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2009年10月26日

細野さんの『フィルハーモニー』は、密室的閉塞感が心地よい

密室的閉塞感の心地よい細野さんの実験色の強い作品。
ある意味、当時出回りはじめたサンプリングマシンで戯れているようでもあり、和風イーノというか、ワビサビの効いた環境音楽を目指しているようでもある。

唯一キャッチーでノリの良い《スポーツマン》がこのアルバムの目玉なのだろうが、個人的には、密やかでプライベートなポラロイド写真を覗き見しているような錯覚に襲われる《ピクニック》、《フィルハーモニー》、《エアコン》などが好きだ。


フィルハーモニー
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posted by 雲 at 09:48| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

聴けば聴くほどハマる 高橋幸宏の『ロマン神経症』

ツカミとしては《ドリップ・ドライ・アイズ》でしょうね。
ダークでアンニュイなサウンドが続く中、
この曲は、アルバム中の一服の清涼剤。ロマンティックな歌詞、曲、アレンジです。

しかーし!
なんといっても私は次曲の《カーテン》ですね。
幸宏のドラムやヴォーカル云々以前に、
過激な教授(坂本龍一)が冴えまくってます。
教授作のこの曲、『BGM』の《音楽の計画》を彷彿とさせるような、
ニヒリスティックでダークな曲調。
さらに、過剰に位相をずらしたプロフェット5(シンセです)の金属的な音色によるアクセント。

アルバム全体の中では目立たない曲なのかもしれませんが、
実は一番当時の「坂本臭いYMO」的な要素が凝縮されているのが《カーテン》なのですね。

この1曲を聴くためだけでも、買う価値アリ!


ニウロマンティック ロマン神経症
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posted by 雲 at 09:45| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高橋幸宏のファースト・ソロ『サラヴァ!』

もうとっくにレコーディングした当時のユキヒロの年齢を追い越してしまっている私だが、いまだに「うーん、大人の音楽だなぁ、それに比べて俺はガキだなぁ」と感じるのが、
彼のファーストアルバムの『サラヴァ!』。

イヤミに陥らないゴージャス感、
優雅、かつ品のある豪華さ。
今風に言えば、セレブな世界?

我ら庶民が味わうことのない、優雅でリッチな世界を、さらりと垣間見せてくれる洗練されたポップスなのだ。

山下達郎、吉田美奈子、坂本龍一と、参加メンバーも豪華。
演奏も極上。
もういうこと無し。

どの曲をとっても、どこから聴いても、極上の「大人のサウンド」を味わえる。



サラヴァ!
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posted by 雲 at 09:40| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ハービー・ハンコックとの共演/ソニー・ロリンズ『ナウズ・ザ・タイム』

ロリンズ好きとしては、なんといっても、《セント・トーマス》の再演が嬉しい。
さらには、《ラウンド・ミッドナイト》や《ナウズ・ザ・タイム》などの定番曲をなんと、ハービー・ハンコックやロン・カーターといった面子と演奏するという組み合わせの面白さも楽しめるアルバム。


一時期は、ドン・チェリーらとともに、前衛風な路線にチャレンジしていたロリンズ。正直、彼の本質からは外れた一時的な気の迷いだと私は感じており、あまりこの路線は評価していないが、当のロリンズ自身が、そのことをもっとも自覚していたに違いない。ほどなくして、メロディックな“歌優先”の路線に彼は戻ってきた。
ちょうど、その時期に差し掛かった彼のアドリブが楽しめる。


個人的には、彼流の《アイ・リメンバー・クリフォード》と、曲想が彼のスタイルにマッチしている《アフタヌーン・イン・パリ》が大好き。


ナウズ・ザ・タイム
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posted by 雲 at 09:33| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フレッド・ジャクソンのテナーは、強い!クセになる!

汗の匂いをプンプンと撒き散らす、

体育会系で、マッチョで、

ワルで、ギラギラして、

タフで、ヤクザで、

ドスが効いていて、腕力強そうで、

ゴリゴリしていて、凄みがあって、

洗練されてない不器用な押しの強さがあって、

コテコテで、油ぎっていて、

優等生とは正反対で、

ソウルフルで、ブルージーで、

単純明快だが味わい深くて、

怖そうだけれども、ちょっと優しい面もあって、

ドロリと粘り、鈍器のように
鈍い迫力を放つテナーサックスを吹くフレッド・ジャクソン。

いろいろ言葉を費やしたけれども、
では、一言でまとめてしまうとどうなるかというと、
フレディ・ジャクソンのテナーは、
漢(おとこ)!! なのだ!

強い。
クセになる。


フーティン・ン・トゥーティン
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posted by 雲 at 09:20| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スウィンギング・サウンズ シェリー・マン



シェリー・マンのドラミングの妙味に気付くまでには 結構時間がかかったけれども、 いったん気づくと聴く楽しみが3倍以上に拡がった気がします。
スウィンギング・サウンズ

スウィンギング・サウンズ

  • アーティスト: シェリー・マン,スチュ・ウィリアムソン,チャーリー・マリアーノ,ラス・フリーマン,リロイ・ヴィネガー
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2005/09/22
  • メディア: CD
▼収録曲 1. ザ・ダート・ゲーム 2. ビーズ・フラット 3. パルテニア 4. ウン・ポコ・ロコ 5. バーニーズ・チューン 6. ドキシー 7. スラン 8. ア・ジェム・フロム・ティファニー
posted by 雲 at 09:10| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サッチモの「この素晴らしき世界」

ルイ・アームストロング(サッチモ)の入門盤としては最適なアルバムかもしれない。

なんといっても《ホワット・ア・ワンダフル・ワールド》がこのアルバムを代表する名曲、名唄だが、私は2曲目の《キャバレー》も好きだ。

いつ聴いても、サビのところが、

♪ライフ・イズ・ア・キャバレー・ねえ、父ちゃん?

と聴こえてしまい、
「そうか、人生はキャバレーなんだよね、父ちゃん」
と、植木等の唄を聞いたときのような気分になってしまうのであった。

この2曲だけでも、サッチモの定番『この素晴らしき世界』は耳を通す価値のある楽しいアルバムだ。


この素晴らしき世界
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posted by 雲 at 09:07| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒッコリーハウスのユタ・ヒップ vol.2

ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ Vol.2
¥1,481
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このアルバムのタイトルにある
「ヒッコリーハウス」は、ステーキ屋さんのことです。

ピアノトリオを聴けることが売りのステーキ屋さんです。

ステーキを食べながら、ピアノトリオを聴けるなんて、
とてもいい気分になれそうですね。

きっと私と同じようなことを考えているお客さんも多かったのでしょう。
この店は、たいそう繁盛したようです。
ステーキ目当てのお客さんもいるでしょうけれども、
ピアノの演奏目当てのお客さんも中には出てくるわけですよね。
さらには、私のように、食と音の両方を求める人種も…。

だから、当然、この店に出演する演奏家は実力を持ったピアニストになってくる。
つまり、この店でライブをするということは、ある意味、ピアニストにとっては一種の晴れ舞台なわけです。

そんな晴れ舞台に出演することになったユタ・ヒップ。
ドイツからやってきた女性です。
最初、ニューヨークに到着したときは、あまりにも周囲が凄いピアニストばかりなので(と、本人は思っていた)、しばらくは塞ぎ込んでいたようですが、なかなかどうして、聴いてみると“どうして落ち込む必要があるわけ?”と思うほど、素晴らしい演奏をしています。

彼女のピアノ、肌触りがクールというか、ちょっと生真面目なところがあります。
だからといって、肩が凝るピアノでは全然ありません。
むしろ、このサウンドから感じられるのはクールな肌触り。

淡々としているようでいて、なかなかドライブしています。
ただ、そのドライブ感も開けっぴろげで露骨な感じではなく、
あくまで、どこか抑制が働いているところが、かえって魅力に感じたりもします。
きっと、そのへんのバランス感覚は彼女の美学なのでしょう。

ヒッコリーハウスでの彼女のライブは2枚出ています。
vol.1もvol.2も甲乙つけがたい内容です。

ただ、強いて違いを挙げるとすれば、vol.2のほうが、若干演奏がリラックスしているように感じます。

聞くところによると、vol.1と2は、演奏された曲順に並べられているようです。
つまり、ジャズ評論家のアナウンスから始まるvol.1から、そのまま時系列順に曲が並べられているというわけ。
これはあくまで私の想像ですが、最初は緊張気味で固かった彼女も、少しずつ場慣れして、曲が進むにつれて演奏がほぐれてきているんじゃないかと。

だから、私は緊張感を帯びているvol.1のユタ・ヒップのピアノも好きですが、演奏の温度が微妙に高まってきているvol.2のほうも大好きなのです。
おお、やっと本音が出始めたかな? とワクワクしながら聴く楽しみがありますね。vol.2のほうには。

posted by 雲 at 09:00| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする