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2017年01月08日

ストックホルムの密使 ベルリン飛行指令 エトロフ発緊急電


佐々木譲の初期の傑作「太平洋戦争三部作」の三作目。

二作目の『エトロフ発緊急電』も、
NHKは『エトロフはるかなり』というタイトルでドラマ化しているが、
三作目の『ストックホルムの密使』も傑作だった。


久々にDVDで見返してみたけれども、
ポーランドの元情報将校コワロフスキーが格好良すぎる。

永澤俊矢主演 ストックホルムの密使 全2枚セット【NHKスクエア限定商品】
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「祖国」とは何か?

「身を捨てるほどの祖国なんてものがあるのか?」
「祖国でなくて、他に何だ?
 男が身を捨てることができるものは」

繰り返し周囲の大国に侵略され、蹂躙され、切り刻まれ
国を奪われた亡命ポーランド人と、
パリでギャンブラーとしてヤクザな生活をしていた主人公とのやり取りが考えさせられる。


霧の深い船上で、
煙草を吸いながらのやり取りというシチュエーションも
なかなか絵になっているんだよね。


出来ることなら「三部作」の一作目の
『ベルリン飛行士指令』も映像化して欲しいなと思っている。

ベルリン飛行指令 (新潮文庫)
ベルリン飛行指令 (新潮文庫)

どうせフィクション、かつ零戦を扱うドラマであれば、
『永遠のゼロ』よりも
人間ドラマとしての厚み、
そしてラスト数ページの感動は、
圧倒的に『ベルリン飛行指令』のほうが上。

インメルマン・ターンの映像は、
CG使ってでもいいから、
ぜひ映像化して欲しいですな。



「太平洋戦争三部作」の主人公は、
3人とも、「国」のためではなく、
「人」のために命をかけるところがイイよね。

特に『エトロフ発緊急電』の主人公・ケニー斉藤は、
強靭な体力と行動力と、それと裏腹な弱さが魅力的。

朝鮮人のスパイの友人が
憲兵隊に追われ命を落とす際の
「この帝国を滅ぼしてくれ!」の絶叫が胸を打つ。

この戦友(とも)の魂の叫びを胸に、
上野発の列車に乗り、北を目指す主人公。

そしてエトロフ島にて
ロシア人の父と日本人の母を持つの駅逓の女に恋をし……

「国と女を秤にかけた馬鹿な男を笑ってくれ」

いやはやカッコ良いであります。

永澤俊矢主演 エトロフ遥かなり 全4枚セット【NHKスクエア限定商品】
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posted by 雲 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | DVD Blu-ray | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする