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2009年06月20日

バイブルですね。

RCAブルースの古典/オムニバス
¥2,719
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折に触れて聴いています。


ただ、勉強しようとか、ルーツを知ろうとか、そういう意思では聴いていない。


たとえば、このアルバムは百科事典のようなものかもしれないけれども、調べたり勉強するためのものではなくて、パラパラとめくって豊富な図説とか写真やイラストを楽しむノリが正しい聴き方なのかも。


そういった意味では、私にとってはモノクロの写真集、あるいは画集を見る感覚に近いのかもしれない。

私が戦前のカントリーブルースに惹かれる理由は、歌詞とかフレーズではなく、漠然とした全体の空気感なんだよね。


ものすごく遠い昔から届いた音のメッセージ。
距離も時間も想像もつかないほど遠く離れた異国の地の、触れたことのない空気が、ギターと歌の音がタイムカプセルの役割になって運んでくれる。


いや、音の缶詰なのかな?
聴いた瞬間にこの缶詰が開封され、何十年も昔の空気が私の周りを包んでくれる。


この空気に浸り、一言「遠いなぁ…」、とため息。

時間の感覚が明らかに変わってくるのです。

戦前ブルースというと、何かと研究・分析の対象にされやすいけれども、そういった「お勉強」な要素とは無縁の聴き方、つまり「雰囲気聴き」も良いんじゃないかと思います。



posted by 雲 at 11:16| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アート・アンサンブル・オブ・シカゴ(以下AEOC)のベーシスト、

マラカイ・フェイバースが2004年1月30日。シカゴのイリノイ・マソニック病院にて、肝臓ガンのために亡くなった。
享年76歳。
一瞬、「え!彼ってそんなに年だったっけ!?」と耳を疑ったが、実際の彼の年齢は、ほかのメンバーよりも10歳近く上だったようだ。
これは、彼の娘のメルバ・フェイバース・アレンさんからの指摘によるものだ。

1937年8月22日のシカゴ生まれとされていたが、正しくは1927年8月22日、
ミシシッピのレキシントン生まれなのだそうだ。
レスター・ボウイが41年、ロスコー・ミッチェルが40年、ジョセフ・ジャー
マンが37年、ドン・モイエが46年生まれ。
他のメンバーと比べると、ひとまわり、あるいは一回り以上年長だったと
いうわけだ。
マラカイは、AEOCのベーシストで、ルックスもパフォーマンスも一番
ユーモラスな人だったので、他のメンバーよりも幾分か年下だったのかと
思っていたが、その逆だった。
顔にペインティングが施されると、年齢なんて全然分かりませんですね。
1999年の11月に、リーダー格のレスター・ボウイが亡くなっている。
AEOCのメンバー、これでもう2人も逝ってしまった。
彼らのデリケートで爆発的な音の芸術をもう味わえないのかと思うと、と
ても寂しい。
ことに、私はAEOCのメンバーの中では、マラカイが一番好きだったの
だ。
ブリジット・フォンテーヌの『ラジオのように』は、AEOCがバックを
つとめる素晴らしいアルバムだが、彼女の歌のバックで大活躍していたの
が、マラカイの腰にくるベース。
これを聴いたときから、私は一発で、AEOCの、いや、マラカイのべー
スの虜になってしまった。
ピッチと、じわじわと暖かくウネルベース。
AEOCは、ピアノやギターなどのコード楽器がいないグループだ。しか
も、3人の管楽器による恐ろしくスポンティニアスな即興演奏を支えなけ
ればならない。
そのような環境の中、彼は自分の役割を充分に認識していたのだろう。
AEOCでの彼のベースラインは、比較的オーソドックスで、曲のトーナ
ルから逸脱することなく、本当に基本的なコードトーンを中心として形成
されていた。
そこがまた、ベースをやっている私からしてみれば、魅力的だった。この
思いやりのある音選びのセンスに、彼の人柄までをも見る思いだったのだ。
そんな彼が亡くなったので、とても悲しい。
謹んで冥福をお祈り申し上げます。
久々にAEOCを聴こうと思い、手にしたのは『サード・ディケイド』。
マラカイを偲ぶには、《ジンボ・クウェシのための祈り》が、もっとも相
応しいと思ったからだ。
ジョセフ・ジャーマン作曲のこの曲は、とても静かでちょっと宗教の儀式
っぽい響きもする。ホーンだけではなく、シンセの音色もかぶせられ、荘
厳な感じもする。
曲の中盤からマラカイのベースが登場。
ラストになると、AとGという単純なコードの反復にあわせて、コードトー
ンを丁寧になぞるベースが魅力的だ。
優しく、柔らかく、丁寧に奏でている。
まさに、亡き名ベーシストを偲ぶには相応しい曲だと思い、私は静かにこ
の演奏を聞き入った。
『サード・ディケイド』は名盤だ。
少なくとも、とても面白いアルバムだと思う。
タイトルの由来は、60年代に発足したこのグループが、足かけ3つめの
ディケイド(10年)を迎えたという意味を込めてつけられた名前だ。
アルバムのラストナンバーでもあり、この曲はドラムのドン・モイエが中
心となって作られた曲。
にぎやかでエネルギーに満ちた演奏は、アルバム中もっともAEOCらし
い演奏といえる。
ファンキーなリズムとベースが奏でられるその名も《ファンキーAEOC》。
フリューゲル・ホーンを奏でるレスター・ボウイはちょっとマイルスっぽ
い。というよりも、ファンクっぽい8ビートにラッパがからめば、自動的
にそれっぽくなるのかもしれない。
アルバム中、もっとも4ビートのジャズのフィーリングを感じる《ウォー
キング・イン・ザ・ムーンライト》では、各々のメンバーの持ち味が楽し
める。
背後にたくさんのベルが鳴る《ザ・ベル・ピース》も気持ちよい。
この金属的な涼しさは、とてもガムラン的だ。
もちろん、演奏そのものは全然ガムラン的ではないが、ゆったりとくつろ
げる楽園的な心地よさがある。
多彩な彼らの魅力がコンパクトに凝縮された『サード・ディケイド』。
ジャケットのイラストも可愛い。
しなやかで、柔軟な彼らの力量とセンスを腹いっぱいになり過ぎずに、気
軽に楽しめる、一枚だ。
サード・ディケイド/アート・アンサンブル・オブ・シカゴ
¥2,467
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posted by 雲 at 11:05| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

主旋律が、わずか3つの音のみで

構成された、《モーメンツ・イン・ラヴ》。
ある意味、究極の機会仕掛けのラヴ・ソングともいえる。


これが収録されているだけで“買い”な、アート・オブ・ノイズのデビューアルバム。


当時は鳴り物入りだった《ビート・ボックス》や《クロース》といった、音圧が強くビートの利いたナンバーがこのアルバムの代表曲なのだろうけれども、アルバム中のハイライトは(あくまで私にとってだが)、《モーメンツ・イン・ラヴ》にトドメを刺す。


10分と数秒間つづく、この永遠のリフレイン、あなたにとっては退屈でアクビの出る時間?


それとも、耽美的かつ恍惚な時間?(もちろん私にとっては後者)

アルバム中、もう一曲オススメを挙げるとしたら、1曲目の《恐怖の瞬間》。


なんだかよく分からないけれでも、風雲急を告げる緊迫感あるサウンドとザラザラした瞬間はアルバムの幕開けにふさわしい。


途中でほんの数秒挿入されるジャズの4ビートが現われる瞬間と、無理矢理かき消される瞬間がいい。


誰がアート・オブ・ノイズを・・・(紙ジャケット仕様)/アート・オブ・ノイズ
¥1,800
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posted by 雲 at 11:00| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

女性ブルースマン、メンフィス・ミニーは、


生涯に三人のブルースマンと結婚。
戦前ブルースを代表する人物の一人。


あまり語られることの無い人ですが、ベッシー・スミスとともに、もっともっと彼女の素晴らしさは語られるべきだと勝手に思っております。


日本では、このようにパワフルで屈託なくて、ちょっと(かなりかな?)ぶっきらぼうな感じがする歌って、“情感の置き所”が見つけにくくて受け入れにくいのかしら。


かくいう私も、彼女の歌声になれるまでは多少の時間を要したが、これって度数の強い酒みたいなもので、一度慣れてしまうと、また飲みたくなる。カーッとなる強い刺激が欲しくなる。それと一緒で、メンフィス・ミニーの力強い歌声は、ときどき禁断症状のように「聞きてぇ〜!」と思わせるなにかがありますね。

長いキャリアの間に、生涯たくさんの吹き込みを残しましたが、絶頂期と呼ばれる時代の録音を集めたのが本盤。キツめの酒のおつまみにどうぞ。


Hoodoo Lady (1933-1937)/Memphis Minnie
¥2,271
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posted by 雲 at 10:43| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今ではたまにしか聴かないが、聴くたびに素晴らしいアルバムだと思う。

そして、このアルバムほど、素晴らしさをうまく説明できないものも珍しい。


アナザー・グリーン・ワールド(紙ジャケット仕様)/ブライアン・イーノ
¥2,245
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“気分&雰囲気”のパッケージ、あるいは缶詰とでもいうべきか。


決して楽しい気分でもなければ、哀しい気分でもない。つまり極端な感情で括れる類の内容ではない。
天気でいえば、晴れでもなく雨でもなく、曇りが買った晴れ。


一曲一曲がどうというわけではなく、本当はアルバム全体を聴くことなく聴き、なんとなく皮膚でぼんやりと、しかし確かな手ごたえを味わう。


もちろん、味わったからといって、その後どうなる、というわけでもないが。


でも、一度ハマってしまうと、なかなかこの特殊な気分を味わいたくなることがたまにあって、今では私のライブラリーになくてはならないアルバムの一枚となっている。


とはいえ、このアルバムをようやく人に勧められるような心境になれたのは、本当に最近のことで、最初にこのアルバムを買って、じわーりと私の心の奥底まで浸透してくるまでは、じつに20年近くの年月がかかっている。


20年かけて、ようやく理解した、いや、理解というとおこがましいけれども、イーノのつむぎだすサウンドが細胞に染みてきたと言うべきかもしれない。


突破口は二つあって、ジャケットの素晴らしさと、パーシー・ジョーンズのベース。
当時はLPだったので、大盤で鑑賞するこのジャケットは身近なアートだった(CDのジャケットだとなかなか絵の細やかな質感まで分からない)。


これを眺めながら鑑賞すれば、あっという間に片面分の時間が過ぎていったものだ。


それと、《オーヴァー・ファイアー・アイランド》のベース!
いったい、なんだこりゃ?!
この戦闘的で非定型なベースは!


これを弾いている人の頭の中の構造はどうなってんじゃこりゃ!?と思いながら、この曲を鑑賞の焦点をあてて聞いているうちに、だんだんと、少しずつ、他の曲も耳に馴染んできたという感じ。

パーシー・ジョーンズという、フィル・コリンズも在籍したブランドXというバンドのフレットレスベース奏者だということを知ったのは随分と後のことで、私のベースに対する興味は、このイーノのアルバムがキッカケとなり、ジャパンのミック・カーンへとつながった。


ライナーには、このアルバムは21世紀になって初めて評価されるだろう、といったことが書かれていたが、とうに21世紀になった今、どれぐらい評価されているのかしら?

posted by 雲 at 10:41| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

完成度の面から言えば、圧倒的にこの一枚後の『錻力の太鼓』のほうが

上なんだけど、ひとたびミック・カーンの天然素っ頓狂ベースの気持ちよさに頬を緩ませるには、こちらの《スイング》を聴くべきだろう。


この一曲をもってして、「俺様はパンク・俺様はシド・ヴィシャス」なベーシストに「なんじゃこりゃぁ」と叫ばせ、このベース滅茶苦茶気になる→こんなベース弾きたい→ジャパンを聴こう→パンクどころじゃないぜ、ってことで、パンク信者から一夜でニューウェーヴ信奉者に“改宗”した人間もいるくらいなのだから(実話)。


坂本龍一との共作もあるし、アンニュイな歌唱が相変わらずたまらんデヴィッド・シルヴィアンのヴォーカルが最高。
アクセントの位置を微妙にズラすんだけど、この“ハズしの心地よさ”が最高なスティーヴ・ジャンセンのドラム。


そして、ジャンセンのドラムに、あたかも大木の枝に巻きつく大蛇のように絡まってゆくミック・カーンの太くてにゅいーんとした、何にも考えていないようで、実はピッタリと曲にマッチし過ぎるぐらいにマッチしているベース。

もうなにも言うことないぐらい、最高のサウンド。


『錻力の太鼓』の凝縮された高密度でストイックなサウンドとは逆を行く、外へ外へと拡散してゆくサウンド。気軽に、構えずに、日常的に楽しめるジャパンのアルバムの最右翼かもしれない。


Gentlemen Take Polaroids/Japan
¥843
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posted by 雲 at 10:38| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラブ・サイケデリコの音楽は「コピペ文化」の産物だ。なんて書くと、言い過ぎだろうか?

自分の記憶力の無さを棚にあげてしまうが、彼らの曲をバンドでコピーすると、どうにも構成の覚え難い曲が多いのだ。

彼らのサウンド・テイストは非常に明解だ。
“いかにも”な、昔風のロックなテイストと、印象に残るリフ、あるいはメロディライン。どの曲にも、必ずその曲を一発で決定づける、力強い「つかみ」がある。

したがって、曲を構成する大きなパーツごとのメロディなりベースラインは、非常に覚えやすい。
覚えやすいAメロ、サビ、場合によってはBメロ。
これらいくつかの曲の断片が編集されて一つの曲が形成されるわけだが、この順序が非常に把握し難い。自分が演奏している「場所」を見失いやすい。

もちろん聴いているぶんには、曲の流れに不自然なところはまったく感じられない。
しかし、実際に演奏してみると、次のパートはAメロだったのか、Bメロだったのか、それとももう一回サビを繰り返すのかと迷ってしまう瞬間がたくさん出てくる。

彼らの編曲方法は、あらかじめ作曲しておいた印象的な数種類のメロディを、パズルのようにコピー&ペーストしながら組み合わせているのではないかという気がする。デスクトップ上で試行錯誤をしながら。

もちろん、これは推測だ。
基本的にはギターと、特徴のあるヴォーカルが前面に出たサウンドのグループということは重々承知しつつも、これらが乗っかるベーシックなサウンドは「打ち込み」によるものだという先入観が働いていることも確かだ。
それが良い、悪いという問題ではなく、ただベースを弾いている分には構成を把握しづらいな、と思ってしまうわけで。

その最たる曲が、《ノスタルジック‘69》や《ムーンリー》だ。
構成の順序がうろ覚えだと、間違いが露骨にバレてしまう。

私は多くの場合、ヴォーカルの歌詞から自分が演奏している現在位置を測っているのだが、この曲は歌詞の繰り返しが多い。だから、より一層間違えやすいし、間違えるとゴマカシが効き難い曲が多い。

もちろん、このことは実際にプレイしてみるまでは気がつかなかった。
醒めたロックンロール・テイストが魅力なナンバーなのだが、他の人の曲と比べると、格段に練習した回数の多かった曲だったと記憶している。

メンバー全員が認識している曲の構成が、時としてバラバラになってしまい、演奏を中断して、
「次はAメロだよ」
「え!?サビじゃなかったっけ?」
「じゃあ、最初からやると長いから、さっきのサビのところからやり直そうか?」「えーと、さっきのサビって何回目のサビのことだっけ?」
といったやりとりを何度も繰り返したものだ。

何度も合わせているうちに、少しずつ慣れてきて曲の構成も覚えて、ライブでは無事、間違わずにこなせたが、先日、久々にバンドの練習をしたときには、思いっきり間違えてしまった。
譜面を追いかけながら歌っていたヴォーカル、私が間違った箇所のベース・ラインを弾いた瞬間、譜面を突き出して、「今やってるのは、ここだよー!!」と指差されてしまった。とほほほ、完璧に構成を記憶していたつもりが、ちょっと演奏しないだけで忘れてしまうとは。

と、個人的体験談はともかくとして、今聞くと、非常に密室的なサウンドですね。
そこがかっこいいのだけど。

なぜ、密室的さを感じるのかというと、きっとバンドの演奏になる前のデモテープ的なニュアンスが感じられるからなのだろう。
たとえば、ヴォーカル+ギター+ベース+ドラムという編成のロックバンドのギタリストが家で新しい曲を作曲したとする。
「今度の新曲さぁ、こんなイメージでやってみたいんだけど」
バンドのメンバーに曲の雰囲気をつかんでもらうために、パソコンに曲を打ち込み、自身のギターをかぶせ宅録。デモテープ作り。
そして、メンバーに聞かせる。

この段階のデモテープの肌触り。あくまで伝えたいのは曲の骨格。よってシンプル。贅肉はそぎ落とす。それ以上の部分の肉付けはバンドのメンバーの感性に委ねる。仲間に想像力を膨らませてもらう。
つまり、曲が血肉を得る一歩手前の段階。
ラブ・サイケデリコのサウンドのクールな肌ざわりは、ここらへんからきているのかも。

ベースラインもいたってシンプル。
良くも悪くも、このラインはギターの人の発想だなぁと思う。悪くいえば、ベースへの愛が足りないとも感じるし、良く言えば、この必要最低限のシンプルさがギターとヴォーカルの生々しさをより一層引き立てるための、堅実な脇固めともいえる。

なにはともあれ、独特な肌触りのサウンドは、クールでかっこいい。
今聞くと、かなぁ〜り禁欲的なサウンドに感じる。
今までありそうで無かったテイスト。二枚目はふるわないけれども、一枚目のコレは、彼らの代表作として、永らく聴かれつづけることだろう。


THE GREATEST HITS/LOVE PSYCHEDELICO
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posted by 雲 at 10:35| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大人のテクノ、スケッチショウ。

YMOファンなら、もうお馴染みですね。
細野さんと幸宏氏によるSKETCH SHOW。


教授が参加している曲もあるので、実質上YMO再結成な瞬間もアリということですな。


YMOと謳っちゃうよりも、こういう切り口での“ある意味再結成”な感じも自然体で良いのかもですね。

自然体、といえば、サウンドも自然体、です。


きばらずに。心地よく。でも、ちゃんとエッジも立ったサウンド。


ゆえに、なんて言うんでしょう、語弊もあるかもしれませんが、「大人のテクノ」といったところでしょうか。

リアルタイムで彼らの音を体験していたYMO世代のボクらは、
彼らが新作を出すたびに、熱狂したり、ビックリしたり、戸惑ったり、
一生懸命理解しようとしたり、でもって、結局は最終的に、確実に自分の体内の細胞の一部としてしまっていたわけで、
つまり、気恥ずかしい言い方をしますと、僕はYMOとともに少しずつ成長してきたわけです。
いや、YMOのおかげで、少しずつ成長させてもらいました、と言っても過言ではないほど、彼らとともに人生において一番多感な時期を過ごしてきたわけです。

で、YMOが散解しちゃってからも、色々な音楽を聴いたり、色々な人生経験を重ねて、いつのまにか、いっちょ前な大人になっていたたボクなわけですが、つかの間の再結成の『テクノドン』のサウンドも、そして、このスケチショウのサウンドも、すんなりと、なんの違和感もなく、あたかも細胞にサウンドの一音一音が染み込むようにスンナリと入ってきたのですね。

YMOのメンバーも散解してから、いろいろあって、やっぱり成長していたし(いや、べつに以前のサウンドが子供だったとか、そういう意味ではなくて)、それが、ボクの成長速度に見合った進化、いや深化っぷりだったので、嬉しいのです。
ゆえに、ボクは彼らのサウンドを本当に自然に内部に取り込むことが出来たのでしょうね。昔のように様々な感情の起伏を使うことなく。

で、多くのファンもそうだったんでそうが、
やっぱり私も、パッケージの「今でも仲良くやってます」に頬を緩ませたり、《Gokigenikaga》にニヤっとしたりと、いたしました。

ま、そんなこんなことを全く考えずとも、
そう、YMOを聴いたことの無い人にだって、滅茶苦茶オススメですからね。

心地よさ。
サウンドも。もちろんクスグッタいぐらいにツボを突きまくりで気持ちいいのですが、やはり細野さん、幸宏氏の声は渋い!


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posted by 雲 at 10:32| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『マクロスプラス』のサントラは侮れないハイレベルのサウンドだぞ

アニメファンのみならず、音楽ファンも頷く内容。
という謳い文句だったが、
たしかに、売り文句に偽りない内容だ。


もちろん私はアニメも見たが、正直、音楽のほうがアニメーションに勝ってるな、と、勝手に思っている。


イスラエル録音で現地フィルを起用したクラシカルな響きを持つ曲も良いが、個人的にはブルガリアン・ヴォイス特有の衝突する和声の心地よさを随所に散りばめた曲がいくつかの曲に病みつきだ。


特に、アニメで言えばエンディング・テーマにあたる《アフター,イン・ザ・ダーク〜トーチ・ソング》。これは本当に鳥肌もの。

言葉を失う。


様々な“音”が渾然一体となって、こちらに襲い掛かってくる快感。

強いていえば、様々な要素を一枚に詰め込まれているので、アルバムとしての統一感には欠く。しかし、これはサウンドトラックの宿命でもあり、仕方の無いこと。


それよりも、《アフター,イン・ザ・ダーク〜トーチ・ソング》の“一曲聴き”のために手に入れても損の無いアルバムだと思う。


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posted by 雲 at 10:30| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バグルス『ラジオスターの悲劇』

その昔、あるCMクリエイターが、あるファッション誌のTVCMのプレゼンで、以下のような案を提案した。


街に巨大なUFOが、さながらインデペンデンス・デイのごとく出現した。
中から出てきたのは、パステル調の可愛い色で彩色されたバンビのような愛らしい動物たち。
巨大で20mぐらいある愛嬌あるバンビたちが、街の中のダサいものや、ダサいファッションをした女の子を次から次へと食べてゆく。
そして、可愛いファッションに生まれ変わった女の子たちが、バンビのお尻からウンチが出る要領で次から次へと出てきて、汚なかった街が綺麗になってゆく。

そして、最後に「街を綺麗に!」というコピーが現れ、オチがつく。

その映像のバックにはバグルスの《ラジオスターの悲劇》を使う。


なるほど。《ラジオスターの悲劇》が流れるというところが味噌ですね。
情景があっという間に浮かんでくるじゃないですか。


結局、この案は、ボツになってしまったが(ま、当然といえば当然かな?)、《ラジオスターの悲劇》のキャッチーでポップなサウンドを思い浮かべると、なぜか、見たことも無い映像なのに、その光景がありありと浮かんでくるから不思議だ。


《ビデオスターがラジオスターを殺した》。


何人かのミュージシャンにカバーをされた名曲で、耳にしたことの無い人を探すのが難しいほど有名な曲だが、やっぱりオリジナルのバージョンが一番良い。


仕掛け人のイメージの強いトレバー・ホーンだが、意外とベースも巧いのだということが分かる一曲でもある。
《キッド・ダイナモ》、《アストロ・ボーイ》など、キャッチーで、さり気なくウェットな曲も楽しめる一枚だ。


ラジオ・スターの悲劇+3/バグルズ
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posted by 雲 at 10:27| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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