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2009年10月26日

スウィンギング・サウンズ シェリー・マン



シェリー・マンのドラミングの妙味に気付くまでには 結構時間がかかったけれども、 いったん気づくと聴く楽しみが3倍以上に拡がった気がします。
スウィンギング・サウンズ

スウィンギング・サウンズ

  • アーティスト: シェリー・マン,スチュ・ウィリアムソン,チャーリー・マリアーノ,ラス・フリーマン,リロイ・ヴィネガー
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2005/09/22
  • メディア: CD
▼収録曲 1. ザ・ダート・ゲーム 2. ビーズ・フラット 3. パルテニア 4. ウン・ポコ・ロコ 5. バーニーズ・チューン 6. ドキシー 7. スラン 8. ア・ジェム・フロム・ティファニー
posted by 雲 at 09:10| 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サッチモの「この素晴らしき世界」

ルイ・アームストロング(サッチモ)の入門盤としては最適なアルバムかもしれない。

なんといっても《ホワット・ア・ワンダフル・ワールド》がこのアルバムを代表する名曲、名唄だが、私は2曲目の《キャバレー》も好きだ。

いつ聴いても、サビのところが、

♪ライフ・イズ・ア・キャバレー・ねえ、父ちゃん?

と聴こえてしまい、
「そうか、人生はキャバレーなんだよね、父ちゃん」
と、植木等の唄を聞いたときのような気分になってしまうのであった。

この2曲だけでも、サッチモの定番『この素晴らしき世界』は耳を通す価値のある楽しいアルバムだ。


この素晴らしき世界
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posted by 雲 at 09:07| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒッコリーハウスのユタ・ヒップ vol.2

ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ Vol.2
¥1,481
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このアルバムのタイトルにある
「ヒッコリーハウス」は、ステーキ屋さんのことです。

ピアノトリオを聴けることが売りのステーキ屋さんです。

ステーキを食べながら、ピアノトリオを聴けるなんて、
とてもいい気分になれそうですね。

きっと私と同じようなことを考えているお客さんも多かったのでしょう。
この店は、たいそう繁盛したようです。
ステーキ目当てのお客さんもいるでしょうけれども、
ピアノの演奏目当てのお客さんも中には出てくるわけですよね。
さらには、私のように、食と音の両方を求める人種も…。

だから、当然、この店に出演する演奏家は実力を持ったピアニストになってくる。
つまり、この店でライブをするということは、ある意味、ピアニストにとっては一種の晴れ舞台なわけです。

そんな晴れ舞台に出演することになったユタ・ヒップ。
ドイツからやってきた女性です。
最初、ニューヨークに到着したときは、あまりにも周囲が凄いピアニストばかりなので(と、本人は思っていた)、しばらくは塞ぎ込んでいたようですが、なかなかどうして、聴いてみると“どうして落ち込む必要があるわけ?”と思うほど、素晴らしい演奏をしています。

彼女のピアノ、肌触りがクールというか、ちょっと生真面目なところがあります。
だからといって、肩が凝るピアノでは全然ありません。
むしろ、このサウンドから感じられるのはクールな肌触り。

淡々としているようでいて、なかなかドライブしています。
ただ、そのドライブ感も開けっぴろげで露骨な感じではなく、
あくまで、どこか抑制が働いているところが、かえって魅力に感じたりもします。
きっと、そのへんのバランス感覚は彼女の美学なのでしょう。

ヒッコリーハウスでの彼女のライブは2枚出ています。
vol.1もvol.2も甲乙つけがたい内容です。

ただ、強いて違いを挙げるとすれば、vol.2のほうが、若干演奏がリラックスしているように感じます。

聞くところによると、vol.1と2は、演奏された曲順に並べられているようです。
つまり、ジャズ評論家のアナウンスから始まるvol.1から、そのまま時系列順に曲が並べられているというわけ。
これはあくまで私の想像ですが、最初は緊張気味で固かった彼女も、少しずつ場慣れして、曲が進むにつれて演奏がほぐれてきているんじゃないかと。

だから、私は緊張感を帯びているvol.1のユタ・ヒップのピアノも好きですが、演奏の温度が微妙に高まってきているvol.2のほうも大好きなのです。
おお、やっと本音が出始めたかな? とワクワクしながら聴く楽しみがありますね。vol.2のほうには。

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2009年10月23日

ベンツがトレードマーク。ドナルド・バードのブルーノート初リーダー作

ベンツに頬杖をつくドナルド・バードのジャケットで有名な、彼のブルーノート初リーダー作。

なんといっても、このアルバムのおいしさは編成の妙。
バードのトランペットに、マクリーンのアルトサックス。それに、ペッパー・アダムスのバリトンサックスが加わる。
これがオイシイ。
サウンドをパキッと歯ごたえのある仕上がりにしている。

とくに、アップテンポで演奏される《恋人よ我に帰れ》のアンサンブルの一体感と3管による豊かな色彩感。
この豊かな音色が急速調に疾走するのだから、1曲目から耳が離せない。

ファンキー路線に突き進む前のバードのトランペットも、クリフォード・ブラウンを彷彿とさせるストレート・アヘッドなプレイで、ひたすら気持ちが良い。

アダムスの低音によるバリトン・ゴリゴリソロも迫力満点だが、それを陰ながらサポートするウイントン・ケリーの軽やかかつスインギーなピアノにも注目してみよう。

じつは、このアルバムの陰の一番の功労者はケリーなのだということが、聴いているうちにだんだん分かってくるはず。

分かってくれば、観賞に一段と楽しみが加わる。
さぁ、どうぞ。


オフ・トゥ・ザ・レイシズ
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posted by 雲 at 09:25| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

渡良瀬/板橋文夫

まだ板橋文夫の奥深い世界に触れたことの無い人は是非、この『渡良瀬』を聴いてみましょう。

なんというか、深いのです。
非常に安直な言い方になっちゃいますが、
とても日本的。
なんか日本の風土や気候に根ざした
土着的かつ荒々しくもデリケートなピアノというか。

少なくともコレを聴いている間に広がるのは、
ニッポンの風景、原野。
間違っても、ジャズはニューオリンズで発祥し、シカゴやニューヨークで…といったジャズの歴史はこれを聴いている間は思い浮かびません(当たり前か…)

豪腕、かつセンチメンタルな彼のピアノを聴いているうちに、大きな感動につつまれることは必至。
《利根》、それに力演の《グッド・バイ》のスケールの大きな音世界に包まれましょうぞ。


渡良瀬
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2009年10月21日

ピアノが呼吸する感じ

菅野美穂がフジ子・へミングを演じるTVドラマを見て以来、フジ子・へミングを聴くようになったというミーハーな私。
へぇ〜、スゴイ人もいるもんだなぁ、って。

さらに、《エリーゼのために》や《トルコ行進曲》といった、小さい頃ピアノで習った曲が入っているから買って聴いてみたという、さらにミーハーな私。

私の周囲のフジ子・へミングファンは、「どこが良いのか、うまく説明できないけれども、なんか、すごく良い。独特」と評しています。

私もその通りだと思います。

良いんです。皮膚の毛穴から音が染みとおる感触がするんですよ、確かに。
でも、この感触はうまく説明しきれません。

空気を呼吸するのが当たり前のように、そこの空間に音楽が鳴っているのが当たり前なように、すぅーっと耳に入り込んできます。
すぅーっと入ってきて、それで、もわーっとゆっくりと心の中が揺れて暖かくなるんですね。

メロディが呼吸しているように、ゆったりとした心地よさを感じるのは、きっと間のコントロールといった技術的なものよりも、本当にピアノを通して呼吸し、さらには歌っているからなのだと思います。

落ち着いた気分で、このCDとともに夜のひとときを過ごしましょう。


エリーゼ
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posted by 雲 at 11:09| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まるでスラッシュメタルのリズムギターのようなウクレレ

先日、渋谷公会堂でジェイク・シマブクロのライブを観てきた。

いやぁ、圧倒されましたね。
テレビでは何度か彼の素晴らしいウクレレのテクニックを観たことはあるんだけれども、やっぱり生で聴くと違う。
こちらの胸に迫るものがありました。

スラッシュ・メタルのギタリストも真っ青の超高速、かつ攻撃力の高いカッティングから、一転して心あたたまるバラードまで。
彼の音楽の引き出しの多様さは、まるでドラえもんの四次元ポケット並みだ。

しかし、これは大事なことなんだけれども、どんなに凄まじいテクニックを駆使したとしても、彼の音は常に暖かくぬくもりに溢れているのだということを忘れてはならない。

ジャケットの写真を見てもらえば分かるとおり、彼はとても心優しき温厚な好青年なのです。そんな彼の人柄がそのままウクレレを通してストレートに、真っ正直に出ているからこそ、あれだけ世代を超えた多くのファンを獲得しつづけているのでしょうね。
そう、彼のウクレレは“人柄ウクレレ”なんです。

そんな彼の魅力が凝縮されているのが、
2ndアルバムの本作でしょう。

とにかく、スティング、サイモン&ガーファンクル、アルディ・メオラ、オジー・オズボーンらの曲を軽々とウクレレでこなしちゃっているんだから。

ウクレレという“のほほ〜んとしたハワイの楽器”のイメージを覆すに充分な、幅広い音楽性と表現力。我々リスナーの目からウロコを何枚も落とすに充分な快作です。
季節に関係なく、どうぞ。


クロスカレント(紙ジャケット仕様)
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posted by 雲 at 09:14| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そこはかとなく漂う黒さ、絶品!

され気ない黒さ。
そこはかとなく匂うソウル。
決して露骨ではなく、じんわりと。

このフィーリングは、
「出そう」と意識して出せるものではないです。

方言と一緒でさ、
訛ろうとか、訛るのやめようなどと意識して
お喋りしているうちは、グルーヴは出てこない。

そういうことを忘れて「いつもの感じ」で日常会話を楽しむからこそ生まれるグルーヴ。

それが、これです。

心地よい「訛り」がじんわりとにじみ出ている演奏。
全体的にリラックスしながら良い気分になれます。

もちろんリラックスムードだけじゃないよ。
《スティーブル・メイツ》で聴くことの出来る、
フィリー・ジョー・ジョーンズのエキサイティングなドラミングも聴きものです。

あ、そうそう、書き忘れてました。
ピアノは、ケリーです。ウイントン・ケリー。
心地よいグルーヴを生み出す2人の名手に、ピアノがケリー。
もうこのアルバムのノリと品質は保証されたようなものですね。


Bags Meets Wes!
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posted by 雲 at 09:07| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月20日

意味がなければスイングはない 村上春樹


やっぱり音のニュアンスの言語化が上手だなぁ、と思います。


ジャズ評論ばかり読んだ後に読むと、
目からウロコ、というか、
そんなことすら考える間もなく
スイスイ読んで読み終わってしまいます。


意味がなければスイングはない (文春文庫)
意味がなければスイングはない (文春文庫)


posted by 雲 at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

気合のはいったコルトレーン、ファーストリーダー作。

気合の入った初リーダーアルバムだ。

イントロのバリトンサックスのリフが強力な《バカイ》に強烈に引きつけられ、
次曲の《コートにすみれを》で涙にむせぶ。

もちろん、マット・デニスが作曲した傑作曲なだけあって、もとからメロディの美しい曲だが、これを料理する心優しき二人の男に注目したい。

不器用ながらも、精一杯真心をこめて吹くコルトレーンの姿にも心打たれるが(昔はグッとこなかったが、今では染みてくるようになってきた)、やはり、コルトレーンのアドリブの後に登場するレッド・ガーランドのピアノが素晴らしい。

ブロックコードで、テーマを数小節カ奏でるイントロ部分から、優しげな空気に満ち溢れている。
コルトレーンの“告白”を柔らかく包み込み、親しげに相槌を打つかのようなガーランドの優しいピアノは絶品だ。

とにかく、この2曲の存在の存在だけでも、名盤と呼ぶに相応しい内容に仕上がっているのだ。

遅咲きのコルトレーン、30歳のときの初リーダーアルバムだが、それまでに培ってきた様々な経験が、このリーダー作直後から猛烈な勢いで爆発するのは、あとは皆様ご存知のとおり。


Coltrane
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posted by 雲 at 09:55| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする