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2014年12月07日

『大奥』と『松ヶ根乱射事件』〜試写レポート

昨日は、仲間由紀恵主演の『大奥』の試写を観ました。

CMのナレーションどおり、「大奥にクリスマスはない」でした(笑)。

江戸中期、1300人近くの関係者が処罰された「絵島生島事件」が、このような解釈・脚色がなされるとは、「ほぉ〜」でありました。

個人的には、どちらかというと、あまりいいイメージを抱いていなかった月光院ですが、井川遥のお陰で、悲劇で可愛そうな人というイメージに変わった(笑)。

NHKの連ドラ『純情きらり』で井川遥が演じた杏子(ももこ)姉ちゃんの物憂げな表情が好きな人は必見。

個人的には、杉田かおるが、イイ味出していたと思う。適役(笑)。

それはそうと、試写会といえば、『大奥』よりも、その前の日に観た『松ヶ根乱射事件』が面白かった。



松ヶ根乱射


監督は、山下敦弘。
この監督の持ち味には独特なものがあります。

生あくびが出てきそうな、独特の間と距離感、微妙な温度を保ったまま、淡々と物語を進行させる、山下監督の持ち味が、絶妙に生きていたのが『松ヶ根乱射事件』。

前作の『リンダ・リンダ・リンダ』では、この間延びしたようなテイストや、手法は空回りしていた感があり、個人的にはあまり好きにはなれませんでしたが、今回の『松ヶ根乱射事件』は「こんなこと、この監督にしか出来ないんだろうなぁ」と思わせるほど、生アクビ度全開!素晴らしい!

中途半端な田舎町のしょーもない出来事・日常を、折り目正しく、しょーもなく映画としてキッチリと切り取っているんですよ。

生ぬるい笑いにクスリとしているうちに、過ぎ去るあっという間の2時間弱。

まぁ、独特な作風ゆえ、好き嫌いの評価は分かれるでしょうが、私は嫌いじゃないな。
なかなかよく出来ていると思いました。

私個人の好き嫌いで言うと、登場人物のキャラクターや彼らの言動、舞台となる中途半端な田舎町など、映画に登場するほとんどが好きになれません。

それどころか、映画の中に出てくるあらゆるコトガラが忌々しいぐらい。
正直、大嫌いなものばかり。

それなのに、編集手法次第では、そういったものも面白く切り取れるんだなぁと思わせてくれるという、不思議かつ稀有な映画です。

普通、いい!と思った映画には多少なりともキャラクターや風景を好きになるものですが、この映画には見事にそれがない。

なんなんだよ、この登場人物。
なんなんだよ、このロケーション。
なんなんだよ、このカメラワーク。
なんなんだよ、このセリフ。

いちいち、「なんなんだよ」の連続です。

それなのに、トータルでは面白い!と思わせる手腕。
これは一体、なんなんだよ!?
タダモノではないよ、この映画。

ニヤリ笑い、クスリ笑い、毒のある笑いを浮かべたい人は、是非ごらんになってください。

唯一の不満は、ラストはもっとインパクトあってもイイんじゃない?とも思うんだけど、よく考えると、あれはあれでいいのかな?とも思う。


▼公式サイト
http://www.matsugane.jp/


記:2006-12-20 18:22
posted by 雲 at 20:30| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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