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2009年03月13日

明日は「いーぐる」でエリントン特集だ!

明日の四谷のジャズ喫茶「いーぐる」で行われる

定期公演「いーぐる特集」は、林建紀氏による、「エリントン特集」です。

午後3時半より、6時頃まで。

「いーぐる」での発表するために、膨大な資料と音源を精査し、厳選した選曲で我々に示唆を与えてくれる林さんの講演は、いつもとても勉強になります。

しかも、今回のテーマはエリントン!
ジャズの一大超重力地帯とでもいうべき、巨大な影響力を有している、ジャズ好きは避けては通れない、避けたとしてもいつかはブチ当たる巨人です。

これを機会にエリントン入門してみるのは如何でしょう?


ほらほら、そこの「ベイシーはイイけど、エリントンって難しそう!」といってるアナタのことです(笑)。

今回の特集の趣旨は、「ピアニストとしてのエリントン」なのだそうで、ビッグバンド嫌いでピアノトリオ好きな方にもお勧めな内容かと思われます(違ったりして・笑)。

さらに、林さんからの「爆弾発言」もあるそうで、それも楽しみ。

もちろん、私は出席する予定です。
下駄履いて、ベース背負ってるヘンな奴がいたら、お気軽にお声をおかけください。

また、会終了後は、カウンター前方の席で常連さんたちと打ち上げもしますので、ジャズに興味ある人、後藤さんや林さんや私の生態に興味がある人(?)は、お気軽にお声をおかけください。

なお、講演中の読書や私語はダメよ。

参加料は、飲み物代の他に別途400円がかかります。

「ジミー・ブラントンに捧ぐ」や、コルトレーンとやったやつがかかるのかどうか、今から楽しみです。




posted by 雲 at 23:29| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

速報! 次回は「マイルス」!

8月5日に、代々木の「ななかまど」にて
【音聴き会】を催したいと思います。

テーマは、「マイルス」!

時間は、午後2時から、4時半〜5時前ぐらいまで。


参加費用は、ワンドリンク付きで¥2,000(予定)。

※お店を貸しきるため、ご了承ください。

マイルスをどう切るかは、これから考えますが、以下3つのうちのどれかにしたいです。

1、夏だし、エレクトリック・マイルス・オンリー!

2、名盤以外で綴るマイルス通史

3、各自がCDを持ち寄ってかけ合う「オレのマイルス、私のマイルス」

皆さん、どーいう内容お望みですか?

ご希望、ご意見などあれば、じゃんじゃんお寄せください。

もちろん、上記3つ以外の切り口以外にも、希望があれば教えてください。

「ななかまど」さんは沖縄料理居酒屋だから、餃子はメニューにないけれども、

たとえば、ビールを飲み放題にしてもらって、

「ビールと餃子を食いながら、ひたすらエレクトリックマイルスを聴く会」というのもイイなぁ〜とも思っていますが、これはちょっと難しいかな……。

posted by 雲 at 23:18| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

速報 エレクトリック・マイルスに決定!

さて、8月5日に

代々木「ななかまど」で行います【音聴き会】のテーマは、


「エレクトリック・マイルス」


に決定しました!


わははは。


ビール呑みながら、エレクトリックマイルスの濃ゆい世界を堪能いたしましょう!


映像もいくつか流したいと思います。



▼とりあえず、これはマストかな

ビデオアーツ・ミュージック
マイルス・エレクトリック

▼シブくこのあたりも検討?

Miles Davis
Circle in the Round
posted by 雲 at 23:17| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「いーぐる連続講演」満員御礼

昨日、四谷の「いーぐる」で行われた

「いーぐる連続講演」バド・パウエル特集ですが、

なんと、来場されたお客様が57名!

予想以上の大入りに、とても驚きました。

そして、とても嬉しかったです。

私としても、普段メルマガなどを書く際に考えている

「こんなパウエルどお?」「こんな聴き方どうですか?」という提案、

ほぼお伝えできたと思います。

いわば、ブログやメルマガの「ライブ版」って趣きね。

書くのも楽しいけど、喋るのも楽しいなって思いました(笑)。

お越しになった皆様、本当にどうもありがとうございました。

また、会終了後、大勢の方から

「良かった」「勉強になった」「楽しかった」

と声をかけていただいたのも、嬉しかったです。

次回への励みになります。

次回か……。

さて、次回なんだけど、

何やろうかな?

そういえば、

代々木の「ななかまど」さんから、

「次いつやるの?」コールがきているので、

次は、「ななかまど」で、

ビール呑みながらエレクトリック・マイルスを浴びる会というのもいいかもしれませんね(笑)。

決まったら、またお知らせしまーす。

posted by 雲 at 23:13| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

変態即興ユニット「ボスタング」ライブ〜六本木9thコード

本日、夜9時より、

六本木の「9thコード」にて、

私がベースを弾いている

変態即興ユニット「ボスタング」のライブがあります。

ヒマな人は観に来よう!

▼9thコード URL

http://www.9thchord.jp/top01.html

場所 六本木ナインスコード
東京都港区六本木5-9-16
TEL 03-3479-3177
posted by 雲 at 23:12| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏は、やっぱりボブ・マーリー(というか、今日の気分がボブ・マーリーなだけかもしれん)

ジャズじゃないけど、


Live!/Bob Marley & the Wailers
¥1,421
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が気持ちいい季節になってきました。


今日は、こればっか聴いてます。


で、気持ちよく緩んだところに、


スタンダード・ライヴ/ウィントン・マルサリス
¥2,419
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の《ドナ・リー》をかけたりして、

熱いハートに火を点けて、

さーて、そろそろセッションに出かけるか。


posted by 雲 at 23:06| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

後藤雅洋 『ジャズ喫茶「四谷いーぐる」の100枚』

発売されましたねぇ、「いーぐる」マスター後藤さんの新刊。


ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚 (集英社新書 421F) (集英社新書 421F)/後藤 雅洋
¥756
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さあ、買え!

読め!


今までの後藤さんの著書の中では、もっとも読みやすい、というか、サクサクとページをめくれて楽しく読めます。

……って書くと、まるで今までの後藤さんの本は、読みにくく、難解だという誤解を生んじゃうか。


そうではなくて、スルスルと何の抵抗もなく、読める内容になっていますよー、ってこと。


後藤さんのデビュー作であり名著の、『ジャズ・オブ・パラダイス』は、ゆっくりと考えながら読むのに適した本だとすれば、こちらの新刊はエッセイを読む感覚で(実際、エッセイまじりの音源紹介といった趣きだからね)、電車に揺られながら、サラッと週刊誌をめくる感覚で読めちゃいますよ、ってこと。


ま、とにもかくにも、楽しめる内容なので、ジャズファンは目を通しておきましょう。




私信: 

◇奄美大島Sounds Pal のtakaraさんへ


後藤さんの新刊に、以下のような文章があります。

めっちゃくちゃグッときませんか?(笑)


▼引用

六〇年代には超弩級戦艦ジョン・コルトレーンは健在だし、大型空母ソニー・ロリンズもスキあらばコルトレーンを撃沈すべく遊弋(ゆうよく)しており、当時はせいぜい駆逐艦クラスにランクされていたスティットの出る幕はなかったのである。

それがコルトレーンは自沈し、ロリンズはドック入りし、時代はマイルス一派の電子線という状況に変化すると、ジャズ喫茶という局地的戦いにおけるスティットの存在価値が相対的に上昇したのだった。


滅茶苦茶、我々の世界観(情報屋スティット・笑)をうまく違う方法で表現してくれていますよね(笑)。

グッときまくり、グッときまくり。



posted by 雲 at 22:45| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

評論家でもジャズ喫茶マスターでもない、普通の人が選んだ「私のジャズ」50枚 企画

さて、以前配信したメールマガジンにも書いたのですが、

私のメールマガジンの読者さんからの投稿を中心に、

「私の好きなジャズアルバム・1枚」をテーマに、

本を作ったら面白いかな、と思っています。


印刷代のコストや、出来上がったときの執筆者への郵送コストがかかってしまうので、最初は電子ブック(pdf形式)として編集&発行をして、

ゆくゆくは、自費出版という形になればな、と思っています。


当然、取次は通さないので、置かれる場所は限られますが、

たとえば、タワーレコードやHMVのようなCDショップ、

あとは、懇意にしている書店さんに頼んでおいてもらう、ってことも面白いかな、と考えています。


コンセプトは、ジャズ評論家ではない、ごくごく普通のジャズファンが好きな1枚をあげていただき、1000文字程度で、その理由や思い出を書いてもらう。


で、これを50人ぐらいたまったら、1冊に編集する、という流れがいいかな、と思っています。


で、その際のルールとしては、必ず、年齢と職業、それも具体的な職業を書いてもらうの。


社保庁職員が休日に聞く癒しジャズとか、元赤福社員が事件のときに聞いていたジャズとか、できるだけ執筆者の顔が見えるようにしたい。そうしないと面白くないから。

そのかわり、本名ではなくペンネームでもOKにして。


社名や勤め先が出せない場合は、単身赴任1年半目の某大手ゼネコン関係社員、みたいな感じにしたい。


その某大手ゼネコン社員が、地方都市のバーで深夜に飲んでいたら、突然流れてきてハッとなったジャズ、みたいな、そんなシチュエーションや物語が思い浮かぶような内容にしたいです(笑)。


そうしないと、このアルバムは何年に録音されて、別テイクの何番目がよくて、このジャズマンはどこどこ州で、何年に生まれて、共演者のベーシストも出身が同じで……、みたいなこと書かれても、面白くないでしょ?読み手としては。

そういうのは、評論家が書いたものだってつまらないんだから(笑)。


できるだけ思いいれタップリの内容の文章を30人、いや50人ぐらいは掲載してまとめたいなーと最近考えています。

まだ、やる!と決めたわけではありませんが、「よっしゃ!やるで!」と思い立ったら、再度メルマガとこのblogで告知をしたいと思いますので、俺にも書かせろ!な方はぜひ執筆、投稿宜しくお願いいたします。


……ただし、ギャラは払えません(涙)。出来上がったファイル(データ)をメールでお届けするか、ダウンロード用のパスワードをお教えするぐらいになると思いますが、それでもよければ(笑)。


この企画についてのご意見、質問、提案があれば、遠慮なくご連絡ください。

▼メール

kumo.takano@gmail.com

posted by 雲 at 22:43| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄行ってきます

これから、沖縄に行ってきます。

週末には帰りますが、

それまでの間、更新滞る可能性アリ。


ではでは。

posted by 雲 at 22:37| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄「スコット・ラファロ」開店間近

読者のみなさん、

ここのところ、サボっていてスイマセン。


沖縄にどっぷり染まって、

ジャズのことを忘れてしまった!


というわけではまったくなくて、


むしろ、沖縄にいる間から、

ずーっと、ずーっと、ずーっと、

ジャズのことで頭が一杯だったのですよ。


ほら、20日に沖縄のコザに新しく

「スコット・ラファロ」というジャズカフェがオープンするじゃないですか?


いや、正確に言うと

開店は4月10日の予定だけど、

その前に、プレオープンパーティがあるのですよ。

20日に。


そのときの選曲をオーナーから頼まれていて、

選曲をしていたのですよ。


2枚のCDにフルに焼いたので、だいたい40曲弱です。

候補曲をどんどんiTunesのフォルダに入れていって、

かれこれ100曲ぐらいに絞った中から、

今度は流れやメリハリをつける作業をしていました。


DJじゃないから、その場の空気を読みながら臨機応変に、というわけにはいかなく、

先日下見をした店の内装工事中の風景から

店内が完成し、

そこに集まるお客さんたちの様子を

こちらで勝手にイメージしながら、流れを考えて、

盛り上げたり、盛り下げたり

超有名なナンバーから、

おそらくはほとんどの人が知らない最近の日本の新しいジャズの曲をこっそり混ぜたりして、

なんとか、完成しました。


昨日の朝に……。

なので、おとといの晩から今朝まではほとんど寝てません。


あと、開店当日に、オーナーからの要望で、

何曲かピアノを弾いたり、ベースを弾いたりするので、その課題曲の練習をしつつ、

さらには、アフターアワーズのジャムセッションに備えて、

先週一週間は、沖縄滞在のためまったく弾いていなかったベースの練習を再開、基礎練習でリハビリもしています。


これが、20日のための準備。


ま、それらはある程度ひと段落した感はあるのですが、

もうひとつ、大事なこと、

そう、翌日の21日に【音聴き会】があるのですね。


今回のテーマは、地元のジャズをよく知らない人たちもいらっしゃるということで、

知識ゼロの人でもジャズが楽しめる、ジャズに興味を持ってもらえるようなフックをいたるところに設けなければならず、さらにテーマが「映像で楽しむ」なので、家にあるLDとCDを片っ端から見返しています。


CDを再生するのと違い、映像ソフトは立ち上がりに時間がかかるので、なかなかサクサクといってはくれません。


で、さっきまで呑んでいたので(笑)、

帰宅したこれから、残りの選曲作業と、レジュメを作ろっと。


選曲はもう7割ほど出来ていますが、

けっこう面倒なのが、レジュメ作りなんですね。


「いーぐる特集」や【音聴き会】のときに配るレジュメ、

だいたい私はトロいんで、1週間から2週間かけて作っています。


書いては直し、校正しては修正してとやっているうちに、どんどん時間が経ってしまう。

(いーぐる特集のときは、プロの校正家にもお願いしています)


そんなんだから、明日にまでは、いや、もう今日か。

今日中にはなんとか仕上げたいのですが、

うーん、間に合うかな(笑)。


オーナーからの意向で、単なる講演のレジュメだけではなく、

来てくれた人が、後日ジャズを聴こうと思った際のオススメディスクも何枚か紹介するコーナーも設けなければならないし、

さらには、映像だけではなく、音だけ聴かせるコーナー、

それも演奏の側面と、

曲の側面から分かりやすいように解説できる構成にしなければならないので、さーてどうしようかな、と色々考えています。


というわけで、21日の夜7時からは、

沖縄のコザ、「スコット・ラファロ」にて、

高野 雲主催、第14回、【音聴き会】を催します。


沖縄にお住まいのジャズファンの皆様、

さらには、21日に沖縄に滞在されている方は、

「スコット・ラファロ」に終結だ!!!(笑)


場所や詳細は、お店のブログをごらんください。

http://ameblo.jp/tommy-tdo/


先週、内装工事の模様を見てきたのですが、

波打つカウンターにバリ風の籐の椅子が配され、

さらにはグランドピアノに、ドラムセット、ウッドベースにギターと楽器も充実、

そのうえ、ミニカウンターバーもあったりと、

なかなか洒落たお店ですよ。


posted by 雲 at 22:36| Comment(0) | 雑想 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スコット・ラファロ沖縄 プレオープンパーティ

昨晩、沖縄にプレオープンしたジャズカフェ「スコット・ラファロ」のパーティは盛り上がり、非常に楽しかった。



ラファロ看板


先週沖縄へ行ったときは、まだ店の中はガランドウで、カウンターが完成しかかっている、ぐらいの状況。
まだ、店内はガランドウで内装もあまり出来ていなかったので「本当に完成するんかいな?」と不安だった。

しかし、その不安も見事に払拭された。

グランドピアノ、ドラムセット、ウッドベースがちゃんと(?)配置され、壁一面にはジャズのレコードのジャケットで埋め尽くされ、インテリアはバリ風というか南国風のテイストを醸し出し(トウの椅子が多いからそう感じるのかもしれない)、JBLやプロジェクタもいい感じで納まっていた。



ラファロ店内


ラファロ店内3


お客さんも大勢集まり、座れない方も続出。

オーナーのtommyさんの姪で、来月より沖縄放送のアナウンサーとなる若菜ちゃんの美声による司会進行で、パーティは快適に進み、
私はベースにピアノにと楽器を弾くのに忙しく、あれほど楽器を弾いて汗をかきまくったのは久々の出来事だった。
いつもはそんなに汗をかかないんです。冷汗ならかくけど(笑)。



ラファロ客


閉店間際には、
どこで噂をかぎつけたか、


関係者の誰からも招待されていない、「大阪からやってきた」という中年ブルースミュージシャンの連中がタダ飯タダ酒にありつこうとゾロゾロとやってきて、
いつのまにか店内がブルースショーと化し、
和風ブラインド・ブレイク風のギターに、B級憂歌団的な歌詞とヴォーカルのコンビの演奏や、
ちんこ・まんこ・生理・郵便ポストが血のついたチンコに見える、ナスやキュウリじゃ物足りない、生理、チッコいチンコなどを、ビリー・ホリデイの《奇妙な果実》を替え歌しながら絶叫するコバヤシマリコとかいう名前の地元ではコアなファンがついているという「イタいおばちゃんによるイタいブルース」に客がドン引きしたり(面白いことは面白いが、いきなりパーティ終了間際に店にやってきて、ファンでもなく面識もない面々を前に歌う内容にしては、あまりに空気読めない選曲だったため)という一幕もあったが、そういうハプニングも含めて楽しい一夜ではあった。

べつに彼ら大阪のブルース集団たちのパフォーマンスに関しては面白かったから何も言うことはないし、いちいち目くじらを立てるほどのことでもない。

「大阪だからコテコテ」「大阪だから下品でゴメン」という、「大阪」を免罪符がわりに使う根性は私は気に入らないし、コテコテじゃない大阪の人に失礼だろうとも思うのだが、まぁ、それはそれでご愛敬。


オープン記念のどんちゃん騒ぎのなか、これぐらいの無礼講でメクジラ立てるほどのことでもない。

だって、私も、彼らのようなパフォーマンスを繰り広げ、客から顰蹙を買ったり、出入り禁止になったこともあるのだから。(下品なのは大阪だけじゃなくて、東京にだっていまっせ)


もっとも、中年になっても若い頃の私のようなバカエネルギーを持続させている姿には、呆れた感動すら覚えてしまった。どうぞ、一生、この芸風をマットウしてくださいね。


しかし、

彼ら大阪ブルース軍団の中で、ひとつだけ、カチンときたことがある。


それは、私が「もっと知名度高いブルースをしましょうよ。ここはあなたたちのステージじゃないんだから、ジャムセッションっていうカタチで。 たとえば《スウィート・ホーム・シカゴ》とかやりません? 俺ベースで参加するから」 といったら、「うっ!」と引かれて逃げられたことではない(笑)。


私が、ちょっと「むっ」ときたことは、

ブルース集団の司会者のようなオッチャン男性が、MCの最中、店名の「スコット・ラファロ」を一回もまともに言えなかったこと。

「えーと、なんだっけ、スコット・ラファローズ」とか、
「スコット、えーと、ラフェローズ」などと言っていたが、
それはいくらなんでも、店に失礼だろう。

どういう神経してんだ、バカタレが。

パーティなんだから、タダ飯、タダ酒に関しては、おそらく店のオーナーもマスターも怒ってはいないと思うけれども、自分たちのパフォーマンスのステージを、それも明らかに店の客の空気を読んでいないイタいステージの時間を30分近く提供してくれた店側に対して、店の名前を結局ただの1度もマトモに言えなかったことは犯罪に等しい。


この1点をもってしても、「表敬訪問」ではないことは明らか。

彼らは店を出た後は、「へへへ、大阪パワーで今日も新しい店に殴り込みをかけちゃったよ」と“本日の戦果”にほくそ笑み、地元に帰ったら昨晩の出来事を勲章のように話すのだろうけれども、もし関係者がこれを読んでいたら、今度沖縄に来たときは、また「スコット・ラファロ」に酒持参で挨拶にくるように。

なぜなら、昨晩のパーティの「参加費」は無料だが、参加条件として「日本酒・泡盛以外の洋酒を1本持ってくること(グループで来店する際は1グループにつき1本で可)」が満たされていないから。


これをやらない限りは、きっとあなたたちは「スコット・ラファロの客」には永遠になれないですよ。


ま、こういう出来事も沖縄らしいハプニング(?)も含めて、盛り上がりに盛り上がったパーティではありました。

今日、明日、明後日と「スコット・ラファロ」のプレオープン期間が続き、来週からは店はいったんお休み。

今回のプレオープンの経験をもとに店の内装やシステムをさらに充実させて、4月10日から正式オープンとなります。


地元の方、本土からの旅行者の方、是非、コザの町に立ち寄った際は、足を運んでください。

http://ameblo.jp/tommy-tdo/


そして、今晩7時からは、私が講演する【音聴き会】があります。来てね(笑)。


posted by 雲 at 22:34| Comment(0) | 雑想 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【音聴き会】 in 沖縄

先日、21日の金曜日、

コザにオープンするジャズカフェ「スコット・ラファロ」にて、

初心者向けのジャズの聴き方講座、【音聴き会】をやった。


いらしたお客さんは、前日のパーティと比較すると少なかったもものの、なかなか充実した内容で、気持ちよく進行できた。


先日、沖縄にいるオーナーに、「調子どうですかぁ?」と電話をしたところ、

「雲さんの評判いいよ、すでにコザの町は、口コミで音聴き会のことが広がって、今度はいつやるんだ?みたいな話が出ているよ〜」

と嬉しい報告があった。


いやぁ、いいねぇ、嬉しいねぇ。

さらに、コザの町に文化を! アカデミックな店を作りたい! というオーナーの思惑ともマッチした企画と、まさにオーナーが想定しているお客さんが店にやってきてくれたので、スコット・ラファロ、すべり出しとしては、良い感触なんじゃないでしょうか?


今週から、いったん店を閉めて、内装など細かいところを微修正。

来月の10日からはオープンになるので、皆さま、宜しくお願いします。


posted by 雲 at 22:33| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄・コザが、いまジャズ熱高まってきている!

今月は2度沖縄に訪問した。

夜は、いくつかのジャズの生演奏の店を訪問したが、はっきりいって、沖縄のジャズのレベル(演奏レベル)は、かなり高いと感じた。

さりげなく、とんでもない人たちがいる。

もちろん、ネームバリューの高い演奏者は東京のほうが多いし、来日ミュージシャンを演奏させる受け皿は東京のほうが整っていることは言うまでもない。

「ジャズの選択肢」においては、東京のほうが沖縄よりも充実していることは言うまでもない。

しかし、ビッグネームだからといって、必ずしも、私が聴きに行ったその晩に、素晴らしい演奏をしたとは限らないということは痛いほど味わってきた。

たしかに、沖縄で活動するジャズマンは、全国的には知名度が低いかもしれない。
しかし、演奏の内容の良し悪しはネームバリューとは関係ない。

彼らの演奏の素晴らしさの一要因として、基地の町だから、ということが色濃くあると思う。
米兵相手に演奏を繰り返してきた猛者がそこかしこにいるのだ。
修羅場をくぐりぬけてきたホンモノの表現。
様々なリクエストや、場の空気に応じた演奏をこなしてきた柔軟さと、どのようなタイプの音楽も、アメリカ兵を満足させるだけのクオリティを保ち続け生き残っていたレンジの広いホンモノの表現力は、バークリー出身という肩書以上の音の説得力を持つ。

たとえば、ピアニストの屋良文雄氏。
齢70に近い氏は、国宝級といってもいいほどの存在。

彼は、那覇に「寓話」という店をお持ちで、そこで夜な夜な3セットピアノトリオで演奏しているが、なんというか、心の襞に染み入るような演奏をする。

決して酒のBGMレベルにはとどまらないクオリティの高い演奏なのだが、まったく「我」というものを感じず、気が付くと音が自分の中に心地よく浸食してゆくことを気が付くと感じる。

また、沖縄市のコザも熱い。
「ジャズ・ジャングル」のマスター、エツ氏は凄まじいドラマーだ。

ジャズカフェ「スコット・ラファロ」オープンに際して、ドラムのチューニングを徹夜でやってくれたという氏は、最初は単なるドラム好きのドラムおっさんかと私は思っていた(笑)。

それぐらい、気さくで飄々とした華奢なオジサンだったのだ。
オープニングパーティのときも、我々の演奏に付き合ってくれて素晴らしいサポートをしてくれたが、まさか彼があの伝説のバンド「コンディション・グリーン」のドラマーだったとは!

このバンドは、「紫」とともに、沖縄に駐留するアメリカ兵に人気のバンドで、特にエツ氏のドラミングは米兵を熱狂させたほどの素晴らしいテク。

そんな凄い人が、コザの町の片隅に小さなジャズクラブを持ち、夜な夜な演奏しているのだ。

特にドラムソロが凄まじく、スティック、ブラシ、マレットを巧みに使い分け、たっぷり30分以上、飽きずに聴かせてしまうほどの内容。

打楽器だが、一音一音の音が歌っているのだ。


そして、彼の店でピアノを弾いていたトム稲川氏も凄い。

大学時代は、五輪真弓やユーミンのアレンジ、キーボードを担当。ゆえにお金も持っていたので、まだ群像新人賞を受賞する前のお金がなかった時代の村上春樹の店「ピーター・キャット」のオーナーだったのだという。

国分寺の「ピーター・キャット」といえば、村上春樹がマスターをやっていたジャズ喫茶として有名だが、まさか、そこに出資し、共同経営していたオーナーが沖縄にいたとはねぇ(笑)。

しかも、その後は16年アメリカに渡りスタジオミュージシャンとして活躍。日本に戻ってきて、いつのまにか沖縄に住みピアノを弾くようになっているという、なんとも、沖縄には、そのような凄い人が最終的に行きつく場所なんでしょうか。

もちろん、トム氏のピアノの腕も素晴らしく、さすがにアレンジャーをやっていただけあって、弾き出しは多彩。しかもトゲトゲしさは皆無で、どのフレーズにも包み込むような温かさがある。

もう一人、エツ氏の店の常連ピアニストに、前田りえさんという素晴らしいピアニストがいらっしゃって、彼女ともセッションさせていただいたが、ジャズのフィーリング満点なピアノを弾く。

あの華奢な身体のどこにそんなパワーが!と思うぐらい、聴きほれる旋律を紡ぎ出す。

しかも、とても可愛いラブラブ!


こういう素晴らしい人たちが、那覇やコザにはさりげなくゴロゴロいるのだ。

そして、こういう人たちが私とのセッションに気さくに応じてくれたのだから、もう感謝感激! 先週は楽しい夜を過ごさせていただきました!

コザといえば、シャッター街という印象が強く、ちょっと歩いただけでは、元気のない街に感じるかもしれない。事実、私もそう感じた。商店街なんか昼でも暗くて、入ろうという気がおきない。

しかし、よくよく歩くと、ジャズの生演奏の店、CDショップ、ミュージックタウン、ギター教室などなど、音楽に関係する看板が多く出ていることに気づく。

音楽の街なのだ。

しかし、故郷のコザに「スコット・ラファロ」を開いたtommyさんの話によると、送り手は多いが、聴き手が育っていない、だから、店を作ったとのこと。

そうなのだ、こんなに音楽にかかわる人や、店が多いにも関わらず、ジャズの店にはほとんど客がはいっていない。

『ジャズ・ジャングル』では、元気でイキのいい琉球大学のビッグバンドに所属する学生が何人か来ていたが、あとは近所のパスタ屋のシェフがカウンターにいた程度。

ベトナム戦争以降、ロック一色に街が染まり、そのロックも色褪せた現在、元来はジャズの町だったはずのコザも、時間の経過とともにジャズの熱気が忘れさられ、リスナーたちは、何を聴いていいかわからない、あるいは何も聞かない、夢中になれる音楽がないという宙ぶらりんの状態なのだ。

しかし、来月10日にオープンする「スコット・ラファロ」をキッカケに、ひとつのブレイクスルーが起きる可能性がある。

「ラファロ」のオープンをキッカケに、コザに住むジャズマンたちの表現欲求が日増しに高まっているというのだ。


新しいジャズを生み出したい、コザからイキのいいとびっきりのジャズを発信したい!
そのような爆発寸前の欲求が高まっている今、
ジャズカフェ「スコット・ラファロ」のオープン当日の夜は、コザのジャズマンたちが結集し、大セッション大会が繰り広げられることになる!

スーパーサックスのようなサックスユニットから、名前は失念したが沖縄では、1、2を争う大御所ピアニスト、齢78歳ながらもとてつもなくスケール大きく、大音量でテナーを鳴らすという沖縄在住のサックスの大御所ほか、さまざまな面々が4月10日「スコット・ラファロ」に集結する!

皆、やる気まんまん。
きっと、朝までのセッションになるんだろうなぁ。

オーナーのtommyさんも、

「ほんとはリスナーを育てるために店開いたつもりなんだけどなー、なんだかミュージシャンたちのほうが熱くなっちゃってるよ」と苦笑しつつも嬉しそう。


これを期に、一気にコザのジャズの勢いが吹き返すことを。
そして、このタイミングで沖縄にいらしている観光客の方も、もちろん、沖縄在住の方も、是非、「スコット・ラファロ」」を覗いてみてください。

沖縄のジャズプレイヤーたちが、今、こんなにも盛り上がっている!
リスナーも負けずに盛り上げていきましょうよ!

私?
オープン当日は、沖縄にいますよ(笑)!

なんだかドラムのエツ氏が「ベースの彼も呼んでよね、いいよね、奴のベース」とおっしゃってくださったようで、はははは(汗)、恐悦至極でございます(笑)。

拙いベースですが、私も演奏にくわわり、ぶんぶんベースを弾く所存であります。

posted by 雲 at 22:32| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の「PCMジャズ喫茶」

を聴いていたら、
なんと、来週から2時間枠になるという。

寺島さんいわく、「リスナーからの血判状がきて……」
とのこと。

へー、血判状がきて番組延長をせまられるほど人気なんだなぁ。

でも、わかる気がする。

なーんか引き込まれちゃうんだよねぇ、ついつい。

失礼ながら、出演者の中に語りのうまい人はいない(笑)。

フツーのラジオ番組に慣れていた私にとっては、
はじめて「PCMジャズ喫茶」を聴いたときには、
なんだ、この違和感は!
と感じたぐらいだから。

それは考えてみれば当たり前のことで、
寺島さんも、岩浪さんも
アナウンサーでもなければ、DJでもない。

そのようなプロの訓練は受けていないだろうから、
当然、滑舌も悪い。

俯きながらブツブツと文句を言うようなおっさん喋りに、ゴモゴモとした通らないトーン。
決してスピーカーの向こう側のリスナーに向けられた喋りではなく、自分の半径1.5m以内のエリアにいる人しか意識していないような喋り。

吉田照美などのラジオ番組のようなノリに慣れた耳からしてみれば、一瞬「なんだこれは!」な違和感を感じること十分でしょう。

しかし、結局は、それが良いのだ。

スピーカーの向こうのリスナーに語りかけるような空気が希薄なぶん、逆にリスナーはいつしか、寺島さんや岩浪さんとジャズの店のテーブル、あるいはカウンターに同席しているような錯覚に陥ってしまう。

しかも、寺島さんはときどき「ムカッ」とくるようなことを平然と言ってのける(笑)。
だから、つい身を乗り出し、いつのまにか、いい年したおっさんたちが“あれいい”“これダメだ”と飽くなく語りあうジャズ談義に耳をそばだててしまっている自分がいるのだ。

そして、流れるジャズにひと安心(休憩)。
音楽が終われば、再びいい年したおっさんたちの“あれいい”“これダメ”なジャズ談義に聴き耳を立てるという、じつは聴く側の気持ちの波にうまくのった流れにのった巧みな番組構造なのかもしれない。

よって、酒が進み、議論も盛り上がってくると、「マスター、もう一杯!」と酒をおかわりして、終電時間ぎりぎりまでカウンターに粘るような気持ちになり、きっと番組1時間じゃものたりなくなってくるのだろう。

そういういリスナーの多さゆえの、来週からは2時間枠、ということになったのかもしれない。

さて、今週火曜日にかかったカンジンのジャズの内容についてですが、
……特にいいもん、あんまりねぇ!(笑)
んで、書きません、というか、書けません、だって印象に残ったものあんまりないから覚えてないし、メモってなかったし。

もちろん、BGMとしては極上のものばかりかかってましたよ。
でも、ジャズ的スリルや、ジャズ的ガツーンがなかった。

でもそんな日があってもいいのだ。
彼らの語りのリズムにも、なんとなく慣れてきたから。

さて、2時間枠となった来週からは、1曲ぐらいは、ガツーン!とくる曲がかかるものでしょうか? それとも、延々と語りが続くものなんでしょうか?

ものすごく楽しみというわけでもないが、ぬるーく楽しみに待ってまーす(笑)。


▼聴きたい方、登録はこちらからです。

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posted by 雲 at 22:31| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

4/10 沖縄「スコット・ラファロ」 スーパーセッション! 凄い奴らのジャズを聴け!

先日も告知しましたが、

4月10日は、沖縄・コザにジャズカフェ「スコット・ラファロ」がオープンします。


それを記念して、地元の熱いジャズマンたちが集結、

ジャムセッションを繰り広げます!


ポスターも完成したので、

こちらにペタリ!


スコット・ラファロポスター

凄い奴らのジャズを聴け!


が、


マイルスを聴け!

とか、

エヴァンスを聴け!

とか、

コルトレーンを聴け!

とか、

新しいジャズを聴け!

とか、

ビートルズを笑え!(あれ?)

みたいで、

「ジャズ本」の常とう句を踏襲しつつも、

それでもなお

勢いが失せていないところが、かえって新鮮なキャッチコピー!(笑)


posted by 雲 at 22:31| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

凄まじいお誕生パーティ/ジャコ・パストリアス『バースデイ・コンサート』

バースディ・コンサート/ジャコ・パストリアス
¥2,447
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編集の人から、

「4月10日まで本の告知しないでくださいね」

と釘をさされているので、

あえてここでは、出版社も書名もあげませんが(笑)、


4月23日に某落語家と作ったCD付きのジャズの本が出るんですけどね(3月末と以前は告知していたのですが、すいません、どうも諸々の事情があって遅れてます)、

その落語家さんのお家で、ジャズのCDを選んでいるときに、

「ジャコ・パストリアスは何がいい?」

って話になって、

やっぱり私はオーソドックスなお勧め盤を書く立場として、『ワード・オブ・マウス』、『ジャコ・パストリアス』、そして、じつは一番ベースのプレイにおいては傑作だと思っているジョニ・ミッチェルの『ミンガス』を挙げたんだけど、それをうけた某落語家の方は、

じゃあ僕はコレ!と出したのが、『バースデイ・パーティ』だった。


うーん、急所を突かれたなぁって感じ。

これも、すごくいいんですよ。


ブレッカーが(笑)。

もちろん、ジャコもいいけど。


「ブレッカーとミンツァーのやり合いがスゴ過ぎるんですよぉ!」


そのとおり!


凄まじいお誕生パーティなのだ(笑)。


posted by 雲 at 22:29| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャコでスコット・ラファロをチェックする

さて、明後日、4月10日、
いよいよ、ジャズカフェ「スコット・ラファロ」がオープンです。

当日は、現地のジャズマンによるジャムセッション!
盛り上がりそうですねぇ。
楽しみ楽しみ。

今から沖縄出発、昼には着きます。

で、トイレの配管工事に問題があるという、本当に明日オープン大丈夫か?!なスコット・ラファロに到着して、早速、DVDやLDをかけながらプロジェクターをチェックしながら店で遊ぶ予定。

かけるDVDは、こんな感じ?

▼大型スクリーンで見たいですねぇ
ディープ ブルー スペシャル エディション
¥3,701

▼ビシッとした空間切り取り構図、映画館で見たらよかったが、
 家のTVで見てもピンとこなかった、正しくも映画館的映像
一青窈/珈琲時光
¥4,935


▼で、やっぱジャコっしょ(笑) いまだジャコマイブーム抜けず
ジャコ・パストリアス/ライヴ・イン・モントリオール
¥3,591

ジャコ・パストリアス/モダン・エレクトリック・ベース(日本語対訳書付)
¥6,825
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Live in Japan1982
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シャドウズ・アンド・ライト[完全版]
¥2,140
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posted by 雲 at 22:27| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新刊、いよいよ25日に発売されます!買ってね

さて、いよいよ本日開店の沖縄、コザの「スコット・ラファロ」ですが、開店準備もろもろで、ついさっきまで店にいました(笑)。


ウッドベースの弦を張り替えていたら、肩が凝っちゃったよ(涙)。


まだ、店にはスタッフが残っていろいろと準備をしています。

伝説のドラマーのエツさんも、ついさっき、ひょっこりと店にやってきてチューニングを開始。

きっと、朝までやってることでしょう(笑)。


で、もう4時。ホテルに戻ってきたところで、いいかげん寝ておかないと、明日の夜通しセッションに触るので、おやすみなさーい、といきたいところなんだけど、今寝てしまうと、きっとチェックアウトぎりぎりの時間まで寝てしまいそうで、ブログが書けなさそうなので、寝る前のいまのうち書いてしまおう。


もう10日だし。


そうそう、担当編集者からは、情報開示、10日まで待ってくれと言われていたので、新刊のことについては触れませんでしたが、

いよいよ、発売されます。


『知識ゼロからのジャズ入門』。

幻冬舎から、今月の25日に発売予定。

都内だと、おそらく24日には店頭にあるかもしれません。


林家正蔵師匠との共著です。


ま、クレジットというか、本の著者的な扱いは師匠のほうで、私は裏方的役割ですが……(クレジットは、編集・執筆・構成となるようです)。


もう、この本の制作に携わって1年以上たってしまいましたが、ようやく発売です。

最初は昨年の9月頃の発売予定、だったような。


それが伸びて年末になった、ような。


それも伸びて、今年の1月とか3月とか、だんだん発売予定日が伸びて、ついに、今月25日に出ることになりました。


長かったなぁ。


神保町のBIG BOYでジャズマンのセレクトや挿絵のラフを書いたりしていたのって、昨年の1月頃だったもんなぁ。


あ、ちなみに、この本にはCDがつきます。

さらに、CDを聴きながら、本の中のチャートを見れば、ジャズの聴きどころが一発でわかる仕組みになっていますし、この試みは今までになかったものなので、是非お試しください。


特に初心者の方にはお勧めです。


『知識ゼロからのジャズ入門』、是非、お買い求めください。

書店に予約を入れてもらうと、うれしいです(笑)。




posted by 雲 at 22:26| Comment(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄「スコット・ラファロ」無事開店!

さきほど、沖縄から東京に戻りました。


昨日の10日、

コザの街に、無事ジャズカフェ「スコット・ラファロ」がオープンしました。


いやぁ、あっという間だったなぁ。


昨晩は予告通り、コザの街のジャズマンが集まってジャムセッション。

私も参加させていただきましたが、とてもエキサイティングな体験でした。


アラン・カヒーベさんの大音量サックスはもとより、

バークリー帰りの沖縄の星・アキラ君のドラムはもう呼吸、うねりそのものが、熱いジャズの塊。

さらに、日本一の元・ロックドラマーのエツさんのドラムはピリッピリッ迫ってくるし、

ツカヤマさんのピアノといったら、なんというかものすごくエレガントなんだけれども、ピアノの一音一音がビシバシ迫ってくる。

ヴォーカルのSAWAKOさんは、エキサイティングなスキャットで絡んでくるし。


……揉まれました(笑)。


もまれもまれにもまれまして、

明日のライブ(明日もライブなんですよ、亀有で・笑)では、揉み返しがきそうで怖い(笑)。


いやはや、でも、とても素敵な夜でしたよ。


スコット・ラファロは、沖縄のコザのメインストリートにあり、午後3時から11時までの営業です。


ふだんはジャズを鑑賞する店ですが、

毎週水曜日はジャムセッションの場となる予定。


ドリンクは、アルコール類もノンアルコールもすべて350円!


歩いて3分のところには宿泊に便利なデイゴホテルもあるし、

さぁ、沖縄に行ったら、「スコット・ラファロ」をのぞいてみよう!


あ、あと沖縄在住の人も、是非顔を出してみてくださいね。



posted by 雲 at 22:25| Comment(0) | 雑想 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

4/12 ライブ in 亀有

明日の、4月12日(土)に、私が所属しているジャズ・カルテット、

「サタデイ・ナイト・ジャズ・プロジェクト(SNJP)」のライブを亀有の「Jazz38」というイタリア料理のお店で行います。


普段は、プロしか演奏させてもらえないらしい店なのですが、なんと、ドラマー・アイスマン氏の口ききで、アマチュアの我々も演奏させてもらえることになりました。


座席数は70席ぐらいあるそうで、ぎゅっとつめれば100人は入るそうなので、結構広い店内だと思われます。つまり、ゆったりとイタ飯やワインを楽しみながら見れるということです。

(もっともその店、明日行くのが初めてなので、なんともいえませんが)


▼店のHP

http://yydotto.com/jazz38/


ここで、3ステージ演奏します。


3ステージで、
18:30〜
20:00〜
21:30〜


です。


だいたい、1ステージ、40分ぐらいかな?

よろしければ、いらしてください。

やる曲?……は、当日演奏寸前に決めるということになりました(汗)。



posted by 雲 at 22:24| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

昨日のライブは、結構充実していた。

昨日、亀有の「ジャズ38」で、ライブをさせてもらったのですが、

個人的には、わりかしイイ感じに演奏まとまったと思っている。


このお店、穐好敏子さんも、昔から出演しているという由緒あるお店。


ほか、出演予定のジャズマンの名前を見ても、有名な人が多く、アマチュアの俺たちが、こんなところでやっていいのぉ!?って感じではありました。


店内は、ジャズのLPだらけ。

4〜5000枚はあるという。


このようなジャズのムードが濃縮された店で演奏させていただくことは非常に光栄なこと、かつ貴重な体験だった。

まかないで出たパスタもうまかったし(笑)。



======================================


このときの演奏風景、ミクシィのフォトアルバムにアップしておいたので、私とマイミクになっている人には閲覧できます。


もし、万が一ご覧になりたいという方は、連絡ください。


ミクシィへの招待状をお出しするので、そこでミクシィに登録していただき、マイミクシィになっていただければ、閲覧可能です。

とはいえ、そこまでして見る価値があるほどの画像でもないんですけどね……



ラベル:亀有 ジャズ38
posted by 雲 at 22:23| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ずるいなぁと思うが、やはり名曲/『ナイト・ライツ』 ジェリー・マリガン

ナイト・ライツ/ジェリー・マリガン
¥1,795
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沖縄→東京、翌日ライブと、

ズボラで出不精な私からしてみれば、

先週は、

ずいぶんとハードな(?)スケジュールを送っていたなーと思ったりするわけですが、疲れが溜まると、ホント、何もしたくなくなってしまうので、昨日は何もしないでボーっとすることに徹した。


床の上に大の字になりながら久々に聴いた『ナイト・ライツ』が染みた。


美しいんだけれども、すごくスタティックなアルバムということで、あまり好んで聴くアルバムではなかったが、昨日のような日に聴くと、するりと心の隙間に心地よくはいりこんでしみてくる。


ズルいなぁ〜とは思うんだけれども、やっぱりタイトル曲は名曲。


個人的には、冒頭のマリガンがピアノを弾いているバージョンのほうが好きだったのだが、昨日はラストのバリトンを吹いている65年バージョンのほうが染みたね。

なんか、「スコット・ラファロ」のオーナーや店長、元気かなぁ、疲れてないかなぁ、なんて思いながら聴いてマシタ。


posted by 雲 at 22:22| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

告知:今週末土曜日は、「いーぐる」にてナット・キング・コール特集

今週末の土曜日、4月19日、
午後4時から6時までの間、
四谷のジャズ喫茶「いーぐる」にて

林建紀さんによる、ナット・キング・コール特集が行われます。

今回の特集で興味深いのは、
シンガーとして語られがちなナット・キング・コールに対して、
すぐれたピアニストとしての側面にスポットをあてていること。

以前、林さんから、

こののお話をおうかがいして、
とても興味深い切り口、内容だったので、
「是非、行きます!」
と返事をしてしまったものの、

嗚呼、残念。

その日は、朝から晩までホテルに缶詰めで一歩も外出られないのよ……。

というわけで、私のかわりに皆さん、ぜひ、今週の土曜日は「いーぐる」に行き、林さんの講義を受け、で、その内容を私に報告すること!(笑)



▼私が好きなコールの1枚

イン・ザ・ビギニング/ナット・キング・コール

¥999
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posted by 雲 at 22:21| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中山さんの新刊は、なんと「禁煙」

“日本一のマイルス者”の中山康樹氏の新刊は、なんと「禁煙」!!


氷だけで禁煙できた! (健康人新書 8)/中山 康樹
¥840
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「クワタを聴け!」が出たときも驚いたが、

今度は、音楽以外の切り口。


新境地開拓か!?


いまのこところ禁煙する予定はないのだが、

内容、とても気になる。


要チェック本の1冊だ。


posted by 雲 at 22:20| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『灰色の巨人』江戸川乱歩

江戸川乱歩の『灰色の巨人』再読了。


ピストルを突きつけられても、

「はっはっは、キミの拳銃から、すでに弾は抜いておいたよ、おとなしく観念したまえ」

のように、
あまりにも根回しと準備が良すぎる明智探偵のスバラシすぎる事件解決方と高笑いを、なぜだか発作的に久々に味わいたくなったゆえ(笑)。



『灰色の巨人』

posted by 雲 at 21:43| Comment(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャズな名前の時計/ジャズマスター・マエストロ

「ジャズ」と「時計」で

検索をかけていたら、


こんなの出てきました。




jazz master
http://www.store-mix.com/ko-bai/product.php?afid=10478391&pid=853532&oid=11675&hid=167912&aftype=pct10



ま、デザインは悪くないよね。


私は、親父から結婚祝いにもらったローレックスを

一生モノとして使いつづけることに決めているから

この時計は買わないと思うけど、


もし、一生モノと決めている時計がなければ、

お金が余っているときに

買ってもいいかな、とは思わせる佇まいではあるよね。


上記写真だけではわからないと思うけど、

表側よりも、

裏側のほうがカッコイイのよ。


posted by 雲 at 21:40| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5月17日放送の「PCMジャズ喫茶」を聞いて

昨晩放送された

寺島靖国・店主の「PCMジャズ喫茶」についてです。



最初のコルトレーンの変遷について寺島さんが興味深いことを言っていて、

……それは、


あ、しまった、

そろそろお昼ごはんの仕込みをするので、

続きはまた、午後ね!



posted by 雲 at 21:34| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5月17日放送の「PCMジャズ喫茶」を聞いて(3)

しつこいようですが、

ブログランキング(笑)。


午前3時の時点で、

例のボタンをポチっと押して、

このブログの順位を確認してみたところ、


なんと、22位にまで上昇していた!



重ねがさね、

読者の皆様、

ありがとうございます!



この調子だと、あと少しで、ベスト20に食い込めそう。

ベスト10も射程内に入ってきたか!?


このボタンを押せば、

 バナー


ランキングのページに飛べますので、

是非、押して、飛んで、確認してみてください。


どうも、1時間ごとに順位が更新されているようなので、

寝れないではないか!(笑)



……俺ってヒマだなぁ。




さて、寺島氏の「PCMジャズ喫茶」の続きだが、


冒頭で、コルトレーン論が展開されていた。


昔から、寺島さんのコルトレーン嫌いは一貫しており、

番組中でも、あくまでアンチだということをうたいつつ、


今回は、コルトレーンのスピリチュアルな方向性について

言及されていた。


ひととおり、コルトレーンを聴かれている方は

すでにご存じのとおり、


彼はインパルスに移籍したあたりから、

スピリチュアル性が強くなってきている。


M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究/菊地 成孔
¥4,935
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では、

菊地成孔は、

コルトレーンのことを、


宗教ジプシー


という上手い表現を使っていたが、

ある時期からのコルトレーンは、


インドに傾倒したかと思えば、

アフリカの宗教と、


あちらこちらに宗教を鞍替えしつつ、

自己の音楽に色濃く投影させていた。


これは、時代背景と、

彼なりの求める音楽の必然性、

もっと下世話は言い方をすると、

ネタ探しだと私は解釈していたが、


寺島さんは、どう解釈しているのかというと、


・長年名声を維持するための方策を考えた


・これ(名声維持)は小説家も誰でもやっていること


・身の処し方としてスピリチュアルな方向に行こうかな、と考えた(のだろう)


・デクスターやズートと違って、

 ただテナーを吹いてればいいタイプではなく、

 名声を維持するためには、新しいことをしなければなならないタイプだったから


というようなお話をされていた。


なるほどねぇ、

私の「ネタ探し」に少し通じるところがあるが、


長年続けるための、身の処し方・新しい切り口


という発想は、まさに寺島さん的だと思った。


まさに、最近の「メグ」や寺島さんの身の処し方にも通ずるところがあるから。


吉祥寺でただ単にジャズ喫茶「メグ」を営業しているだけにとどまらず、

著作活動を開始し、


それだけではなく、本が売れ、評判になってくると、

ラジオ番組(PCMジャズ喫茶ですね)を持ち、


さらには、オーディオ評論家としての名も定着させ、


60を過ぎてからトロンボーンを始め、


店のほうも、ジャズCDをかけるスタイルの営業は昼までにし、

夜は、ライブハウスという営業方針へチェンジ。


ライブのない日は、講演や試聴会など、

もろもろのイベントを催すというスタイルに変わった。


先日、メグに行って、2ヵ月分のタイムテーブルをいただいたが、

連日、予定がギッシリだった。

毎日必ずライブ・イベントの予定が入っている。


お店も女性客のことを考慮して、

禁煙にしてしまった、


などなど、

寺島さんって、文章だけ読むと、

「あ〜、あいかわらず変わってないなぁ」

と思わせるが(笑)、


ご自身は、

状況にあわせて、

ご自身のスタンスや、

店の営業スタイルを次々と変化させている人なのだ。


もちろん、コルトレーンほど急激な変化ではないが、

ゆるやかかもしれないが、

少しずつ変化を繰り返し、

新しいことを打ち出しているという点では、

コルトレーンと同じ。


そういう寺島さんだからこそ、

「身の処し方としての変化」

という発想がぱっと浮かんできたのだろう。


そう、コルトレーンの音楽にはアンチかもしれないが、

「身の処し方」は、案外、似ているのかもしれないのだ。


なーんてことを思いながら、

聞いてました。


寺島さんが、「ラブ・サプリームあたりからさぁ〜」

と言った瞬間、

岩浪さんが、

「ラブ・シュープリームね」と素早く訂正し、

なにごともなかったように、寺島さんが、

「そうそう」と相槌を打ちつつ、

どんどん話を進めていくところには、

微苦笑した。



さて、続きは、寺島&岩浪両氏の

カウント・ベイシーとニール・フィフティの《リル・ダーリン》解釈に異議あり!

を書いてみようかと思う。



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posted by 雲 at 21:32| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

山中千尋の《オール・オブ・ミー》/5月17日放送の「PCMジャズ喫茶」を聞いて(5)

さて、先日予告した

「PCMジャズ喫茶」の続きです。


岩浪洋三氏は山中千尋が好きなようですね。


私も、けっこう好きです(爆笑)。


しかし、岩浪さんも、のようだけど、

寺島さんも含め、


現代的なスタイルでガンガン弾く山中千尋はお嫌いな様子。

(私はむしろ、そのほうが好きなんだけどね)


むしろ、お二人は、

「アフターアワーのセッションで平凡に演奏してみました」的な

言い訳つきの

なんでもないリラックスしたセッションのほうが

お好きな様子で、


最近発売された


山中千尋/アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ 山中千尋/アフター・アワーズ〜オスカー・ピーターソンへのオマージュ

が、岩浪さんが今回かけたいアルバムのようだった。


その中から、かかったのが、

《オール・オブ・ミー》。


ピアノにドラムなしの、

ギターとベースという編成。


音数すくなく、テーマを奏でる山中と、

ミディアム・ファーストでリズムを刻んでいる

ギターとベースのリズムセクションの微妙な乖離が気になり、


やがて、山中のタイム感と、

伴奏2人のタイム感のあまりのズレに、

少し気持ちが悪くなってきた。


もちろんテンポは一定している。

走る、モタるという、物理的速度の問題ではない。



タイム感の違いだ。



タイム感、それは言葉で説明するのは難しい。



テンポは同じでも、

各々のミュージシャンが持つ

ビートに対してのスピード感の認識、

そして音として表出する安定感やスピード感とでもいうべきか。



たとえば、同じテンポで演奏したとしても、

速く感じるミュージシャンもいえば、

遅く感じるミュージシャンもいる。


また、タイム感覚が優れている演奏者のほうが、
出てくる音には安定感がある。

たとえば、
タイム感覚がひとなみ外れて超人的に優れているジャズマンの一人、

チャーリー・パーカーの《コンファメーション》の演奏は、

安定感のある演奏ゆえ、

同じテンポで演奏するアマチュアの演奏よりも、

かなり安定して(=ゆったりと)聴こえる。


The Genius of Charlie Parker, Vol. 3: Now’s the Time/Charlie Parker Quartet
¥3,758
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また、ジャコ・パストリアスが

ファーストアルバムで演奏した《ドナ・リー》と、

ジャコ・パストリアスの肖像+2/ジャコ・パストリアス
¥1,795
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水野正敏が教則ビデオで演奏する

ジャコを丸ごとコピーした《ドナ・リー》とでは、




テンポは同一ながらも、

ハイテンポで奏でられるジャコの演奏は安定感を感じるいっぽう、

水野の演奏は、余裕のないセカセカとしたあわてんぼうな《ドナ・リー》に聴こえてしまう。


演奏が危なっかしいというスリルのオマケ付き(笑)。



かくいう私自身も、

自身のリズムのポケットの狭さを痛感したことがある。


敬愛するモータウンのベーシスト・ジェームス・ジェマーソンが弾く

《ホワッツ・ゴイーング・オン》。

ホワッツ・ゴーイン・オン/マーヴィン・ゲイ
¥1,439
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この曲のベースラインを完コピし、

実際の音源に合わせて自分がベースを弾いた音を録音してみたことがあるが、

いざプレイバックしてみると、

なんとまぁ、とっても速い《ホワッツ・ゴイーング・オン》に生まれ変わってしまっていた。


私が奏でるベースの

1音1音の音価が貧弱ゆえ、

聴いているこちらの心拍数も早くなってきてしまう。

再び、自分のベースを抜いたオリジナル音源を聴き返してみると、

非常にゆったり、大股歩きのベースに驚愕。


改めてジェームス・ジェマーソンのポケットの広さを認識した次第。


これと同じような現象が、

山中千尋の『アフター・アワーズ』収録の《オール・オブ・ミー》に起きていた。


ピアノとリズムセクションのリズム感が微妙に食い違っている。

とくに、ベースの刻みがセカセカしたものに感じる。


このセカセカさ加減は、早めのテンポ設定に起因するものではないと思う。


レスター・ヤングとテディ・ウィルソンも、これと同じぐらいのテンポで演奏しているが、

非常にゆったりとした安定感に満ち満ちているからだ。

プレス・アンド・テディ/レスター・ヤング&テディ・ウィルソン・クァルテット
¥3,192
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同一テンポ内で生ずる各々の演奏者のリズム感の乖離。


そこから独特のグルーヴが生まれ、

良い意味でのリズムカラーが生じる場合もある。


たとえば、マイルス・クインテット時代のトニーとロン・カーターのコンビがそうだ。


しかし、山中盤《オール・オブ・ミー》の場合は、

どうも、あまり良い方向に作用しているようには感じない。


少なくとも、私はあまり気持ちの良いリズムには感じなかった。


しかし、もしかしたら、

そう感じるのは私だけなのかもしれない。


実際、岩浪さんも、寺島さんの反応は、

「いいですねぇ」だったから。


もっとも、その「いいですねぇ」は、

“ハードな山中千尋よりも、スタンダードをこれぐらいのリラックスした按配で演奏してくれたほうが”

という文脈での、

「いいですねぇ」だったのかも。


私の感想としては、

正直言って、

別に山中千尋がこういうことやらなくても……、

だけども、

こういうことやったほうが喜ぶ人もいるのだから、

ま、それはそれでいいのでしょう。


ちなみに、同番組中で触れられていたが、

山中千尋は、このアルバム好きみたいね。

アイ・コンセントレイト・オン・ユー/リー・コニッツ&レッド・ミッチェル
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いいねぇ。

コニッツと、レッド・ミッチェルのデュオ。
私も愛聴してます。

昔、たしか別冊宝島のジャズ本にも

レビューを書いた記憶があるナ……。


このアルバムをセレクトした
なかなかマニアック、かつ渋くてセンスの良い趣味だと思いマス。


posted by 雲 at 21:31| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ソニー・クラークの『クール・ストラッティン』(1)

クール・ストラッティン+2/ソニー・クラーク
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インドの方と話をしていると、

いろいろと興味深いことを教わることもある。



ビジネスに関してや、

彼らの日本感、

そして、

仕事や勉強に臨むマインドなど、


とても示唆に富んだお話を

最近いくつかいただいたのだが、


それは、あんまりジャズとは関係ないので、

また、別の機会や場所にゆずるとして、



先日、彼らとの雑談したなかで

面白かった話をひとつ書いてみましょう。


面白かったといっても、

私が「へぇ、そうなんですか」

とちょこっと面白いなぁと

感じた程度の小ネタなので、


あんまり期待しないでね。




われわれ日本人は、

カレー好きな国民とはいえ、


毎日カレー曜日が続いたり、

朝飯も、

昼飯も、

晩飯もカレーだと

(そんなことってあんまりないか)、


部屋の中にただよう、

食欲をそそるオイシイ匂いも


やがて、


「なんだか、カレー臭ぇ」


な気持ちに

変化してゆくじゃないですか?


特に、いったん外出して

カレーな匂いがムンムンな部屋に戻ると、

「カレー臭ぇ」


って感じがちになる(笑)。



べつに我慢できない匂いでもないんだけれども、

この匂いな状態が

一生続いたら?


あるいは、


もうこの匂いはもう抜けないよー

ってことになったら?



「なんだかイヤだよな」


ってなるよね?
私はなる(笑)。


で、あたりまえだけれども、

インドの人は、

この匂いが当たり前。


というより、

インド人に部屋を貸すと、

インド人が出た後の部屋は

日本人は住めないらしい。


カレーの匂い(香辛料の匂い)が

部屋中に染み込んでしまって、

その匂いに日本は我慢できないみたいね。


だから、最近は東陽町など

東西線の沿線がインド人街となっている。



インド人専用の住居が

このエリアには多いんですね。


では、なぜ、インド人がそんなに多いのかというと、

長銀、……じゃなくて、

新生銀行が大量にインド人オペレーターたちを雇ったから、ということが大きい。


その人数は、半端ではなく、

400人とも600人だとも聞く。


なぜかというと、

ご存じのとおり、

彼らは数学が得意だから。


「ああ、そういえば、最近はインド式計算ドリルがはやっているよね」


ぐらいな認識の方は、

甘い甘い(笑)。


小学校1年生で

19の段まで暗記させられという話は有名かもしれないが、


小学校6年生で、

すでに三次方程式まで教わるという話は、あまり知られていない。


三次方程式、

私、わかりませーん(笑)。


ならってもないし、
これって、たしか、高等数学?

いや、大学でやるレベルなのかな?


よく分からないけど、
とにもかくにも、

それぐらいのレベルの数学教育を受けているインド人だから、

当然、数字に強い人が多い。


さらに、インドはIT大国だと言われるようになって久しいが、

その名のとおり、IT技術のスキルの高い人が多い。


数学ができて、プログラムが得意、

となると、

銀行のシステム構築、

というのが、もっとも適した仕事になるよね。


それを知ってなんだろうね、

旧・長銀、現・新生銀行の八代さんは、

数字に強く、かつ、PCのスキルも高い

大人数のインド人を雇ったわけ。


そういう発想をする八代さんは、
そもそも発想が銀行屋的じゃないというか、

どちらかというと商社マン的な発想で
面白いなぁと思うのだけれども、

それはさておき、


インド人プログラマーの多くが住むエリアが、

東陽町などの東西線の沿線になっているわけ。



えーと、なんの話をしていたんだっけ、

そうそう、

カレーの匂いの話だ。


日本人は、

カレーの匂いがずーっと続くと

「カレー臭ぇ」

となるけれども、

当然、インドの人は平気。


じゃあ、インドの人が日本に住んでいて、

日本人にとっての

「カレー臭ぇ」

に近く感じる匂いは何かというと、


「サカナ臭ぇ」


なのだそうだ。


焼き魚の匂いね。


これは、日本食ならなんでもOKという

インド人もそう言っていた。


焼き魚は食べられるし、

嫌いではないし、


それどころか、「笑笑」のホッケっておいしいよね(笑)

なんて言っているインドの人でも、


毎日焼き魚の匂いを

日本人の家の前を通るたびに

嗅ぐのは、ちょっと勘弁!

なのだそうだ。


「でも、私たちは日本で仕事をし、生活するために日本にやってきているので、日本の習慣は尊重するし、もちろん我慢しますが」

我慢はするけど、
あまり快くは感じていない、

のだそうです。


へぇ、私なんて毎日でもいいから

このような食欲をそそる匂いは嗅いでいたいけどね。


もっとも、部屋が魚臭くなるのはイヤだけど(笑)。


そんな話を、

日本語が堪能なインド人と最近雑談したりして

面白かったんだ。


素朴な疑問があって、
インド人にこう質問をしてみた。


インド人って毎日カレー食べてるんですよね?

やっぱり各家庭ごとでお袋の味ってあるんですか?



と。


そしたら、

イエス・オフコース!


なにをそんな当たり前なこと聞いてるんだ、

って顔をされてしまった。




[つづく]


posted by 雲 at 21:30| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャズ喫茶「いーぐる」で講演します。バド・パウエルです。6月30日です。土曜日です。

6月になりました。

6月といえば、6月30日です。

いきなり、月末の話ですいませんが、

6月の月末の30日は、
ジャズ喫茶「いーぐる」で、
バド・パウエルの講演をします。

午後の3時半スタートです。

さ、月初めの今のうちに、
手帳に予定を書き込もう!(笑)

どういう内容かというと、
バド・パウエルです。

ジャズピアノの巨人です。

このバド・パウエルの演奏を大音量でかけ、
その音についての解説を私がする。

普段、家で聴いて、分かったつもりになっているパウエルのピアノも、「いーぐる」のJBLから放出される大音量で聴くと、
細胞がゾクゾクするような刺激的な体験になることと思います。

さらに、私が演奏前にちょこっと解説を加えることによって、
さんざん聴いたつもりでいた「耳タコ」曲も、
違った聴こえ方になったり、
新しい発見をする可能性も大です。

つまり、「音と言葉によるパウエル再発見」のイベントなのです。

基本的には、私がしょっちゅうやっている「音聴き会」と同内容でが、

大きな違いは、

ジャズ喫茶「いーぐる」で行われている「連続講演」というイベントは、すでに、330回を超える歴史と重みのある講演だということ。

さらに、いらっしゃるお客様は筋金入りのマニアが多い、ということでしょうか。

ですので、私も、気合いをいれて臨まなければなりません。

なぜなら、生半可な気持ちで選曲してしまうと、


私の耳の悪さ、
私のセンスの悪さ、
私の頭の悪さ

が、

一発でバレてしまう、それはそれは怖〜いイベントだからです。

あ、恐怖を感じるのはあくまで、講演者側であって、
いらっしゃるお客さんは怖い思いは一切することはありません(笑)。


楽しく、たっぷりとジャズを味わえる素晴らしいイベントです。


なので、6月1日の今日、新しい手帳のページには、
今から、

6月31日 15:30
四谷「いーぐる」連続講演バド・パウエル
by 高野 雲

とメモっておきましょうね(笑)。

参加費は、400円です。
つまり、伝票には、コーヒーなどの飲み物代に400円がプラスされるということです。


時間は、2時間半以内で終わらせます。
つまり、終わる時間は午後の6時前後です。

▼ジャズ喫茶「いーぐる」ホームページ
http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.html

ちなみに、このいーぐる「連続講演」はすでに330回を越す歴史のあるイベントだと書きましたが、
もうちょっと、このイベントのコンセプトを書いておきますね。

これは、マスターの後藤さんの言葉を借りたほうが早いので(笑)、後藤さんの著書から引用してしまいましょう。


僕もかつてジャズ喫茶で聴いた演奏の素晴らしさに驚き、ジャケットを手に取ってみればすでに持っているアルバムだった、ということが何度かあった。それまで聴き取れなかった魅力が、その音楽にフィットしたオーディオ装置、巧みな選曲の流れによって浮き彫りにされたのだ。
(中略)
こうした情報発信機能を生かす試みとして、僕は自分の店「いーぐる」で、ここ10年ほど連続講演をやっている。評論家をはじめ、ジャズ界で活躍するさまざまな方をお招きし、自由なテーマでアルバムをかけながら講演をしてもらうのだ。

ルールは二つだけ。

出した音に説明を加えること。
発言したことは音で示すこと。

あえて音楽を言葉にすることによって、他人との感覚の違いを明確にし、演奏に対する評価の土俵をつくろうというのである。

おもしろいのはお客さんの反応だ。
いいアルバムがかると場の気配が一変する。店内の空気の密度が高まるのを実感できる。正直なもので、つまらない演奏だと途端に風船がしぼむように場の緊張感がなくなるのだ。

〜後藤雅洋『ジャズ喫茶のオヤジはなぜ威張っているのか』(河出書房新社)より


この講演にいらっしゃるお客様も、もちろん初心者も多いですが、
耳の肥えたジャズマニアもいらっしゃいます。

彼らを満足させるだけの選曲と構成を組み立てるために、頑張りたいと思います。

そして、願わくば、せっかくいらしてくださったお客様から、
「来が甲斐があった!」
「楽しかった!」
「耳からウロコだった!」
という声を聞きたい。

腕によりをかけて選曲しますので、

さぁ、今からカレンダーの6月30日(土)の空欄には、

15:30〜18:00  四谷「いーぐる」バド・パウエル特集

と記入しておきましょう!


posted by 雲 at 11:52| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ジャズ喫茶やぶり」からの挑戦状

先日、このblogで書いた、「JAZZ喫茶やぶり」の人と、
「JAZZは文学だ!文学のないJAZZなんてクソだ!文学の無い人間とは話したくもない」!と主張してやまない友人と六本木の「鳥良」に行ってきた。

この店は、パラゴンとアルテックが店のど真ん中に鎮座する鳥料理屋さんで、
名古屋仕込みの旨い手羽先も楽しめるが、
「これかけて」
と店員にCDを手渡せば、
気軽にCDをかけてくれる、じつに、便利な、……いや、親切なお店なのであります。

普段、自宅で聴いている音源も、パラゴンから鳴るナチュラルで芯の暖かいサウンドに触れれば、また違う感触。

だから、ここのところ行く頻度が増えている。
しかも、もう指定席と化しているんじゃないかと思うほど、いつもスピーカーの真正面の席。

このような素晴らしい店に、「超」がつくほどのジャズ馬鹿3人が終結したのだから、もう大変。


私は、10時から合流したのだけれども、「ジャズ喫茶破り」と「ジャズは文学だ」の2人は、5時頃から飲んでいたわけで、すでに私が店に到着した時点で5時間近く飲んでいることになる。

それでも、ジャズの話が尽きない、尽きない。
いや、ますます熱く(暑く?)なる。

さらにそれから、飲んで飲んで、結局、3人が散解したのは朝の4時過ぎだから、私はせいぜい6時間程度の飲酒だけれども、他の2人は、11時間近く飲んでいる計算になる。

うーん、カッコいい。ファンキーですね。
ここで牛丼か餃子を食ってかえるともっとファンキーなんだけど(笑)、ま、二人とも朝早くから仕事のようだったし、私も、朝から大事なシゴトが控えていたので、ほどほどに抑えておいた(すでにほどほどじゃないっつーの)。


で、この飲みで、ちょっと酔いが回った「ジャズ喫茶やぶり」が、
「あなたたちに聴いてもらって、演奏者をあててもらいたい音源があるんですよ」とカバンの中からCDを取り出した。
もちろん、ジャケットは見せないように。

どうやら秘蔵の音源らしい。
「ハードバップなので、おそらく皆さん知っている人たちばかりだと思うけれども、コレを全員当てた人はいない」
とのこと。

ほほぉ〜、ブラインドの挑戦状かい。
受けてたとうじゃないの。

取り出したCDを店員に「これかけてください。ただし音悪いけど」と渡した彼。

私と「ジャズ文学」の二人は、

パラゴンの前にしゃがみ、この音源がかかるのを固唾を呑んで待っていた……。



あ、そろそろ出かけなきゃ。
続きは、また明日(明後日だったりして)

posted by 雲 at 11:35| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

話ベタな私を笑いに来よう(笑)!

先ほど、ジャズを流す店においての“選曲”について、かなり厳しいことを書いたが、
それだけ、人相手に「音を選び・流す」ことって重要なことなんだよ、という自分自身の実感を書いたつもりだ。

これは、「客」としての私の意見。

つまり、どんなに素晴らしい音源でも「順番」「流れ」次第で、気持ちよくもなり、気持ち悪くもなる、ということを「客」としてジャズを聴ける店で感じたことを書いた。

しかしですねぇ、立場が逆転するんですねぇ、今週末土曜日は。

つまり、私がバド・パウエルの音源を選曲して、かける、ということを四谷「いーぐる」で行うわけです。

「いーぐる特集」というイベントです。
今回のテーマは、「バド・パウエルの魅力」を探ろう!という趣旨で、私にとって思いいれの深いピアニスト、バド・パウエルの魅力を様々な角度から、解説してゆくという試みです。

「パウエルのこれこれこういうところに魅力があります」ということを、実際に音をかけて説明、いや証明してゆかねばならない。

ヘタな仮説や、思い込みは、「いーぐる」のJBLのスピーカーから大音量で放たれる音を前にすれば、軽々と粉砕される可能性もある。
これは気を引き締めて臨まねばならない。

選曲はほぼ終了していた。

が、

昨日、マスターの後藤さんから、音楽だけでトータル120分じゃ多すぎるという指摘を受けたので、削った。
削る際も、ほとんど迷わず、ドラスティックにバッサリと。
頭の中では言いたいことの優先順位が出来ていたから。

果たして、この選曲でお客さんを納得させることが出来るのだろうか、と戦々恐々だが、今の時点ではベストだと思っている。
一曲、一曲、それぞれの曲に、各々の切り口と見解が込められているので、間を埋めるような無駄な曲はない。というより、無駄な曲を入れるだけの時間的余裕がない(笑)。

さいわい、営業中のジャズ喫茶のように「音だけ」でお客さんを納得させるという厳しい条件ではなく、音源をかける前には、音についての解説をすることが出来る。

よって、前後の曲に多少脈絡がなくとも、言葉による解説を加えることで、こちらの選曲意図もお客さんに伝えられるというメリットがある。

今回の選曲は、じつは「音聴き会」のモンク特集の次はパウエルをやろうと考えていたので、そのときから(今年の3月ごろから)頭の中で漠然と考えていた6つの柱(切り口)に見合う曲を選び、肉付けしていった。

通常は、候補となる曲を集め、削ってゆき、なんとかイベントの尺に合う長さに収めていくものだが(私の場合は)、今回はあえて逆の手法をとった。
すなわち、候補曲を削るのではなく、候補曲をコンセプトに肉付けしてゆくのだ。
マイナスではなく、プラスの作業。

たとえば、「パウエルは電気ショック療法でピアノがヨタヨタになっちゃった!」ということを言いたければ、それにふさわしい音源をいくつか選び、他の選曲となるべくアルバムがかぶらないように整えてゆくのだ。

そういった意味では、今回の選曲は、雑誌の編集目線に近い。

たとえば、「Aという政治家を叩く!」という企画を記事にするとしたら、とにかく「Aという政治家」を叩く材料だけを取材する。彼を叩く発言をする人を探しコメントをとり、とにかく彼のマイナス材料を集める。

もちろん、完全無欠な悪人というのは滅多にいないわけで、「A」にとってプラスな話もたくさんあるだろう。「A」に好意的な人物もいるだろう。しかし、逆の話も記事に掲載するにせよ、あくまで例外扱い。9:1の比率で、マイナス材料を中心に構成する。

そうしないと、「Aという政治家には、いい話もあれば、悪い話もありまーす」なユルい記事に堕す。
実際、そのような記事って読んでも面白くないでしょう?

目線は極端、内容は時として極論。そのかわり説得力を感じさせる。

このような記事のほうが面白いわけで、人前でジャズを発表する「選曲」って、じつは、かなり編集センスを問われる作業なんだなと、今回の選曲作業と通じて改めて実感した。

もちろん、通説を覆すような新説・奇説は持ち上げていないし、多くの人のパウエル認識に水を挿すようなチャチャも入れていない。

天才パウエルの音楽を、端的に、分かりやすく。

願わくば楽しんでもらえる。

来てよかったなと思わせる。

そして、自分が愛聴している音以外はかけない。

これが念頭。
そして、これがすべて。

少しでも良い音を、ということで、ブルーノートの音源などは、ルディ・ヴァン・ゲルダーミックスのものにちょこちょこと買い換えてみたりと、細かい改良点は実行中だが、いちおう、準備はほぼ整っている。

あとは、当日の喋りだけ(汗)。

ちなみに、私はかなりの話ベタなので、もしかしたら、当日はかなりアガって、シドロモドロになる可能性大(笑)。

そんな私の醜態をごらんになりたい人は、是非、6月30日は、四谷の「いーぐる」にいらっしゃい!

「いーぐる特集/バド・パウエル」は、午後3時30分からのスタートです。
参加費は400円(ドリンク別)。

さあ、ふるって、私のことを笑いに来ましょう!

▼「いーぐる」HP
http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.html


ちょっとしたプレゼントも用意する予定(一つしかないので、希望者はジャンケンだけど)


posted by 雲 at 11:32| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

明日は、四谷の「いーぐる」だ! 〜バド・パウエル特集

さ、明日の午後3時半は、
ジャズ喫茶「いーぐる」に集合だ!

いーぐる連続講演「バド・パウエル特集」

by 高野 雲

午後3時半〜6時(予定)
参加費:¥400

四谷駅下車徒歩3〜4分

▼地図はサイトをご覧ください。
http://www.02.246.ne.jp/~unamas/eagle.html

先ほど、女性の方から、
「怖くないですか?なんかイメージ的に怖そうな人が多そう」
という問い合わせをいただきましたが、
そんなことはありません(笑)。

ジャズ喫茶が始めてな人は、一瞬、独特な雰囲気に気圧されるかもしれませんが、すぐに慣れます(本当)。
posted by 雲 at 11:29| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スイートかつ繊細な音色/『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』 キャノンボール・アダレイ

Cannonball Adderley / Bill Evans
Know What I Mean?

ちょっと前のことだけれども、神保町「BIG BOY」で昼間に紅茶を飲んでいたときのこと、

カウンターに座っていたお客さんが、

このお店気に入ったので、デジカメで店内の写真を撮ってよいですか? と丁寧にマスターに聞いている光景に出くわした。


マスターは、


「いやぁ〜ごめんなさい。うち、お断りしてるんですよ〜。

新聞とか週刊誌からの取材もお断りしてるし、基本的にはblogに掲載したいというお客さまのお申し出もお断りしてるんです。

まだ、このお店始めたばかりだし、

いきなり全国に知られちゃうのも、まだちょっと早いと思っているんです。」


と丁寧にお断りしていた。

いつもの光景だ。


雑誌や新聞どころかブログの掲載も断っている店なのに、

じゃあ、なぜ私がメルマガやこのブログにしょっちゅう書いているのかというと、「雲さんは長年つきあっている気心の知れている人だからOK」なのだそうで(笑)。


なんでも、店のHPは作るつもりはない。なぜなら、あなたのページがうちの店のHPのようなものだからだ、だそうです。


だから、お言葉に甘えて、じゃんじゃん店のことや、マスターが花粉症で苦しそうといったプライベートなことまで遠慮なく書かせてもらっています。


しかし、私のページはともかく、他のお客さんがお店のことをブログに書くことを禁じるのってどうなのだろう?


店をオオヤケ上に開店している以上は防ぎようがないし、仕方のないことだと私は思うのだが…。


だって、「神保町・BIG BOY」で検索すると、すでに1000以上のサイトが検索されるし(私のページも多いが…)、紹介してくれている人たちの記事には、批判的な内容ってほとんど無い。


むしろ、「響」なき後の神保町に、明るくオープンな雰囲気なジャズ喫茶が出来たことを好ましく受けとってくれている人の記述がほとんどなのだ。


それでも、自分のことや、自分のお店のことが必要以上に“外”で紹介されることを極度にマスターは警戒しているようで、「知る人ぞ知る店」的なスタンスで店を運営していきたいと思っている節がある。


ま、その気持ちは多少分からないでもない。

10人も入店すれば、席が埋まってしまうほどの狭い店内だ。

常連客も多い中、その中に、いきなり、

「新聞でみたんだけど〜」

な一見のお客さんがドバーっと押し寄せて、自分が大切にしている常連客をすみっこに追いやらざるをえない という状況をマスターは極度に恐れているのだ。


それでも、私は一つ気になることがある。


「店内の写真を撮っていいですか?」


と尋ねてきた客さんに対して、丁寧に断ったところまではいいんだけども、


「この前も、外国人のお客さんがいらしたときに、僕があまり英語が分かっていない、みたいなことをブログに書いたお客さんがいたんですよ。僕、アタマきちゃってね。そのお客さんのこと“出入り禁止”にしようかな、と思ってるぐらいなんですよ〜」


と続けたので、


私は、マスターに、


「おーい、そりゃないんじゃないの?! 大目に見てあげようよ!」


と会話の中に思わず割って入ってしまった。



私もその人の書いたブログは以前読んだことがある。


でも、目クジラを立てるほどのヒドい内容ではない。


むしろ、愛すべきマスター像として描かれているし、ちゃんと、横文字職業系の紳士というフォローもされている。


店を中傷するような意図は、客観的に読んでも感じられない。


とたたみかけ、


第一、忙しくてネットをチェックしていないマスター、じかにその人のブログ読んでないでしょ?


人から聞いた話だけで「自分のことをコケにされた」と思ってるだけでしょ?


まずは、その人のブログを自分で読んだ上で判断してあげてよ。


だって、そのブログを書いた人は、オレのメルマガの読者だし、オレに偶然この店でバッタリ会うことを楽しみに熱心に通ってくれている人でしょ? “オレのお客さん”でもある人を奪わないでよ。


かくいうオレ自信、少し前に、某バーから“出入り禁止”を食らった人間だから、出入り禁止を食らう人間が味わう“理不尽感”はよく分かる人間なのよ。


しかも、店の名前は書かず、店を特定できる情報も慎重に避けたうえで、

「大嫌いなサザンがかかったから帰った」 

「店で演奏していたプロのギターがヘタクソだった」

と日記に書いただけでだよ?


それだけのことで、半年以上、ほぼ毎日通っていた客をバッサリ切る店の神経も「アンタ、バカぁ?」だけど、それ以上に、突然「出入り禁止」を言い渡される客の気持ち、理不尽な感覚というのはよく分かるのよ。



余談だが…

その店と、BIG BOYの共通しているところは店をはじめた大きな動機は、「趣味」だということ。


べつに趣味ではじめるのは構わないし、他の多くの店の開店動機もそのような店だろうと思う。 


しかし、「趣味、趣味」と客に公言している店主が陥る罠は、「趣味でやってるんだから、趣味じゃない客は切ってもいいんだ」というロジックに陥りがちなこと。 


自分の「趣味」じゃない客もいるかもしれないが、常連客は自分の店を「趣味」にしてくれている可能性が高い。


そのようなお客を店主の「趣味」ひとつで、切ったり切らなかったりということは、当事者でなくとも客からはすごく傲慢に映るものだ。


さらに、「可愛さあまって憎さ100倍」という言葉もあるとおり、いままで店を愛していた客に対して、突然、店主が手の平を返すと、それまでの店の愛情が100倍のマイナス感情となって跳ね返ってくるものだ。


結果的に、作らなくても良い敵を作ってしまうことになり、長期的に見れば、店の運営上、非常にマイナスなことだといえる。 


私がよく通っているバーのママやマスターは同じことを言っていた。

「やれ趣味だ、好き嫌いだと、客相手にほざいているうちは、まだまだアマチュア。 甘いよね、そういう店は。というか信じられない。同業者として恥ずかしい。プロ意識の無い店についた客が可愛そうだよね。でも、うちは違うからねぇ、雲ちゃん、ヒイキにしてねぇ(笑)」



で、「BIG BOY」はそういう店になって欲しくないと願っている私は、マスターに続ける。


ブログに書かれたマスターの気持ちも分からないではないけれどもさ、

まずは書いた人のブログを読んでみてよ。


書いた人は決してマスターを中傷するような意図ではなく、むしろ愛情をこめて書いてくれているということを汲み取ってあげようよ、


みたいなことを一気にまくし立てたんですわ。


そしたら、写真撮影のことをマスターに聞いていたお客さん、私の顔を見て、


「ひょっとして、雲さんですよね?」


へ? よく分かりましたね。

そういうあなたは?


町田でジャズのイラスト書いたり、本の装丁をしているものです。


マスターが元デザイナーだけあって、この店にはデザイナーや出版関係のお客さん多いなぁ、類はトモを呼ぶ?

神保町っていう土地柄?


そんなわけで、それをキッカケに名刺交換をし、デザイナー&イラストレーターの方と話し込んだわけです。


話題は、サックス。

テナーサックスから、アルトサックスへ。


好きなアルトサックス奏者の話になり、

私は、

「最近、キャノンボールを聴き直しているんですよ。彼は外見とは裏腹に(?)、非常に細やかでデリケートな音の表現をしているサックス奏者なんです。とくに、マイルスとやっているような“よそ行き”なアルバムより、プライベートでノンビリとマイペースで吹いているアルバムのほうこそに、彼のスイートな感覚、語尾のニュアンスの変化の付け方、抑揚の繊細さなど聴けば聴くほど楽しいですよ」

みたいな話しをした。


とくに、上で挙げたビル・エヴァンスとの共演作のほか、

『キャノンボールズ・ボサ』や、

『マーシー、マーシー、マーシー』のような、ガチガチの4ビートマニアが無視しそうなアルバムにこそ、彼のスイートで繊細な感覚が横溢している。


そんなことを話したっけな。


是非、お持ちの方は、聴き直して、細かなニュアンスを改めて感じとって欲しい。


そして、先述の、マスターの英語云々と書かれたブログの記事は、

http://love.ap.teacup.com/applet/oyazi-meets-jazz/20070209/archive

なのですが、


興味をお持ちの方は、読んでいただき、書かれているニュアンスを感じとって欲しい。

決してお店、マスターのことを非難している内容ではないと思う。


posted by 雲 at 11:12| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

曲とアレンジの魅力に乏しい/『アット・ホーム』 アヴィシャイ・コーエン

アヴィシャイ・コーエン
アット・ホーム

チック・コリアのバンド「オリジン」に参加し、脚光を浴びたベーシスト、アヴィシャイ・コーエン。

彼のベースは独特で、アタックの強さと、伸びのしなやかさの両方を過不足なくバランスよく兼ね備えているところが特徴。


彼の6枚目のリーダー作は自らのルーツのユダヤ音楽とジャズの融合を目指した内容だ。

アコースティックベースのみならず、本アルバムではエレキのほうも弾いているが、やはり彼の持ち味はエレキよりもウッドのほうに良さがあらわれる。


とはいえ、この作品、ベースのプレイに焦点を当てて聴いても、あまり面白くない。

わりと曲の良さを生かそうという試みなのだろう、演奏の低音屋台骨たらんことに徹しており、その姿勢は、まことに正しい。


ただ、いかんせん、曲もアレンジもあまり響かないね。

アンサンブルのまとまり具合は、たしかに特筆にあたいするかもしれないが、曲やアレンジそのもの魅力が乏しいゆえか、このアルバムで「いいな」と感じるのは、私の場合は、ジャケットのみ。




posted by 雲 at 11:10| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

うーん、いいねぇ/『ジニアス・オブ・バド・パウエル』のA面

先週の木曜日?あれ、金曜日?
もうすでに時間の感覚が麻痺して、頭の中がウニ状態になっているんだけど。

だいたい、一週間ぐらい前ぐらいから、睡眠時間2〜3時間の、
机の上に座りっぱなしシゴト生活を延々と送っているわけで。

ま、こんな生活


5日も6日も続けていると、


少しは息抜きしたくなるわけで、


また、多少、めども見えてきたので、


小1時間ぐらいは空き時間が出来るわけで、


今日の昼は、神保町にちょこっと行ってきました。



で、本日「BIG BOY」でかけたもらったアルバム。

バド・パウエル, レイ・ブラウン, バディ・リッチ
ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル+2


最近の私は、『ジャズ・ジャイアント』よりも、『ジーニアス』派なのだ。
ただし、ハイテンション・トリオの演奏以外ね(笑)。


気を効かせてくれたマスターは、
店でかかっているCDの音量を下げ、
『ジニアス・オブ・バド・パウエル』のレコードをターンテーブルに乗せて、かけてくれた。




うーん、いいねぇ。



これ聴いて、ビシッと心を現れ、同時に心に喝を入れて、再びまたシゴトに戻るのだった。



また、今日も徹夜だろうな…。

posted by 雲 at 11:08| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『JAZZ“名曲”入門!』書籍版発売!

後藤 雅洋
JAZZ“名曲”入門!―100名曲を聴く名盤340枚

私の「紙デビュー作」の別冊宝島『JAZZ“名曲”入門!』が書籍化されました。

内容は、ほとんど同じなのですが、巻頭に芥川賞作家・平野啓一郎氏のインタビューが追加されています。
彼は、小川隆夫氏との対談集『TALKIN'』を読めばわかるとおり、JAZZに関しての造詣がかなり深く、加えて作家ならではの鋭い切り口と目線をもった方です。

よって、短いながらも、なかなか的を得た意見を読むことが出来るので、昔の本を持っている人も、買い直そう(笑)!

表紙は、「いーぐる」の入り口に下っていく階段のフォトをブルーノート超の2色分解にした色調。なかなかカッコいいです。
見慣れた場所なはずなのに、「なんだ、この写真、いーぐるの階段のところじゃん!」
と気づくのに3秒かかりました(笑)。

そんなわけで、100の名曲、340枚のアルバムがたっぷりと紹介された『JAZZ“名曲”入門!』をとくとお楽しみあれ!

posted by 雲 at 11:07| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一子さんの新作/『Vega』 橋本一子/ub-x

橋本一子/ub-x
Vega

届きました、届きました、

橋本一子さんの新譜!


前作「Ub-x」の路線を受け継ぎつつ、

さらにサウンドがカラフル、かつ多彩に!


もっと聴きこんで、

感想アップします!



posted by 雲 at 11:06| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小粋で、お洒落なピアノトリオ/『ジャズ・モーメンツ』 ジョージ・シアリング

ジョージ・シアリング, イスラエル・クロスビー, ヴァーネル・フォーニエ

ジャズ・モーメンツ



おしゃれで、楽しいピアノトリオ。


《メイキン・フーピー》

《恋とは何でしょう》

《ホワッツ・ニュー》

《ライク・サムワン・イン・ラヴ》

《ホエン・サニー・ゲッツ・ブルー》

《風と共に去りぬ》

《イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー》

…などなど、有名曲がズラリ。


スピード感のあるタフなタッチが持ち味なシアリングだが、

管楽器が抜け、トリオ編成になると、微妙にピアノのニュアンスが変化するのが興味深い。


まるで、武装をいったん解いたかのよう。

素の自分に戻った彼は、軽やかにリラックスしつつ、

しかし、不必要な音は注意深く排除しながらも、楽しげにピアノを弾く。


そんな彼の気持ちが乗り移ったかのような、リズムセクション。

イスラエル・クロスビーのはずむベースがとくに心地よい。


1曲だけでいい。

このアルバムの中の1曲を、まるごとコピーして自分のレパートリーとして隠し持ち、

ちょっとしたパーティでさりげなく披露したいな、と密かに思わせるシアリングのピアノは、にくいほど、洒落っ気たっぷり。




posted by 雲 at 11:04| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

バド・パウエルの特集をやることになりました。6/30 於:四谷「いーぐる」

昨日は、四谷のジャズ喫茶「いーぐる」にて、八田真行氏による「バド・パウエル特集」が行われた。


バド・パウエルといえば、とても思い入れの深いピアニスト。

これは解説、絶対聴きにいくぞ!ってことで、この日はすべての予定を返上し、早めに四谷へ向かった。


ほぼ3時間。

パウエルを浴びた、浴びた。

はぁ、心地よい疲れ。


八田氏は、まず《神の子らは皆踊る》を、演奏年代やフォーマットの違う5曲連続でかけるという技でキメ、残りは、パウエル通史とでもいうべき、初期の20歳の頃の音源から、ヨーロッパからアメリカに帰国して吹き込んだ未発表音源まで、ヒストリカルにパウエルというピアニストの生涯を追いかけるような形で解説をしてくれた。


なかでも、出所不明のパウエルがアメリカに帰国してからの《モーメンツ・ノーティス》の演奏!には度肝を抜かれて、ひっくり返りそうになった。


パウエルがコルトレーンの曲を!


私もこの曲、大好きなので、よく演奏しようしようといろいろな人にアプローチするのだが、皆一様に顔をしかめる。

つまり、《ジャイアント・ステップス》の一歩手前的なコルトレーン・チェンジの難曲なのですよ。


皆、たしかにテーマはカッコイイし、やりたいけど、このコード進行でのアドリブは、うーん、キツイっすよ!って言うんだよね。


ま、ベースの私は、いくらチェンジが厳しくても、演奏の9割は、4ビートで刻んでればいいだけなわけだから、他の管楽器やコード楽器の人にくらべると、お気楽なのかもしれない。


で、そんな多くの人が顔をしかめる「カッコいいけど難しい」コルトレーンのナンバーをパウエルが演っているってこと自体がビックリなのだ。


演奏内容は?

一言、ボロボロ。


パウエルは浦島太郎状態だった。

つまり、ヨーロッパ在住時は、スタンダードやブルースなど、演り馴れたナンバーを弾いていれば拍手喝采だったし、行く先々で大物扱いだったパウエルだが、そんな感じで数年ヨーロッパで暮らしている間に、母国アメリカのジャズは、ビックリするぐらい進んでしまっていた! って感じなのだ。


自分がいない間に変わってしまった時代に必死に追いつこうとして、追いつけないもどかしさがボロボロのタッチ、もたつく打鍵、息切れするフレーズにあらわれていて、言っちゃ悪いけど、かなり無残な演奏だった。

が、それでも、音はどこを切ってもパウエル。パウエルにしか出来ない不思議な怪演を耳にできただけでも、昨日の「いーぐる特集」は収穫だった。



で、このイベントの後、打ち上げに参加し、いろいろと話しているうちに、だんだん自分もパウエルの特集をやりたくなり、「オレもパウエル特集やります」と宣言。


6月30日に「いーぐる」で3時30分からやることになりました。

どうぞ、皆さん、お誘いあわせの上、ご参加ください。


もちろん、やるからには、先日の八田氏とは違うアプローチで行うつもり。

ま、だいたい頭の中では、おぼろげながら選曲が出来ているのだが、簡単に言ってしまうと、

八田氏のアプローチは、「パウエルの未聴音源をもっと聴きたい!」と、前向きな気分にさせてくれるものだったのに対し、私のアプローチは、「家に帰って、持ってるパウエルの音源を聴き返してみたい!」と、後ろ向きな気分(笑)にさせる内容を目指します。


後ろ向きって書くと、ネガティヴなイメージだな(笑)。


パウエルのCDを持っているんだけれども、いまひとつ音の掴みどころが見えてこない、って人は多いと思う。


そのような人が、私の説明を聞き、家に返ってパウエルを聴いたら、「聴こえ方が変わった!」「再発見があった!」と言われたいし、そのような選曲と解説を目指したいと思います。


とにもかくにも、

パウエル好きさん、

パウエルを好きになりたい方、

パウエルに興味のある方、

パウエルをもっと好きになりたい方、

すべてのジャズファンの女性、


6月30日は、四谷「いーぐる」でお待ちしておりますわん。



▼昨日かからなかった「ジニアス・オブ〜」はかける予定

バド・パウエル, レイ・ブラウン, バディ・リッチ
ザ・ジニアス・オブ・バド・パウエル+2


posted by 雲 at 09:59| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

“らしからぬ”熱き冒頭に「おっ!」/『モダン・アート』 アート・ファーマー

Art Farmer
Modern Art

初めて聴いたのは、いつのことだったか。

何の予備知識もなく、ジャズ喫茶のスピーカーから放たれた熱い演奏。
前にかかっていたアルバムが静かなピアノトリオだったこともあり、一層演奏がエネルギッシュなものに感じる。

情熱的なピアノのイントロ、エキサイティングなトランペット。
おお、これは、ブルーノートのフレディ・ハバードあたりのハードバップかな?

それとも、

シダー・ウォルトンがピアノの頃のジャズ・メセンジャーズか?と思ったものだ。

しかし、飾られたジャケットを見ると、ファーマー。

アート・ファーマーなので、ビックリ! というのが、はるか昔の私のジャズ体験。


この驚き体験は、今でもよく覚えており、『モダン・アート』の1曲目を聴くたびに、最初に聴いたときの驚きがよみがえってくる。


ファーマーはご存知のとおり、理知的なプレイが特徴のトランペッター。

エヴァンスも、どちらかというとスタティックなピアノを弾くピアニストというのが一般的なイメージだ。


当時の私も、もちろん、そのような先入観に凝り固まっていたから、ファーマー&エヴァンスと知ったときに仰天したのだ。


しかし、彼らだってやるときはやる。

吹くときは、吹く。

弾くときは、弾く。


この熱い演奏が、このアルバムに私が抱くイメージを決定づけた。


ジャケットの赤みがかったオレンジ、黄色。


そう、ファイヤー!!な名盤なのだ。


たとえ、残りの曲がスタティックな風合いの強い、理知的な演奏だとしても、だ。


「頭」ではなく、「力」を前面に押し出したファーマー、そしてエヴァンスを垣間見れる興味深い1枚だ。




posted by 雲 at 09:59| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高柳昌行『汎音楽論集』

高柳 昌行
汎音楽論集

発売されたときは飛びついて買ったにもかかわらず、

他にも読まなきゃアカン本や資料や本にまみれて、なかなか紐解くことの出来ない高柳昌行の『汎音楽論集』。


この本の装丁は独特で、真っ黒なカバーがひときわ書店では目をひくが、じつは、このカバーの紙はあまり装丁では使われない紙。

柔らかい色画用紙のような紙なので、結構デリケートなのよ。


だから、書店によっては、オビが既に破れているものとか、カバーのすみっこた再起不能に折れ曲がっているものもあり、なかなか状態の良いものにはめぐり合えない。だから、「えいや!」と、パッと目についたものを買ったんだけど(つまり平積みの一番上の本)、その下に詰まれていた本のカバーは、黒地に十字架のようなコスれた跡があった。


さらにその下に積まれたものもみてみると、斜めにこすれた跡が白くついていたり。


他の書店でも、カバーの黒地の上に十字架パターンがついているものが多かったですね。


このデリケートな紙を装丁家が選んだのも、じつは「即興演奏」の一環だったりして(笑)。


つまり、「本は一度流通に放たれてしまうと、二度とあなたは元の状態を取り戻すことが出来ない」という、シャレをこの本の装丁で主張したかったんじゃないかと(笑)。


んなわけないか。



posted by 雲 at 09:57| Comment(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

時おり、不意に耳にするとスゴく良いマイルスのアルバム/『いつか王子様が』マイルス・デイヴィス

今日は、昼から閉店まで、ずっと陣膨張、じゃなくて、人望腸、じゃなくて、神保町のBIG BOYでJAZZをたっぷりと浴びてました。


ふいにかかった、


Miles Davis
Someday My Prince Will Come

が良かったなぁ。


このアルバムって、あんまり自分の意思でかけることはないんだけれども、時おり、アイチューンズのシャッフルでこのアルバムの収録曲がかかった時や、今日のようにJAZZ喫茶で不意にかかると、うーん、すごくイイんだよなぁ。


とくに、《ノーブルース》。

テーマが終わったときにマイルス・デイヴィスが長ぁく音を伸ばすところが、カッコイイ。


閉店後、マスターと飲みにいったんだけど、

マイルスのアルバムはいっぱい好きなのがあるけど、もしかしたらベストワンはこれかもしれないですね、と仰ってた。




posted by 雲 at 09:53| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

緑茶の似合うパーカー(笑)/『チャーリー・パーカー・アット・ストリーヴィル』

Charlie Parker
Charlie Parker at Storyville

ピアノがレッド・ガーランドで気になっていたものの、
学生時代の4年間は、ついぞ買うことのなかったアルバムがコレ。

『ナウズ・ザ・タイム』のジャケ写にも使われている写真に、妙な着色がほどこされたジャケットがB級感がぷんぷん漂っていたから、というのも大きな理由の1つ。

で、社会人になって、金銭的に余裕が出来て、ようやく手に入れた(しかも中古屋で・笑)。

中身は、いい。

マイルド・パーカー。
スイート・パーカー。

サヴォイやヴァーヴで聴ける、彼のアルトの音色の表面の“ザラッ!”とした成分がとれ、むしろ“ツルリ”とした触感のアルトの音色が心地よく、これはパーカーを知らない人も気持ちよく聴ける内容なのかもしれないなぁ、というのが第一印象。

アドリブは冴えている。
お得意のパーカーフレーズが、要所要所、「来て!」って場所にキチンと来てくれる快感。

もっとも、音の凄みがあまり感じられないのは、マイルドな音色のお陰か。
ライブ盤で、音は必ずしも良いとはいえないが、気にならない程度の音質。

気になるレッド・ガーランドのピアノは、まるでパーカーのバックで弾いているデューク・ジョーダンやジョン・ルイスみたい。
いやはや、パーカーのバックで聴こえるピアノって、みんな同じに聴こえてしまうのは、それだけパーカーの音の存在感がスゴイからなのか。

小春日和の昼下がり、縁側に座り、緑茶と桜餅のお供に相応しいパーカー(笑)。

posted by 雲 at 09:50| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マスターは花粉症/かかってたのは、ピアノトリオ(笑)

本日、神保町のBIG BOYを覗いたら、マスター、花粉症で、かなり苦しそうでした。
行って、いたわってあげましょう(笑)。

地下鉄「神保町」駅下車、A7出口を出たら、右折。さらにすぐに右折。「さぼ〜る」を二軒通り過ぎたら、すぐに見える、ガラス張りかつオレンジ色のドアの店です。


posted by 雲 at 09:48| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

明日、音聴き会「セロニアス・モンク2」です。

明日、音聴き会でーす。


午後2時からです。

六本木のバックステージです。

http://www.geocities.co.jp/MusicHall/9271/
・港区六本木 5-9-16 GHビル2階
・Tel&Fax:03-3479-1073


テーマは、「セロニアス・モンク2」です。


皆さん、きてねー。(>∀<)/


▼詳しくは、ミクシィのコミュニティにも書いてマース

http://mixi.jp/view_community.pl?id=816841

posted by 雲 at 09:45| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【音聴き会】「セロニアス・モンク2」迫る!

“ジャズ聴き係”の私、雲がお届けする【音聴き会】。


今月は3/3の土曜日に行われます。

いよいよ、明後日ですね。


テーマは「セロニアス・モンク2」。

会場は六本木の「バックステージ」です。


ジャズ・ジャイアントの1人、
そして、とてつもなくユニークなピアニスト&作曲者、セロニアス・モンクの実像に音と映像、解説を交えて迫ります。


1月に行った「モンク特集」では、モンク本人の演奏にスポットを当て、セロニアス・モンクというユニークなピアニスト、作曲家の実像にスポットを当てました。


今回は、モンクの影響を受けた様々な“モンク以外のミュージシャン”の演奏を中心に紹介することによって、“外側から”モンクの魅力に迫ってゆきたいと思います。


「へぇ〜?あの人もモンクの曲やってるんだ!?」


な、意外なミュージシャンの音源もかける予定です。


店内のモニターも活用し、映像も交え、モンクの魅力を浮き彫りにしてゆきたいと思います。


午後2時開始、終了は、5時前後を予定しています。


・2007年3月3日(土)
・バックステージ
 http://www.geocities.co.jp/MusicHall/9271/
・港区六本木 5-9-16 GHビル2階
・Tel&Fax:03-3479-1073
・03-3379-9738
・午後1時半開店
・午後2時スタート
・午後5時前後に終了(予定)
・参加費 2千円(1ドリンク付)


モンク好きは、遊び心満点な人が多い。
モンク観賞は、聴覚と脳の冒険!


ジャズやモンクを知らない人にも刺激のある体験を目指します。
ふるってご参加ください!

posted by 雲 at 09:45| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

面子いいのに、躍動感なし/『スーパー・トリオ』 チック・コリア

スティーヴ・ガット,クリスチャン・マクブライド チック・コリア, チック・コリア, スティーヴ・ガッド, クリスチャン・マクブライド
スーパー・トリオ

ベースがクリスチャン・マクブライド、

ドラムがスティーヴ・ガット。


うん、たしかに「スーパー・トリオ」と言うべき面子かもしれない。

参加ミュージシャンは一流。


でも、なんだか、いまひとつパンチが足りないんだよな。


安定感はある。


しかし、躍動感はない。


《スペイン》や《マトリックス》など、チックを代表するオリジナルがたっぷりと収録されているので、チック好きは触手の動く選曲には違いない。


でもなぁ…、


ゆったりとした遅めのテンポで演奏される《スペイン》は、期待したわりにはイマヒトツの出来。

ゆっくりと噛みしめながら演奏しているのかと思たが、どうもチックは「ノッていない」といったほうが正しい。


ノッていないといえば、《マトリックス》も同様。

『ナウ・ヒー・シングズ・ナウ・ヒー・ソブズ』で魅せた鮮やかな疾走感は皆無なのだ。


たまたま2曲を例に出してみたが、他の演奏も似たりよったり。


おまけに、ほとんどの演奏時間が10分以上という長丁場。そのわりには見せ場があんまりない。

グッとくる瞬間というものがあんまりない。


ダラリとした演奏をダラリと聴いて、うーん、オレってなにしてるんだろう?(笑)


よっぽどのチックマニアや、チックの音源ならばとりもなおさずも持っておかねば気がすまない!という人以外は手を出す必要のないアルバムの1枚。





posted by 雲 at 09:44| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シリアス・カークで、ビシッ!とタフに決めてくれた/『リップ・リグ&パニック』 ローランド・カーク

ローランド・カーク・カルテット feat.エルヴィン・ジョーンズ
リップ、リグ&パニック

辛口カーク。
ハードカーク。

他のアルバムでは随所に認められるカーク流の「遊び心」も、このアルバムでは陰を潜め、ストレート・アヘッドな4ビートをエキサイティングに展開している。

何の先入観も持たずに聴くと、一瞬、ジョー・ヘンダーソンの演奏と勘違いしてしまうかもしれない。

黒く、トグロを巻くサックス。

ピアノの歴史百科事典ともいうべきジャキ・バイアードもシリアスにカークを支え、ジェームス・P・ジョンソン風のストライドピアノから、新主流派的な多用なニュアンスを暗示するバッキングまで、一瞬にジャズの歴史を行き来する。

ブロウするタフなサックス好きにはたまらない1枚だ。

じつは、このアルバムの良さに注目したキッカケは、昨年の奄美大島で行った「音聴き会」だった。

「奄美にカークの花が咲く」と題して行ったイベントで、運営に協力していただいた「サウンズ・パル」の高良氏と私が、半分ずつカークの演奏を選曲し、交互にかけながら解説をするという形態をとった。

この会の前に、メールで何度も選曲の打ち合わせをしたものだが、『ボランティアード・スレイブリー』をはじめとした“快楽カーク”“ソウルカーク”路線に偏った私の選曲を見て、きっと高良氏は一石を投じ、軌道修正をしようとしたのだろう。

高良氏は、シリアス路線のカーク、つまりは『リップ・リグ・パニック』を会の冒頭にガツーン!と持ってきた。

お陰で、この会はカークという巨大なミュージシャンの多様性がより一層立体感を持って浮き彫りになったと思う。

もし、高良氏の“『リップ・リグ・パニック』ショック”がなければ、この会は、締まりのない、まったく違った方向とテイストになっていたことだろう。
それを考えると、高良氏の選曲は非常に適切だったと思う。

彼はショップの店頭で、お客さんにとの会話のやりとりの中から適切なアルバムをセレクトし、お客さんに喜ばれている人。
いわば、「音のソムリエ」だ。

彼の選曲は、非常に的を得ているし、こちらの好みを瞬時に察知し、じつにツボを突いたチョイスをする。

このツボの突き方がお客としては心地よいのだろう、彼のファン、店のリピーターは多い。
仮にCD屋ではなく、マッサージ屋さんや按摩さんを生業としていたとしても、絶妙なツボつきで、人気者になっていたに違いない(笑)。

最近では、新潟の飲食店のBGMもアドバイスをして感謝されているようだから、選曲にお悩みの方は、一度、サウンズパルにメールを出して相談してみるのも、一興ではないだろうか?

もちろん、通販もやっているので、申し込めば全国どこでも配送してくます。


▼サウンズパルHP

http://www3.synapse.ne.jp/soundspal/

posted by 雲 at 09:38| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

うーん、やっぱうまいわ/『アフター・グロウ』 カーメン・マクレエ

カーメン・マクレエ, レイ・ブライアント, アイク・アイザックス, スペックス・ライト
アフター・グロウ

今日は、忙しくて、忙しくて、あんまりジャズ聴いてる暇なかったんだけど、

それでも、移動中には、iPodで

繰り返し

繰り返し

カーメンの『アフター・グロウ』を聴いていた。


たぶん、5〜6回は聴いていたと思う。


いやぁ、聴けば聴くほど味わい深い。


さり気なく歌っているのに、

さり気なさの向こうに広がる奥行きは深い、深い。


やっぱ、この人、うまいわ(当たり前だけど)。


この細やかな情感、さりげなさのなかに多大な神経が遣われているであろう、このキメの細かさ。


聴けば聴くほど、味わいの増す、ベテラン中のベテランだなぁと思った次第。






posted by 雲 at 09:36| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャズ聴く気おこらず…

昨日は、どうも4ビートを聴く気がおきず、
したがって、4ビートのことを書く気がおきず、
そのかわり、シュガー・ベイブばかり聴いていた(笑)。

《愛は幻》のライブバージョンの大貫妙子の声がよくて、なんだか繰り返し聴いていましたよ。

ま、そんな日もあるやね。


▼素敵な曲集

SUGAR BABE
SONGS


posted by 雲 at 09:32| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

悪くはないが、良くもない/『カーティス・フラー・ウィズ・レッド・ガーランド』

Curtis Fuller
Curtis Fuller with Red Garland

何度聴いても“のんべんだらり”な印象が拭えないのは、きっと、お気楽なジャムセッション感覚の演奏だからだろう。

もちろん、リーダーのカーティス・フラー以下、ピアノのレッド・ガーランドは名手だし、それゆえ、演奏中に“光る一瞬”を放つことはある。

しかし、まさに“一瞬”が“一瞬”に終わってしまい、結局、よほど注意深く耳を傾けないと、“光る一瞬”が忘却の彼方に押しやられ、否、それどころか、“ その一瞬”すらも発見できないままに終ってしまう事態を招きがちなのは、アドリブにおけるストーリー・テリングの眼差しの希薄さによるものかもしれない。

演奏自体は悪くはないにもかかわらず、締まりのないまま終了してしまうのは、それは、演奏に望む真剣度の問題なのかもしれないし、カーティス・フラーの「オレがリーダーのアルバムなんだ!」という自覚が不足していた結果なのかもしれない。

音の「通り」の問題もあるのかもしれないが、なぜかリーダーのフラーよりも、アルトのソニー・レッドのほうが目立ってしまっているし、彼の奮戦ぶりばかりが記憶に残ってしまうアルバムでもある。

ガーランドは脇役に徹しているのだろうが、徹し過ぎ。どこか、ガーランドらしさが足りない。

嫌いではないが、締まりの足りないアルバム。

posted by 雲 at 09:29| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

二人同時に「く〜!」/ソニー・ロリンズ『アルフィーのテーマ』

ここ数日、椎名林檎の新譜ばかり聴いていて、ほとんどジャズを自発的には聴いていない。
なぜかというと、椎名林檎の新譜、滅茶苦茶イイから。

椎名林檎×斎藤ネコ, コマエノオーケストラ, ノラネコオーケストラ, アノヨノオーケストラ, ナダタルオーケストラ, マタタビオーケストラ
平成風俗


「東京事変」というバンドを率いて活躍中の彼女ではあるが、もちろんバンド形式も悪くないけれども、彼女の作り出す曲、彼女の搾り出すような声は、バンド形式のガチャガチャした演奏だけがバックなのはあまりにも勿体無さ過ぎる。

そんな折、発売された新譜が、いいんですねぇ。


暖かい弦楽器の音、まるで、歌も含め、サウンド全体がシルクのように心地よい。
既に発表されている曲も、別のアプローチから見事によみがえっており、
昔からの林檎ファンの女の子が、「あたしたちの林檎ちゃんが帰ってきたって感じ」とおっしゃってましたが、私も同感同感。


しかし、一日のほとんどが林檎漬けになっている私、さすがにこういうブログを開設している以上は、ジャズのシンバルのビシャバシャな音も1日に一回ぐらいは浴びて、耳のチューニングをせなあかんよなぁ、ということで、半ば義務感で今日も昨日も神田のBIG BOYに行ったりするわけです。


「またチューニング変えたんですよ。」


「(新譜の《ギャンブル》の掠れ声はインパクトだが、ちょっと作為性が鼻につくかもな、でもいいことには変わりないんだけど)…へっ?」

「あのですねぇ、チューニング変えたのよ、スピーカーの」


「(《迷彩》の4ビートはかなりアップテンポになっていたなぁ。かっこいいからオレもまねしてみようかな) あ、あああ変えたんだ。で、何を?」


「んもう、ちゃんと人の話聴いているんですか?スピーカーですよ」


「(《浴室》はテンポが落ちてもベースラインはそのままなんだなぁ)へ?スピーカー替えたの?もとのままじゃん」


「ダメだこりゃ…」


「(うーん、やっぱり今回の林檎の新譜はいいなぁ)コーヒーお代わり!」

上の空の私に向けてかどうだか知らないが、マスターはガツーンとロリンズの『アルフィー』を通常よりもデカい音で流しました。


ソニー・ロリンズ, J.J.ジョンソン, フィル・ウッズ, ロジャー・ケラウェイ, ケニー・バレル, ウォルター・ブッカー, フランキー・ダンロップ
アルフィー


一瞬、私はカウンターで腰がくだけ、思わずのけぞりました。


ついで、なんだか、わけもなくおかしかったので、「あはは」と笑いました。
そしたら、隣の席の初老のおじさんもつられて「あはは」と笑いました。
我々につられてか、マスターも「あはは」と笑いました。


テーマのサビのところに登場するケニー・バレルのつややかなギターが耳にはいるやいなや、私は、「く〜」。


と、同時にマスターも「く〜」。


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クリスとポーター、両名好きになる可能性高し/『ソニー・クリス・プレイズ・コール・ポーター』

ソニー・クリス, ラリー・バンカー, ソニー・クラーク, ジミー・バン, バディ・ウッドソン, テディ・スミス, ローレンス・マラブル
ソニー・クリス・プレイズ・コール・ポーター

私はソニー・クリスが結構好きで、

さらに、さらに、コール・ポーターの曲も好きな曲が多いので、

そんな私にとっては、まさに、うってつけのアルバム。


それほど、原曲のメロディを崩して吹いているわけでもないので、

クリス入門にもうってつけ、

コール・ポーターの曲を知るにもうってつけな1枚だ。


コール・ポーターの曲はというと、

収録曲を書いてみると、


1. アイ・ラヴ・ユー
2. エニシング・ゴーズ
3. イージー・トゥ・ラヴ
4. イッツ・オールライト・ウィズ・ミー
5. イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト
6. ラヴ・フォー・セール
7. ナイト・アンド・デイ
8. ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス
9. 恋とは何でしょう
10. 君にこそ心ときめく


なんですが、

ほら、結構、知っている曲多いでしょ?


え? 全部知らない?

あらら、そういう人は、是非、このコール・ポーター集を聴いてみましょう。


後々、色々なジャズに接しているうちに、出会う確率の高い曲のオンパレードですよ。

コレを聴いておけば、後に役立つ。なんて言い方すると、なんだか試験前の教師みたいでイヤな感じであんまり言いたくはないのだけれども、ま、実際そのとおりではあるんで(笑)。


是非、これ聴いて、クリスとポーター、両方好きになってください。


posted by 雲 at 09:22| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日はジャズを聴く気がおきない

う〜、今日はジャズを聴く気がおきないのであります。


ま、たまにはそんな日もあるやね。


そういうときは、無理して、ジャズのウンチク、ひねり出さないほうが良いでしょう。


んじゃ、何聴いているのかというと、

12〜20年前に録音した、自作音源(笑)。


これがまた、結構面白いのよ。


12年ぐらい前の音源聞くと、必死にトリスターノを自分なりにやろうとしていた痕跡がうかがえるし(でも自爆)、15年ぐらい前の音源は、エリック・ドルフィーのフレバーを必死にキーボードのプレイに移植しようとしていた(でも自爆)。


もちろん、リズムは、4ビートではなく、ハウスだったり、16ビートだったり、エスニック調の解析不能なリズムと、4ビートじゃないリズムに強引にくっつけてみたりと(笑)。


この試みの怪しさと、自爆っぷりが、危なっかしく、かつ愛おしい(笑)。


またまたBIG BOYにでも行って、耳のチューニングでもすっかな。


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『JAZZ名曲入門』文庫化のお知らせ

私の紙デビュー作(?)の『JAZZ名曲入門』が文庫化されるみたいです。
昨日かおととい連絡がありました。

それまでは、別冊宝島というフォーマットで、雑誌扱いの本だったのですが、今度はコンパクトな文庫サイズに。
電車の中でも読めますね。

えーと、いつ出るんだったっけ?
聞くの忘れたけど、店頭で見かけたら、是非、買いましょう(笑)。
posted by 雲 at 09:20| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新年一発目は何聴いた?

ちょっとサボってました。スイマセン。みなさま明けましておめでとうございます。

新年一発目は、

アート・ファーマー, ジジ・クライス, ホレス・シルヴァー, パーシー・ヒース, ケニー・クラーク, フレディー・レッド, アディソン・ファーマー, アート・テイラー
ホエン・ファーマー・メット・グライス

を聴きました。


じみさわ。

地味だけど爽やか。

で、ほんのりとウォームなフィーリング。

じみさわうぉーむ。


うん、わがノンビリした正月にピッタリだわい。


いつもは、

バド・パウエル, レイ・ブラウン, カーリー・ラッセル, マックス・ローチ
ジャズ・ジャイアント

なんかをかけて、テンパス・フュージットを聴きながら、今年もガンガン行くぜ!なんて思ってたものですが、今年はノンビリとコレを聴きながら、まぁ、ノンビリまったりいきましょって感じでした。


といっても、自分で選曲したんじゃなくて、iTunesクンのセレクトなんですけどね(笑)。

しかし、これまた気分にピッタリの選曲をしてくれる。


皆さんは、新年一発目は何を聴きましたか?



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飛び上がらんばかりのパワー漲る/『トーンズ・フォー・ジョーンズ・ボーンズ』 チック・コリア

チック・コリア, スティーブ・スワロウ, ウディ・ショウ, ジョー・ファレル, ジョー・チェンバース
トーンズ・フォー・ジョーンズ・ボーンズ

寝正月です。

グータラです。


昼から酒、食ってばっか。


外に出るのも面倒なので、寿司の出前とったり、タバコやビール買いにいくのも面倒だから息子に使いっぱさせる始末。


しっかし、こんな生活も三が日までなのだ。

明日からは、動くぞぉ!


と、決意あらたに、チックの出世作『トーンズ・フォー・ジョーンズ・ボーンズ』。


スタン・ゲッツのアルバムでも取り上げられた、《ライザ》。


これを聴くと、

飛び上がらんばかりに何かをせずにはいられない元気とパワーに漲った、

いや、聴き手にも元気とパワーを注入する素晴らしい曲、演奏なのであります。


さて、寝正月のラスト残り少ない時間、飲むぞ、食うぞ(笑)。


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マスター不調! 明日は営業なるか?!BIG BOY。サドメル聴いて元気出してね。

神保町に年末オープンした「BIG BOY」、

明日から営業開始!


…ですが、


ひょっとしたら、

ひょっとすると、明日は休み? …な可能性もなきにしもあらず。



というのも、今日、神保町に買い物をしに言ったついでに、「BIG BOY」が通り道だったので冗談半分で覗いてみたんですよ。


今日は休みと知りつつ、もしかしたらマスター夫妻いるかなぁと思って。


そしたら、いらっしゃいました(笑)。


「店の掃除しにきたんですよ〜」


と仰るマスターの声はガラガラ。


どうやら重度の風邪の模様。


年末年始は奥さんと二人でスキーに行くと意気込んでいたのですが(マスターは大のスキーマニア。毎年、1年に3〜4回スキーに出かける人)、行く前から風邪をひいた模様。


それでもスキーに出かけたそうですが、行った先でも寝込むのみ。

結局、奥さんともども、滑らずに帰ってきたそうです。

あらら、勿体無い。


マスクをして弱々しく話すマスターは本当にツラそう。

力なく、「ああ、明日、営業できるかなぁ…」とボソッと呟いておりました。


あらら、頑張ってちょーだいな。


とはいえ、「明日の夜は日本酒の蔵から一番絞りのおいしいやつしいれてきたんで、絶対夜来てくださいね」とのこと。


一応、気持ちは明日営業するつもりでいるようです。

が、見ていてホント辛そうだったので、

もし、明日「BIG BOY」へいかれる方は、マスターのこと、あんまりイジめないでやってください(笑)。


今日は営業してないので、スピーカーは沈黙したままだったけど、

明日は大音量で、マスターが好きなビル・エヴァンスとアン・バートンが流れることでしょう。

(先日は、一日に『ブルー・バートン』を4回も営業中に流したのだそうな。ホント、好きだねぇ)


で、ビル・エヴァンスとアン・バートンを浴びているうちに治っちゃったりしてね(笑)。


とにもかくにも、明日の夜は、ワタシ、日本酒呑みに「BIG BOY」にいると思います(もしかしたら、昼の部で珈琲を飲んでいるかもしれないけど)。

カウンターの隅っこで週刊誌か新聞読みながら、紙にヘンな絵とか文字を書きなぐっているヘンな客がいたら、それがきっと私です。

気軽にお声をおかけください(笑)。




▼これ聴いて元気出してよ、と言おうとしたら、「ゴメンなさい、ボクもう帰ります」といわれてしまった…。

 お大事に。明日に備えて、タップリ休んでください。

 サド・メルの元気な一枚。

サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラ
ライブ・イン・トーキョー(紙ジャケット仕様)

posted by 雲 at 09:17| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

淡々としたピアノに透明な感動/『ロンドン・コレクションvol.3』 セロニアス・モンク

先日の音聴き会(テーマはセロニアス・モンク)で予想外に好評だったアルバムは、コレ。


Thelonious Monk
The London Collection, Vol. 3

モンクのラストレコーディングだ。


私はこのアルバムが好きだ。

透明な感動を覚えるからだ。


ここでのモンクのピアノは、全盛期のようなヤンチャ心、イタズラ心が微塵も感じられない。


言い方悪いが、ただピアノが弾かれているだけ。

そこにピアノがあるからピアノが弾かれ、ピアノが鳴っている。


音楽の内容はいつものモンクだが、

非常に淡々と弾かれている。


しかし、私は、このただ弾かれているだけの音に、奇妙な郷愁と感動を覚えるのだ。


この感触は、バド・パウエルのゴールデン・サークル・シリーズを聴いたときに感じる感覚に近い。もっとも、パウエルのほうはいくぶんかホットではあるが、ただひたすらピアノが弾かれ、ピアノが鳴りつづけている。


演奏内容、良し悪し、そんなことを超えて、ひたすらピアノバカがつづりつづけるピアノの音そのもに透明な感動を覚える私。


モンクのロンドンコレクションは3枚のボリュームで収録されているが、

Thelonious Monk
The London Collection, Vol. 2
Thelonious Monk
The London Collection, Vol. 1

大きく分けて、モンクのソロと、

アート・ブレイキー、アル・マッキボンが加わったトリオの演奏がある。


私が昨日かけたのは、《ザ・マン・アイ・ラヴ》。


このピアノは、聴衆に感動してくださいと訴えかけているピアノではない。


ただひたすら、自分のために、

いや、自分というよりは、目の目にあるピアノを弾くために弾かれているだけだ。


この、透明な感動を会場にいらした方々と共有できたことは、幸せなことだった。


posted by 雲 at 09:17| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1/13(土)ジャムセッションのお知らせ

先日、音聴き会の会場となった代々木の「ななかまど」にて、
今週末の土曜日、ジャムセッションが行われます。


▼ななかまど

http://r.gnavi.co.jp/g893700/
пF03-3379-9738

ハウスバンドは、
トランペット、ピアノ、ベース、ドラムスのカルテット。

このプロによる基本編成に、
楽器演奏者が入れ替わるカタチで参加。
ジャズのスタンダード、ブルースなどをジャムるカタチとなります。

時間は午後6時半からで、
ミュージックチャージは1200円だそうです(ドリンク別)。

マスターによると、
初心者大歓迎!
「初心者コーナー」も設けるそうなので、是非是非、ちょっとでも楽器でジャズをかじったことがある人は参加してください、とのことです。

私も参加するつもりでいます。せっかく作ったオリジナルのベース、活躍の場を与えたいですからね(笑)。

皆さん、ふるってご参加ください。

もちろん、観るだけでもOK。
生のジャズ演奏を千円ちょっとで見れるのだから、結構おトクだと思いますよ。


1/13(土)18:30〜
MC \1,200(ドリンクなし)
場所:代々木「ななかまど」http://r.gnavi.co.jp/g893700/

posted by 雲 at 09:16| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コキポキしていないブライアントのピアノ/レイ・ブライアント 『レイ・ブライアント・トリオ』

レイ・ブライアント・トリオ
レイ・ブライアント・トリオ

レイ・ブライアントのアルバムの中では、もっともコキコキ・ポキポキしていない、マイルドなアルバムだ。

長らく、私はこのアルバム、「ブライアントらしくないじゃん」と言いながら避けていたのだが、最近好きになった。

むしろ、ピアノの音のアタックの強い他のゴキゴキピアノのブライアントは、最近は片面分の演奏を聴けば、お腹いっぱい、もういいや、となることが多い。

さすが、名盤とされてきただけのことはある。
昔は、「どーして、こんなにブライアントらしくない演奏のアルバムが名盤なの?」と訝しく思っていたが、結局、「らしい・らしくない」の問題ではなく、「何度でもついつい聴きたくなる」といった白米的な存在がこのアルバムの良さなのだろう。

ベースのアイク・アイザックスの柔らかくも堅実なサポートも素晴らしい。
ピアノのエッジは、他のブライアントの諸作とくらべるとかなり甘く、まるでジャケットの曇り空のよう。

マイルドなブライアントのピアノを、さきほど「BIG BOY」のスピーカーで堪能してきたところだ。
ピアノ観賞用にチューニングされたスピーカーは、このアルバムのブライアントのピアノをただ柔らかいだけではなく、深みと広がりのある音として店内に太く放っていた。

そうそう、そういえば、この店のスピーカー、通えば通うほど、どんどん音が良くなってきている。

以前は、ピアノはいいが、管楽器が前に出てきていない、なんてこと書いたけど、本日聴いたマイルスの《マイルストーンズ》のトランペットは、以前とは見違えるほど、前に出ていた。

「あらら、管楽器の音、ずいぶんよくなりましたね」
というと、
「チューニングしなおしたんですよ。誰かさんが、ぼろくそに言うから」と切り返されてしまった(笑)。

しなやかに、太く、年末に産声をあげたジャズ喫茶の音は、日々、確実によくなってきている。

posted by 雲 at 09:15| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャムセッション/代々木「ななかまど」

えーと、本日、代々木の「ななかまど」にて、

夕方6時30分からジャムセッションが行われます。


▼ななかまど

http://r.gnavi.co.jp/g893700/
пF03-3379-9738

ハウスバンドのトランペット、ピアノ、ベース、ドラムスのカルテットを軸に、
アマチュア楽器演奏者が入れ替わるカタチで参加する形式です。


「初心者コーナー」も設けるそうなので、

楽器をやられている方は、ふるってご参加ください。


私も参加するつもりでいます。


が、その前に四谷「いーぐる」で行われる「エリック・ドルフィー特集」(講師:原田和典氏)に出席してから向かう予定ですので、開始時間より遅くの到着になりそうです。


あ、そうそう、楽器やらない人も、もちろん、観るだけでもOK。

全員がプロの演奏ということにはならないのですが、
生のジャズ演奏を千円ちょっとで見れるのだから、結構おトクだと思いますよ。


初対面同士の音のつばぜりあい。

ジャズ特有のスリリングなハプニングも味わえる可能性大です。

時間のある人は、kJR、あるいは大江戸線代々木駅より徒歩5分の「ななかまど」に集合しましょう。


1/13(土)18:30〜
MC \1,200(ドリンクなし)
場所:代々木「ななかまど」http://r.gnavi.co.jp/g893700/

posted by 雲 at 09:13| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

衰えぬクリエイティヴィティ/ジョー・ザヴィヌル『ワールド・ツアー』

Joe Zawinul
ワールド・ツアー

音の魔術師、ですね。

シンセ縦横無尽、

サイドマンの手綱もしっかりと握っている。


躍動感、色彩感、幸福感。

ファンキーさもあり、ミステリアスさも漂う。


なかなか文字で形容するのは難しいが、

このおじさんは、音の万華鏡人間ですね。


いや、このおじさん率いるバンド自体が万華鏡バンド?


ベースのリチャード・ボナも大活躍(少なくとも、ソロ名義での演奏よりは、こちらのほうがいい)


快楽、悦楽、スケールの大きなサウンド。


エレクトリック時代のマイルスの鍵盤奏者といえば

チック、ハンコック、キースがすぐさま思い浮かぶが、

現在、もっともクリエイティヴィティをキープし、前任未踏の“面白い”音楽の最先端を切り開いているのは、上記“御三家”ではなく、ザヴィヌルだと思う。





posted by 雲 at 09:13| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なんだか元気の無い音だぞ、グリーン/『ゴーイン・ウェスト』 グラント・グリーン

Grant Green
Goin' West

最近、神保町「BIG BOY」では、昼には管モノを多くかけるようになってきた。


以前は、ピアノトリオばかりだったのだが、

昼間に管モノがかかるようになると、

なんだか、店内の空気に活気が出るので心地よい。


まだ、仕事途中のサラリーマンが昼休みや休憩に来ることも多いので、

エネルギッシュな管モノを聴けば、

「よっしゃ、残りの仕事もがんばるぞ!」

って気分になると思う。


以前はピアノ中心にチューニングされていたJBLのスピーカーも、

管中心に再チューニングが施され、

目に見えて、管の迫力が前面に押し出されるようになった。


うーん、いいことだ。

なんて悦に入っていたら、

先日、店にやってきたジャズ評論家の村井康司さんに

マスターが、

「なんかね、ウルサイ客がいるんですよ。昼にピアノはダメだ。もっと管モノをたくさんかけないと、って言うんですよ。だから、最近は昼は管中心にかけているんですよ〜」

なんて言っている(笑)。


ウルサイ客は余計だっての(笑)。


それにしても、先日は、マスター、私に気を利かせてくれて、開店直後の誰もいない店内で、エリック・ドルフィーの『アウト・トゥ・ランチ』をかけてくれた。大音量で(笑)。


誰もいないジャズ喫茶の空間に心地よく響く不思議な多角形サウンド。


マスターが、ひとり、「うーん、シュールだねぇ」と唸る。


「でも、それにしても、お客、今日は来ないねぇ」


で、エリック・ドルフィーをかけ終えた途端、

直後に、お客が5人、ぞろぞろと入ってきた(笑)。


管がよく鳴るようになったBIG BOYのスピーカーで、

今度は、ギターがどう響くのだろうか、と思い、

カバンの中にあったグラント・グリーンの『ゴーイン・ウェスト』をかけてもらった。


これ、iPodで聴くと、結構ゴキゲンな気分になるんですよ。

喫茶店でこれを聴きながらコーヒーを飲むと、とても気分の良いコーヒーブレイクになる。


ところが。

BIG BOYのスピーカーから出てくるグリーンの音はしょぼい、元気がない。

引っ込んでいる。


ものすごくギターの音を絞ったミキシングに感じられる。


不思議だなぁ、iPodにつないだソニーのヘッドフォンからは、ギターの音ばかり聞こえるのに。


スピーカーがそういうチューニングになっているからなのか、

それとも、そもそもギターが引っ込んだミキシングが本来の音なのか。


それは謎だが、

とにもかくにも、ただでさえ、イモっぽいカントリー、ウエスタンを弾いているグリーンの演奏、

もっと堂々と響いてくれないと、

しなびたイモになっちまうよ…。


音で、こんなにイメージが覆されたのって久しぶり。

今度は、他のジャズ喫茶でもリクエストして聴いてみよう。

posted by 雲 at 09:11| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

寝タバコに奪われた可憐なヴォイス/ビヴァリー・ケニー 『ソングズ・フォー・ジョニー・スミス』

ビヴァリー・ケニー, ジョニー・スミス, ノビー・トター, ボブ・パンコースト, ムージー・アレキサンダー
ビヴァリー・ケニー・シングス・フォー・ジョニー・スミス

ビヴァリー・ケニーの隠れファンは、けっこう多いのではないのだろうか?

好きなヴォーカルは?

と訊かれ、まっ先に挙がる名前ではないかもしれないが、
「そういえば、ビヴァリー・ケニーもイイですよねぇ」
なんて、5番目か6番目ぐらいに思い出す名前、
それぐらいの位置づけが彼女のポジション、なのかもしれない。

それもそのはず、彼女の残したアルバムは6枚しかないのだから。

『ビヴァリー・ケニー・シングズ・フォー・ジョニー・スミス』は、そんな彼女の処女アルバム。

ジョニー・スミス(g)がリーダーのギター・カルテットがしっとりと上品に伴奏をつとめる。まるでこのサウンドに溶け合うかのようにチャーニングなヴォーカルを披露するビヴァリー。

この絹のような滑らかさは、ジョニー・スミスのウォームなギターの音色と、ビヴァリーのスムースな歌唱の相乗効果。
それもそのはず、彼女のフェイヴァリットは、スタン・ゲッツだったのだから。

ストレートな歌唱に潜むのは、気持ちの良い流麗さとウォームさ。
軽やかなノリと、多少ハスキーがかったヴォイス。
加えて、この美貌。

「通」なヴォーカルファンを唸らせないわけがない。
いや、「通」じゃなくとも、きっと彼女のことを知らない人が多いだけで、一度聴けば、きっと彼女のヴォイスと、バックのサウンドの虜になるに違いない。

ビヴァリーの最期は、ホテルの火災。
この火事の原因は、ベッドの寝タバコが原因なのだとか。

寝タバコには気をつけましょう。



posted by 雲 at 09:08| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

渋いラインナップ、1000ジャズ、昨日発売!

先日「BIG BOY」で紅茶を飲んでいたときのこと。

マスターが「雲氏は、ジャズの情報は、どういうところから仕入れてるの?」と訊いてきた。

私はすかさず、「奄美大島です」と応えたら、マスターが怪訝そうな顔をした(笑)。

奄美大島とは、すなわち、CDショップ「サウンズパル」からの情報のこと。
ここのお店の高良氏がときおり送ってくれるカタログや情報を送ってくれるのだ。
(最近は新聞に音楽の連載もしているので、毎週新聞も送ってくれている)

ちょうど、カバンの中に、先日高良氏が送ってくれたVictor Entetainmentから、今月と来月に発売される「1000ジャズシリーズ」弩級のラインナップのリストが入っていたので、それをマスターに見せた。

▼このページからもチェックできます。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discographylist2/Z0117.html

1000ジャズの1000とは枚数のことではなく、値段のこと。

なんと、パーカーから、モンク、アート・ペッパーにオスカー・ピーターソンなどの大御所から、ジーン・アモンズ、モーズ・アリソン、ベヴ・ケリーといったしぶ〜いミュージシャンのアルバムまでもが、すべて1000円!というビックリシリーズなのだ。

このカタログが今年の頭ごろに、高良氏より送られてきて、近所の商店街か信用金庫がお客さんに配ったであろうメモ用紙に、「あ〜ブッカー・アーヴィン!」と書いてあった(笑)。

この、ローカル臭ただよう、メモパッドから切り離したメモ用紙にメッセージ、というのが、とても南国な香りで、「うーん、奄美!」なのだが、
最後のほうに記された「アーヴィン!」という呻くような肉筆も、なんというか高良氏のキャラが濃厚に出ていて面白い。

「ほら、いいでしょ、こんなメモ書きもそえられてるんだよー」とマスターに見せようとしたら、もうマスターは、カタログに夢中。

「あ、これもってる、え?これも出るの?レコードならあるんだけど、え?これ持ってないよー、どういうジャケットだったっけ?」

と一人でブツブツ、自分の世界にはいっていた(笑)。

というわけで、1000ジャズシリーズ、今月24日、つまり昨日発売されたラインナップを一挙、…いや、今日はその一分を紹介しよう(笑)。

▼もちろん、サウンズパルでも通販やってまっす!
http://www3.synapse.ne.jp/soundspal/


まずは、大御所パーカーから。


チャーリー・パーカー, ディジー・ガレスピー, バド・パウエル, チャールス・ミンガス, マックス・ローチ
ジャズ・アット・マッセイ・ホール~フロム・オリジナル・レコーディングス
チャーリー・パーカー, レッド・ロドニー, アル・ヘイグ, トミー・ポッター, ロイ・ヘインズ
バード・アット・セント・ニックス
チャーリー・パーカー, マイルス・デイビス, デューク・ジョーダン, トミー・ポッター, マックス・ローチ
52丁目のチャーリー・パーカー

『マッセイホール』が名盤として有名ですが、ここでのパーカーは必ずしも好調なプレイをしているとは言いがたい。

ただし、パウエル、ミンガス、ローチ、ガレスピーという大御所そろいなので、もちろん演奏はエキサイティングには違いないのだけれども。

上記3枚の中では、個人的には『セントニックス』がオススメ。


ただし、サヴォイやヴァーヴのパーカーを聞き込んでからトライして欲しい、マニアには二ヒヒなおいしさに横溢したアルバムなのです。


とくに、『52丁目のチャーリー・パーカー』は、パーカーを一度も聴いたことのない人は、うかつに手を出さないように。

というのも、音が非常に悪いのです。


ザラザラ…、ジージーと、ノイズが多く、

まるで、天ぷら屋で聴くジャズのよう。


これを聴いて、パーカーがスゴイ! パーカーっていいなぁとはなかなかなれないと思うんだよね。


我々のように、パーカーのプレイの特徴&クセを知っている人が聴けば、記憶の中のストックとともに、自動的にノイズが脳の中でトレースされ、音そのものもイコライジングして楽しむという高度なワザも出来るけれども、いきなりパーカーの最初のアルバムにこれは選択しないほうが賢明でしょう。


だって、パーカーのこと嫌いになって欲しくないから…。


つづいて、モンク3連発。


セロニアス・モンク, サド・ジョーンズ, チャーリー・ラウズ, サム・ジョーンズ, アート・テイラー
5バイ・モンク・バイ5+2
セロニアス・モンク, ジョー・ゴードン, ハロルド・ランド, チャーリー・ラウズ, ジョン・オー, ビリー・ヒギンズ
セロニアス・モンク・アット・ブラックホーク+2
セロニアス・モンク, チャーリー・ラウズ, ジョン・オー, フランキー・ダンロップ
セロニアス・モンク・イン・イタリー

個人的には、モンク初心者には『5バイ』はジミすぎてあまり面白くないんじゃないかと思う。

『ブラックホーク』や『イン・イタリー』は穏やかな演奏ながらも、刺激的な局面がいくつも。

あまりモンクの代表にあげられることはないが、この2枚は、おススメ。


つづいて、アルト3連発。

ザ・キャノンボール・アダレイ・セクステット
ニッポン・ソウル+1
ケン・マッキンタイアー ウィズ エリック・ドルフィー, ケン・マッキンタイアー, エリック・ドルフィー, ウォルター・ビショップ, サム・ジョーンズ, アート・テイラー
ルッキング・アヘッド
オリヴァー・ネルソン with エリック・ドルフィー, オリヴァー・ネルソン, エリック・ドルフィー, リチャード・ワイアンズ, ジョージ・デュヴィヴィエ, ロイ・ヘインズ
ストレイト・アヘッド


ドルフィー好きならば、マッキンタイヤーと、オリバー・ネルソンの2枚は要チェック。

とくに、個人的には『ルッキング・アヘッド』のケンちゃん(マッキンタイヤー)が大好きで、

骨太で音の芯のシッカリしたドルフィーに対して、

ヘロヘロと笑うサックスを吹くケンちゃん(マッキンタイヤー)がとってもグーなのです。


ドルフィーということならば、


ロン・カーター・ウィズ・エリック・ドルフィー, マル・ウォルドロン, ジョージ・デュヴィヴィエ, チャーリー・パーシップ
ホエア

もオススメ。

名盤 『アウト・ゼア』の名コンビのロンとドルフィー。

ベーシストとしてよりも、このリーダー作では、チェロを弾いたりと、伴奏楽器としてよりも、ソロとして頑張るロン。

ソロ楽器として、メロディアスな要素を不安定な音程で前面に出そうとするロンと、ドルフィーの相性は、珍妙な味が出て非常に面白い。


ドルフィーだと、ちょっとアクが強くて…という方は、ソニー・クリスをどうぞ。

ザ・ソニー・クリス・オーケストラ
ソニーズ・ドリーム

オーケストラをバックに、気持ちよさそうにアルトを吹くクリスは、もう、歌詞の無い歌を歌う歌手同然だ。


いやいや、メロウなのもいいけど、俺は、もっと勢い溢れるハードバップが聴きたいんだ!

ばっぷぅ〜!大好き!

な方は、

猛るグリフィンと、マイルドなクラーク・テリーという美味しい組み合わせはいかが?


クラーク・テリー, ジョニー・グリフィン, ポール・チェンバース, ウィントン・ケリー, フィリー・ジョー・ジョーンズ
セレナーデ・トゥ・ア・バス・シート

リズムセクションは、

ベースがチェンバース、

ドラムがフィリー・ジョー、

ピアノが、ウイントン・ケリーというオイシイ面子。


ほらほら、聴いてないのに、音が聞こえてこないかい?(笑)


いや、もうちょい渋いメンツもないの〜?って贅沢なアナタ。

こんなのどうですか?

ベニー・グリーン&アート・ファーマー, ベニー・グリーン, アート・ファーマー, クリフ・スモールズ, アディソン・ファーマー, フィリー・ジョー・ジョーンズ
ベニー・グリーン・ウィズ・アート・ファーマー

この組み合わせ、まるで、泥水と蒸留水(笑)。

しかし、この二人の音のブレンディング、なかなか相性いいんだよなぁ。


同じトロンボーンでも、ベニー・グリーンよりもう少し垢抜けたボントロ!ということであれば、

カーティス・フラーとレッド・ガーランドという組み合わせもありますね。

ちょっとノンベンダラリ感は拭えませんが…。

カーティス・フラー&レッド・ガーランド, カーティス・フラー, ソニー・レッド, レッド・ガーランド, ポール・チェンバース, ルイス・ヘイス
カーティス・フラー・ウィズ・レッド・ガーランド

ジェームス・クレイ、デヴィッド・ニューマンという、テキサステナーの雄、2人のバトルが聴きたければ、


ジェームス・クレイ&デヴィッド・ニューマン, ジェームス・クレイ, デビッド・ニューマン, ウィントン・ケリー, サム・ジョーンズ, アート・テイラー
ザ・サウンド・オブ・ザ・ワイド・オープン・スペーセス

が、モリモリと盛り上がってエキサイティング!


というわけで、
とりあえず、今日は、こんなところで。


posted by 雲 at 09:07| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビクター1000ジャズ、マラソン・レビュー(その2)

さてさて、ビクターの1000ジャズのつづきです。


小さな身体でパワー全開で突進するテナーサックス奏者、

「リトル・ジャイアント」の異名をとるジョニー・グリフィンが、

ビリー・ホリデイの愛唄曲にトライした、


ジョニー・グリフィン, クラーク・テリー, ナット・アダレイ, アニー・ロイヤル, レイ・アロング, ジミー・クリーヴランド, バリー・ガルブレイス, バリー・ハリス, ロン・カーター, ベン・ライリー
レフト・アローン~ビリー・ホリデイに捧ぐ

は、疾走だけがグリフィンじゃない!

と、

ひとあじ違うグリフィンの魅力を味わえることだろう。


もちろん、エネルギッシュなことにはかわりはないのだが…。


さらに、グリフィンがモンクの曲に挑んだ、

ジョニー・グリフィン&エディー・ロックジョウ・デイビス, ジュニア・マンス, ラリー・ゲイルズ, ベン・ライリー
ルッキン・アット・モンク

が大オススメ。


名盤『ミステリオーソ』、『セロニアス・イン・アクション』などで、彼はセロニアス・モンクと共演をしており、

モンクレパートリーはお手のもの。


《ラウンド・ミッドナイト》、《ルビー・マイ・ディア》などの代表的名曲を、

同じくエキサイティングなテナー奏者、エディ・ロックジョウ・デイヴィスとの相乗効果で、

熱く猛るように演奏してゆく。


モンク集として、

さらに、テナーバトルのアルバムとしても楽しめる。



同じテナー奏者でも、

グリフィンほどエキサイティングではないが、

味のあるプレイで、欧米では、根強い人気を持つジミー・ヒースの初リーダー作も見逃せない。

ジミー・ヒース, ナット・アダレイ, カーティス・フラー, ウィントン・ケリー, ポール・チェンバース, アルバート・ヒース
ザ・サンパー

コルネットにナット・アダレイ、

トロンボーンに、カーティス・フラーが参加。


なかなか、豪華なフロント3管編成に加え、ピアノがウイントン・ケリー、ベースがポール・チェンバースという素晴らしいリズムセクション。

隠れた名盤といえよう。


同じく、ヒースの


ジミー・ヒース, フレディ・ハバード, ジュリアス・ワトキンス, シダー・ウォルトン, パーシー・ヒース, アルバート・ヒース
ザ・クォータ

は、一転して、フロントが変わり、

トランペットに、フレディ・ハバード、

フレンチホルンに、ジュリアス・ワトキンス。


金管になったぶん、サウンドはいっそうきらびやかに。

しかし、ヒースのプレイはいつも落ち着いてるなぁ。


渋めのサックスといえば、クリフォード・ジョーダン。


クリフォード・ジョーダン, シダー・ウォルトン, スパンキー・デブレスト, アルバート・ヒース
スペルバウンド

ワンホーン・カルテットで、バックのピアノはシダー・ウォルトン。


一言、渋い!


鈍く、ギラリと光るハードバップのテイストを求めてやまない、アーシー君にはたまらない内容だと思う。



無名かもしれないが、なかなかの銘酒、…じゃなくて名手!なアルトサックス奏者に、

レニー・ニーハウスがいる。

ウエスト・コーストのアルト奏者だが、この人のプレイ、なかなかいい。

ちょっと、そつないところもあるけれども、

それはそれ、

シェリー・マン、レッド・ミッチェル、ハンプトン・ホーズという、

これまたウエスト・コーストを代表するベテランリズムセクションに支えられたニーハウスのプレイは、アート・ペッパーとは、また違った透明な哀愁を感じる。



ミルト・ジャクソンとはまた違った音で、聴き手を魅了する、レム・ウインチェスターの

レム・ウィンチェスター, レム・ウインチェスター, フランク・ウェス, ハンク・ジョーンズ, エディ・ジョーンズ, ガス・ジョンソン
アナザー・オパス

や、


ドロシー・アシュビーの美しいハープと、フランク・ウエスの軽やかなフルートが溶け合った、心地よいサウンドの、


ドロシー・アシュビー, フランク・ウエス, ハーマン・ライト, ロイ・ヘインズ
イン・ア・マイナー・グルーヴ

も、「ジャズを聴くぞー!」な気持ちとは無関係に、

「嗚呼〜、いい音だなぁ」

な、名盤。


レッド・ガーランドといえば、トリオ編成のリーダー作が多い人だが、


レッド・ガーランド, ブルー・ミッチェル, ペッパー・アダムス, ポール・チェンバース, フィリー・ジョー・ジョーンズ
レッズ・グッド・グルーヴ

は、ピアノトリオに、ブルー・ミッチェルのトランペットと、ペッパー・アダムスのバリトンサックスが加わる。


高音域と低音域。


メリハリのきいたフロントのホーンの音色と、それを優しく彩るガーランドのピアノのコントラストといったら!

これは、個人的にもイチオシしたい名作だ。


ガーランドはパウエル派のピアニストだが、エロール・ガーナーの影響も受けたピアニスト。


パウエル直系のピアニストといえば、なんといってもバリー・ハリスがまっさきに思い浮かぶ。

そんなハリスの、ほんのりダーク、絶妙にスインギーな味わいをみせるのが、


バリー・ハリス, ボブ・クランショウ, クリフォード・ジャーヴィス
チェイシン・ザ・バード

だ。


メリハリがありつつも、沈み込むようなタッチは、ハリス独特のもので、

冒頭のタイトル曲から、一気に“世界”に引き込まれる。


ボブ・クランショウの太いベースもいいですね。



モーズ・アリソン。

素朴かつ、繊細なヴォイスだが、その歌からは、摩天楼を吹き抜けるそよ風を連想させられる。


そんなアリソンの魅力を余すことなくとらえたのが、


モーズ・アリソン, テイラー・ラファーグ, フランク・イソラ
バック・カントリー・スイート

だ。


歌も気持ちいが、ピアノも素晴らしい。



ポール・ブレイというと、理知的、耽美的、谷崎文学的変態ピアノ…

といった形容が思い浮かぶが、

要は、ちょっとナイーヴで、ときとしてエッジの鋭い音を放つ人。

しかし、そんな彼のバックが、

ゴリラ・ミンガス(チャールズ・ミンガス)と、

オラウータン・ブレイキー(アート・ブレイキー)。

いやはや、繊細な都会の詩人が、野生の猿人と邂逅したかのような組み合わせだが、

以外と良いのですよ、なかなかの組み合わせ。

ミンガスさん、ブレイキーさん、サルよばわりしてすいませんでした。

ポール・ブレイ, チャールズ・ミンガス, アート・ブレイキー
コンプリート・イントロデューシング・ポール・ブレイ

なかなか知的なバッキングに徹しております。

ミステリアスな世界に我々をいざなうのは、ブレイのピアノのみならず、

ミンガスやブレイキーも妖しい芳香を放っている。


哀愁!

泣ける!

どこか切ない!


なピアノの代表格、フレディ・レッド。


フレディ・レッド, ジョージ・タッカー, アル・ドリアース
サンフランシスコ・スイート

うーむ、骨太リズムにのって、

力強くも、切なく、まばゆい!


《オールド・マン・リヴァー》が個人的にツボ。



…というわけで、今日は、このヘンにしておきますか。




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駈け足レビュー ビクター1000Jazz シリーズ パート3!

ビクターから出た1000ジャズシリーズの解説、続きです。

ちなみに、奄美大島のCDショップ「サウンズパル」の高良さんのブログでも1日3枚のペースで紹介されているので、より詳しい内容を知りたい方は、そちらをチェックされると良いでしょう。

http://takara2006.exblog.jp/

では、ハンプトン・ホースから。
彼は、軍隊時代は、日本に駐留したことのあるピアニストで、ホースだからってことで「馬さん」の相性で親しまれていた。

ツブのそろった、そこはかとなくブルース感覚を感じさせる都会的なフィーリングのピアノを弾く彼、日本でも隠れファンが多い。

今回の1000 JAZZシリーズの

ハンプトン・ホーズ, ハロルド・ランド, スコット・ラファロ, フランク・バトラー
フォー・リアル

だが、目玉はなんといっても、スコット・ラファロとの共演。

ビル・エヴァンスとのインタープレイで、その名を不動のものとした天才ベーシストの彼は、馬さんとも演っていたのだ。

レッド・ミッチェルのように太く支えるタイプのベースと相性の良いと思われた馬さんだが、なかなかどうして、鋭くつっかかるラファロのベースとの相性も良い。

というよりも、かなり背中をプッシュされている感があり、なかなかスリリングな演奏となっている。

レッド・ミッチェルといえば、アンドレ・プレビンの

アンドレ・プレビン, レッド・ミッチェル, シェリー・マン
ウエスト・サイド・ストーリー



のベースは、レッド・ミッチェルだった。

ドライブ感抜群のプレビンのピアノと、轟音のごとく太い音で空気を震わすミッチェルのベース。
ノリノリ、かつ安定した演奏を楽しめる。

シェリー・マンのリーダーアルバムで、ピアノがプレビンの『マイ・フェア・レディ』が好きな方には是非、こちらにも耳を通して欲しい。きっと、フェイバリットの1枚となることだろう。

太いベースといえば、白人のレッド・ミッチェルに対して、黒人のサム・ジョーンズも負けてはいません。

サム・ジョーンズ, ナット・アダレイ, ブルー・ミッチェル, ジミー・ヒース, チャールズ・デイビス, ボビー・ティモンズ, キーター・ベッツ, ルイ・ヘイス
ザ・ソウル・ソサエティ

では、八面六臂の大活躍。
派手なベースラインは決して弾かない堅実な人なので、地味な裏方役的なイメージの強い彼だが、なかなかどうして、共演者をじんわりと乗せるテクはかなりのもの。

このアルバムでのサム・ジョーンズは、ベースのみならずチェロも弾いている。
が、しかし、チェロの腕のほうはというと…、オーネット・コールマンのトランペットというか(笑)。
ま、“味”で聴いて、アルバムの中のスパイスと考えて楽しんでもらえれば。
ロイ・ヘインズ・ウィズ・ブッカー・アーヴィン, ロニー・マシューズ, ラリー・ドトレイ
クラックリン
これは重量級!

ブッカー・アーヴィンのリーダー作、ドラムはロイ・ヘインズ。

ワンホーン・カルテットで、思う存分テナーサックスに息を吹き込むアーヴィンに、た、たまらん!な人もたくさん出てくることだろう。

スパン!スタタタと小気味良いヘインズのドラムも気持ちよい。
サクッ!サクッ!と気持ちよく空間の垂直割りしてくれ、アーヴィンも煽られる、煽られる。

これは、ジョージ・コールマンの名演アルバム! ともいえる、

マックス・ローチ, ブッカー・リトル, レイ・ドレイパー, ジョージ・コールマン, アート・デイビス, オスカー・ペティフォード
ディーズ、ノット・ワーズ+1


は、マックス・ローチのリーダーアルバムだが、フロントのホーン3人が非常に面白い組み合わせだ。

ドルフィーとの双頭カルテットで我々の脳髄に鮮烈な記憶を植え付けた、ブッカー・リトルのトランペットが、ここでも爽風となって吹き抜ける。

くわえて、面白いのが、重鈍なレイ・ドレイパーのチューバ。本人はきっと顔を真っ赤にして思いっきり息を吹き込んでいるんだろうけど、音色、フレージングからはどうしても最初に感じるのはユーモラスさだ。

そして、ウェイン・ショーターが参加する前のマイルス・クインテットで活躍、『フォア・アンド・モア』などでも名演を残したジョージ・コールマンは、ここでも熱く、そしてどこか生真面目な熱演を繰り広げる。

アウトをせずに、ハッタリも一切なしに真摯に吹ききるコールマンに拍手。


エルビン・ジョーンズ, サド・ジョーンズ, フランク・ウエス, フランク・フォスター, ハンク・ジョーンズ, アート・デイビス
エルビン!

タイトルどおり、エルヴィン・ジョーンズのリーダー作。

お兄ちゃんの、ハンク・ジョーンズがピアノ、サド・ジョーンズがトランペットで参加。


おお、ジョーンズ兄弟勢揃いじゃ。

この面子での録音って、ありそうでない。

野生的なエルヴィンにくらべ、2人のお兄ちゃんはどちらかというと、ダイナミクスも有しているが、知性的な面が先に立つタイプ。だからというわけでもないが、マグマのようなコルトレーン・カルテットのような感触ではなく、柔らかく耳あたりのよい典型的なハード・バップに近い演奏。

フィリー・ジョー・ジョーンズ, ナット・アダレイ, ジュリアン・プリースター, ジョニー・グリフィン, トミー・フラナガン, ジミー・ギャリソン
ブルース・フォー・ドラキュラ

エディ・マーフィーはバンパイアが好きで、実際、映画でもバンパイアの役に扮したが、フィリー・ジョーは、昔から大のドラキュラマニアだったそう。
だから、ジャケットではドラキュラのコスプレ。なんだか楽しそうですな。

ジャケット・イメージからは、なんだかオカルト・ホラーチックな内容を連想されるかもしれないが、中身の演奏はきわめてマトモなハードバップだ。

《チューン・アップ》のように勢いと張りのある演奏がいい。


アート・テイラー, チャーリー・ラウズ, フランク・フォスター, ウォルター・デイビス, サム・ジョーンズ
テイラーズ・テナーズ

アート・テイラーは、どちらかというと存在があまり表に出ないが、堅実な好サポートで演奏に躍動感を与える、裏方的ドラマーのイメージが強いかもしれないが、いやはや、このアルバムでいったん主役に躍り出ると、元気、元気。

ベイシー楽団のフランク・フォスター、モンク・カルテットのチャーリー・ラウズという2人のテナー奏者も頑張っています。
モンクレパートリーが2曲はいっているのも嬉しい。


ミルト・ジャクソン・クォドラント

オール・トゥー・スーン

これは、なんとも渋いアルバムだ。
ジョー・パスのギターにミルト・ジャクソンの艶やかなヴァイブの音色のブレンディングはため息の出るような美しさ。

こちらもミルトとパスのコンビが楽しめるアルバムの

ミルト・ジャクソン, ジョー・パス, レイ・ブラウン
ザ・ビッグ3

こちらはドラムが抜けて、ヴァイブ、ギター、ベースのトリオ。
シンプルな編成だが、3人とも名手中の名手(ベースはレイ・ブラウン)。

名人同士の会話、ディスカッション、高度な駆け引きを覗きみているようなスリルと、絶対に破綻しない安定した演奏からはくつろぎと安心感。

MJQ再生、10年ぶりの再出発の船出となる
M.J.Q.
エコーズ
に、
もう、そのテクニックと語り口に唖然とする、ギター一本の秀作第三段の

ジョー・パス
ヴァーチュオーゾ#3

と、
パーカーナンバー、パーカーが愛奏した曲に同じくソロで挑んだ

ジョー・パス・ソロ〜チャーリー・パーカーに捧ぐ

も、もちろん文句なしにオススメ。

文句が多少あるけどオススメなのが(笑)

さらに、オスカー・ピーターソンとのデュオで、ガーシュインナンバーに挑んだ
オスカー・ピーターソン&ジョー・パス
ポーギーとベス
は、
演奏自体は悪くないのだが、ピーターソンはここではピアノを弾かずにクラヴィコードに専念している。このシャラリンとした音と、ジョー・パスが指板を移動するキュッ!キュッ!とした音色は、いったん気になりはじめると、気になって気になって演奏に集中できないのが玉に瑕。

同じくピーターソンものでは、

オスカー・ピーターソン&カウント・ベイシー, フレディ・グリーン, レイ・ブラウン, ルイ・ベルソン
サッチ&ジョシュ

がいい。

なんという組み合わせ!
ギターには“キザみの名手”フレディ・グリーンが参加し、ベイシー、オルガンまで弾いちゃってる!
文句なしに極楽、快感、ノリノリの世界。

さらに、ジョー・パスも参加の

カウント・ベイシー・アンド・ヒズ・オーケストラ
88ベイシー・ストリート

も推奨!

『ベイシー・イン・ロンドン』ぐらいしか持っていない人は、このジョー・パス参加盤や、

カウント・ベイシー・アンド・ヒズ・オーケストラ
ウォーム・ブリーズ

あたりに手を伸ばすとよかろう。

“よかろう”だなんて、ちとエラそうですな。

で、エラといえば、これは渋い!
そして、素晴らしい!組み合わせの

エラ・フィッツジェラルド&オスカー・ピーターソン, エラ・フィッツジェラルド, オスカー・ピーターソン, レイ・ブラウン

エラ・アンド・オスカー


伴奏は、名手、ピーターソンとレイ・ブラウンの2人のみ。
しかし、この手堅く心温まるサポートを聴くと、この二人がいればイイじゃん!って気になってくる。

同じくエラでは、

エラ・フィッツジェラルド, ハリー・“スウィーツ”・エディソン, クラーク・テリー, ズート・シムズ, エディー“ロックジョウ”デイビス, トミー・フラナガン, ジョー・パス, レイ・ブラウン, ルイ・ベルソン

ファイン・アンド・メロウ


もオススメ。

こちらは、大人数編成。

トランペットに、クラーク・テリーやハリー・エディソン、テナーにズート・シムズ、エディー・ロックジョウ・デイヴィスが参加。
なんだか、ズートとロックジョウだなんて、一見脈絡なさげな組み合わせかもしれないが、サウンドはグッド。楽しい。
トミー・フラナガンとレイ・ブラウンが安定したサポートを行い、フロントがときにはっちゃけるという構図。

これは、グラミー賞受賞作だが、この楽しさからはそれも頷けようもの。

エラの上記2枚も、『エラ・イン・ベルリン』や、サッチモとの『ポギーとべス』ぐらいしか持ってない人は、次はこのあたりに手を伸ばせ。

あ、伸ばせ、だなんて偉そうですな。

しかし、なにぶん、エラの紹介ですから…。

くだらないシャレを言ってる場合じゃなく、
同じシャレはシャレでも、シャレた洒落ッ気そみせるのが、
マーク・マーフィ。

私、このサラリとした歌い方のなかにも、深い味わいのあるマーク・マーフィの歌ってけっこう好きなんだよね。
それほど、メロディもフェイクさせず、頑張り過ぎない歌唱。それなのに、軽やかにグッとくるマーク・マーフィの代表作といえば、やっぱり、

マーク・マーフィー, クラーク・テリー, ブルー・ミッチェル, ウィントン・ケリー, ビル・エヴァンス, ジョージ・デュヴィヴィエ, ジミー・コブ

ラー+1


でしょうね。

なんと、《マイルストーンズ》や《マイ・フェイヴァリット・シングズ》なんかもマーフィー流に料理しちゃっている。

聴いてみたくなったでしょ?

粋なヴォーカルものといえば、べヴ・ケリーの

ベヴ・ケリー, ポニー・ポインデクスター, フィリップ・ヌニス, ジョニー・アレン, トニー・ジョンソン

ベヴ・ケリー・イン・パーソン


もいいですね。

リラックスした和やかなクラブの中での、小粋なヴォーカル。
大人の世界です。
同じく、
ベヴ・ケリー, ハリー“スイーツ”エディソン, ジェローム・リチャードソン, ケニー・バレル, ジミー・ジョーンズ, ミルト・ヒントン, オシー・ジョンソン, ジョニー・クレッシー, ロイ・ヘインズ
ラヴ・ロックト・アウト

も素敵。というか最高傑作の呼び声も高い傑作でもある。
全部聴くと、お腹いっぱい感のある内容ではあるが、セクシーキュート系白人ヴォーカル好きには、イチオシ、2押し、3に押し。

最後の2枚は、ロリンズ。

ソプラノ・サックスにチャレンジした

ソニー・ロリンズ, ジョージ・ケイブルス, ボブ・クランショウ, ジャック・デジョネット, デイヴィッド・リー, アーサー・ジェンキンス

ソニー・ロリンズ・ネクスト・アルバム



は、とにかく《エヴリホエア・カリプソ》で難しいこと考えずに楽しんでください。

ロリンズを聴く際に、あまり難しいことを考えて聴く人は少ないだろうが、とくに、70年代以降のロリンズは難しいこと考えちゃ、ダメ!

えーと、それはなぜかと言うと、書くと長くなるので、割愛(笑)。

是非、『ウィズ・MJQ』から、最近の『ウィズアウト・ア・ソング』までの全部を順番に聴きとおして、自分なりに考えてみてください(笑)。

最後は、日本人ギタリスト増尾好秋がメンバーとして迎え入れられた時期のバンド。
門戸ルー・ジャズ・フェスティヴァルで繰り広げられた、楽しくパワフルなライブ

ソニー・ロリンズ, 増尾好秋, スタンリー・カウエル, ボブ・クランショウ, デイヴィッド・リー, ルーファス・ハーレー

ザ・カッティング・エッジ



は、当時の熱気が封印されている。
是非、あなたのご自宅でこの熱気を開封しよう。


というわけで、以上、超駈け足で、今月に発売された1000ジャズシリーズの全レビューを終了!
さぁ、ビールの栓抜きはどこだ?(コルトレーン風に)

posted by 雲 at 09:06| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

明日の「音聴き会」はベース特集です。

明日の音聴き会のテーマは、「ベース」です。

場所は六本木のバックステージです。

せっかくライブハウスでやるのだから、実演も交えながら出来るテーマがいいかな?ってことでベース特集です。

題して「凄いジャズベース(仮)」。

ベーシストのみならず、普段はあまりベースの音を聴いてない人、
ベースの聴きどころが分からない人、
ジャズベースに興味を持っている人、
スッドン!と低音を体感してい人…

とにかく、低音三昧な「音聴き会」にしたいと思っておりますので、皆さん、是非ご参加ください。

12月9日(土)
六本木バックステージ
http://www.backstage-m.com/
午後1時半開店
午後2時スタート
午後4時半終了(予定)
参加費 2千円(1ドリンク付)

楽器出来る方がいらっしゃれば、ジャムセッションコーナーを設ける可能性アリです。ふるってご参加ください。



posted by 雲 at 09:00| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

12/20 神保町にジャズバーOPEN!

神保町に新しいジャズバー(昼はジャズ喫茶)がオープンします。
今月の20日の予定だそうです。

私の友人が、長らく経営していたデザイン事務所をたたみ、第2の人生は大好きなジャズに囲まれて仕事をしたいということで、いよいよ、神保町で店を構えることになりました。

店名は「big boy」。

デザイン会社時代の商号をそのまま流用するそうです。

嗚呼、エヴァンス好きなんだから、「エヴァンス」にすればよかったのになぁ…、と思っているのは私だけか。

場所?

地下鉄神保町駅のA7出口を出れば、徒歩20〜30秒でたどり着けます。

そう、サラリーマンの憩いの(サボリの・笑)スポットで有名な、「さぼ〜る」という店の通りですから。

というより、「サボール」の隣の隣ぐらいの場所です。

それほど、広くない敷地の中に、趣味で持っているアルテックか、JBLのどちらかのスピーカーを置くというのだから、いったいどれぐらいの広さになることやら。

レコードやCDも、所有している量の半分も置けないなぁ〜 だそうです。

しかし、狭いぶん、逆にマスターと仲良くなれば、それこそ楽しいジャズ時間を過ごせることでしょう。

新マスターのお名前は林さん。
おひょいさんに似てます(笑)。

シャイな照れ屋です。
エヴァンスやヨーロッパ系のピアノトリオが好きで、電気マイルスは苦手。

マクリーンも苦手のようです。
しかし、ブッカー・アーヴィンや、ジョーヘンは大好きなので、侮れません(笑)。

フリー系も激しいのは苦手な人で、そのへんは私とは好みが正反対なところがあります。
だからこそ、互いの守備範囲外の分野を補完しあってジャズ友状態が続いているのかもしれないですね。

というより、私、この人から、ほんと、色々ジャズを教えられました。
これからも教えて欲しいです。
そして、皆さんも、店で色々教えてもらってください(笑)。

もちろん、オープン当日は、私、顔出しますよ。
読者の皆様も、お茶の水や神保町に本を買いにいらした際、帰りには是非、「big boy」にお立ち寄りください。

「響」が鵠沼海岸に移ってしまった今、お茶の水、神保町界隈の新しいジャズスポットとして、「big boy」を盛り上げてゆきましょう!
posted by 雲 at 08:57| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

昼のジャズ喫茶にはうってつけ!/『ライト・ナウ』 チャールズ・ミンガス

Charles Mingus
Right Now: Live at the Jazz Workshop

本日、息抜きに「いーぐる」に行ったら、コレかかってました。


個人的には大好きなミンガスのアルバム。


ジャケットのミンガスの笑顔もいい感じですね。


フォーバス知事がメタモルフォーゼをくり返し、どんどんカタチを変えてゆく《ニュー・フェイブルズ》。

長尺だが、めまぐるしく形態チェンジを繰り返すので、まったく飽きない。


それに、自宅でショボイ音で聞き入るよりは、こういうアルバムこそ、ジャズ喫茶で聴きたい。

音による音で紡がれるストーリーを大音量で。


迫力、興奮。顔がほころび、くちもとニヤリ。


posted by 雲 at 08:56| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャズ喫茶「BIG BOY」 明日開店!

私の友人であり、ジャズのメンターが、ついにジャズ喫茶を神保町に開きます!
彼は長年デザイン事務所の社長さんを務めていたのですが、「そろそろ大好きなジャズに囲まれて第2の人生を送りたい!」と、1年近く前から準備を開始。

バーテンスクールに夜な夜な通い、有名なバーテン先生から「おいしいマティーニ」の作り方を学んだり、お店の場所探しに奔走していました。

そして、いよいよ、明日の11時半より、神保町でジャズ喫茶(夜はジャズバー)が始動します。

先日、オープン前のプレパーティに参加してきました。
正直、そんなに広いスペースではありませんが、カウンター奥にぎっしりとつまったCD、レコードは、いかにもジャズのお店。

また、壁の両脇にドーン!と配置されたJBLの4343Bも迫力。

さらに、カウンターの上にデーン!と置かれ、内部が青く光るパワーアンプも、まるで何かのオブジェのようでお洒落です。

と、こう書くと、オーディオマニアの方が「よっしゃ!どんな音かいっちょ聴きに行ってやろうじゃないの!」と思うかもしれませんが、マスターからは、「ごめん、しばらくはそれやめてね」とのこと。

なぜかというと、まだ、店の音響に合わせたオーディオの調整が終わってないとのこと。家庭でピアノトリオやヴォーカルを小音量で楽しむためのセッティングのままだそうなので、この店での音の鳴りは、まだまだ満足のいくものではないそうです。

だから、オーディオについてお客さんから聴かれても「耳の聞こえない老人のフリをしますよ〜(笑)」とのこと。

また、ざっと店のコレクションを拝見させてもらいましたが、ブルーノート、プレスティッジ、リヴァーサイド、インパルス、ヴァーヴなど有名レーベルのアルバムは網羅されていましたが、マスターの個人的な好みは、「ピアノトリオ」なので、いきなり『アセンション』や『至上の愛』をリクエストしても、耳が聞こえない老人のフリをされるかもしれません(笑)。

もっとも、しっかりコレクションの中には『アセンション』も『至上の愛』もありましたけどね(笑)。

また、家にあるCDとレコードを急いで持ってきたそうなので、まだコレクションも完全ではないようです。
スペースの関係で店には持っている音源の三分の一しか置けなかったそうです。
しかも、CDとレコードのダブりもかなりあるので、少しずつ、ダブりがはじかれ、自宅から新しい音源が補充され、コレクションも充実してゆくと思います。

場所は地下鉄神保町駅のA7の出口から降りて、徒歩30秒です。

とにかく、A7の出口を出たら、左に曲がってください。
そして、すぐに最初の角を左に曲がりましょう。

「さぼ〜る2」「さぼ〜る」という看板がすぐに見えると思います。
この店を通り過ぎてすぐの店です。
角にあります。
2Fが古本屋のビルの1F。
黒くて小さな「BIG BOY」という看板が出ていますので、すぐにわかると思います。

残念ながら、「高野 雲のブログやメルマガを見て来た」と言っても、割引にはなりませんが(笑)、店長の林さん、ちょっとナイーブで気さくなおじさんなので、是非、楽しいジャズ談義に花を咲かせてください。

神保町の新しいジャズスポット「BIG BOY」を皆で盛り上げてゆきましょう!


P.S.

ブログのタイトルとデザインを心機一転、かえてみました。


posted by 雲 at 08:54| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

奄美音聴き会迫る!

カークポスター


さて、10/8(日)の第7回「音聴き会 in奄美大島」いよいよ迫ってきました。

上のポスターは、当日の告知ポスター。
今回のイベントの下準備に、ものすごく色々と動いていただいている、『サウンズパル』のtakara氏のご尽力で制作されたものです(お知り合いのデザイナーに頼んで作っていただいたそう)。

なかなか雰囲気出てますねぇ。

名瀬市の商店街のお店に、この告知のポスターが貼られているようです。
いやはや、素晴らしい。
takaraさん、ありがとうございます。


kirk_poster

これは、なんとしても成功させないと。
楽しみ、楽しみ。

奄美にお住まいの方、10/8に奄美大島にいらっしゃる方は是非ともご参加ください。

「第8回音聴き会 奄美にカークの花が咲く!(ローランド・カーク特集)」

10/8(日)の夜9時から。

場所:「Cafe clo-bar」

住所:奄美市名瀬入舟町11−12−2F

пF0997-53-8227

パネリスト:高野 雲 (音書き係/カフェ・モンマルトル)
     &高良俊礼(音売り係/サウンズパル)


「音聴き会」終了後は、ライブもやります。

奄美大島随一の人力トランスファンクジャズバンドの「irico」と、
東京では「出入り禁止店」続出の「ボスタング」の混成ユニットです。
「irico」はtakara氏が率いる奄美の人力トランスファンクジャズバンド。
「ボスタング」は私と螢博士による、阿呆馬鹿ユニットです。
この二つが合体して、「イリコング」(笑)。

なんか弱そうで強そうな、怪獣のような名前ですね(笑)。

ヤバスゴいことになりそうで、
…はっきり言って、どうなるか想像もつきません。

さぁ、日曜日が楽しみだっ!

posted by 雲 at 08:29| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週末は、音聴き会、《枯葉》特集です。

【第8回音聴き会告知】


次の音聴き会は、東京で行います(笑)。

10/28(土)の午後2時からです。

場所は六本木の「バックステージ」というライブハウス。

開店は午後1時半。
開始は午後2時からです。

料金は1ドリンク付きで2000円となります。

テーマは、「《枯葉》三昧!」。

ビル・エヴァンス, スコット・ラファロ, ポール・モチアン
ポートレイト・イン・ジャズ+1


《枯葉》は、多くのジャズマンに愛され、いまでも演奏され続ける、スタンダードの“超”定番曲。
多くのミュージシャンがこの曲に挑んでいますが、この曲ほど、演奏者によってアプローチが違う曲も珍しいです。
つまり、たくさんの《枯葉》を聴くだけでも、ジャズの面白さ、幅広さ、演奏者の個性の違いを実感することが出来るといっても過言ではありません。

今回は、オーソドックスな名盤ばかりを選曲する予定ですので(つまり、CD屋のジャズコーナーに行けば、すぐに探せるようなものばかりを)、むしろ初心者・入門者にオススメな企画です。

ジャズにちょっとでも興味をもたれている方は、これを機会に是非ご参加ください。

さらに、今回の会場は、ライブハウス。
演奏も出来ます。
だから、楽器出来る方、是非、楽器をお持ちください(ギター、ドラムはあります)。
《枯葉》のジャムセッションしましょう!

歴史に残る《枯葉》の演奏から、我々シロートによる即席演奏による《枯葉》まで、いろんな《枯葉》を味わっていただき、この曲の、ひいてはジャズの魅力に開眼していただければ、これに勝る喜びはありません。

ふるってご参加ください。

●会場:六本木「Back_Stage」

●所在地
〒106-0032
東京都港区六本木 5-9-16 GHビル2F

●電話
Tel/Fax:03-3479-1073

●行き方
地下鉄日比谷線・大江戸線「六本木駅」下車。
3番出口より、アマンドとお寿司屋さんの間にある「芋洗い坂」を300mほど
下ってください。

右側に「am pm」があります。
左側はタヒチレストラン「TAHITI Rama」(オレンジの看板)。
このタヒチレストランのビルの2階になります。

▼バックステージHP
http://www.backstage-m.com/

▼私へのお問い合わせは、
outfrontoutthereouttolunch@yahoo.co.jp
までお願いします。

posted by 雲 at 08:00| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

橋本一子「Ub-x」のライブ、行ってきました。

橋本一子/ub-x
Ub-X

またもや、「Ub-x」です。

やっぱり、このCDはいいっす。
私は、頻繁にiPodの中身の曲を入れ替える人なんだけれども、ずーっと中に入れ続けている数少ないアルバムの1枚だ。

1日に最低1曲はアルバムの中から適当に抽出して聴いているが、中でも《パラレル》と《凛》と《モノリス》は、とてもカッコいい。

先日、奄美大島で音聴き会をやったときも、本番が始まる前に、『Ub-x』を流したら、早速、イベントに尽力してくれた人の携帯に「今かかっているの何?」という問い合わせがあったりもした。
つまり、同じ会場の中なのに、なんでわざわざ携帯を使うのかというと、大音量だから人の話し声がかき消されるから(笑)。

奄美大島でも反応のよかった『Ub-x』を、ますます聴き続ける今日この頃なのだが、先日、張本人の橋本一子さんからスイート・ベイジルのライブに招待され、行ってきましたですよ、ライブ。

良かった。

1曲目の《凛》が始まった途端、全身鳥肌。
うーん、美しい曲だ。冷たく、大理石のような触感だけれども、プレイは熱い一子さんのピアノも素晴らしい。
ポリグルーヴを刻むリズムセクションも、アルバム発売前のライブよりはさらにまとまりが増した感じ。
一言、良かった。

『Ub-x』、来年、新しいレコーディングをするようです。
次のアルバムも楽しみですね。

意表をつかれたのは、昨日のライブ、なんと、《イパネマの娘》や《マシュ ケ ナーダ》も演奏したんですね。いやはや、Ub-xでラテン系とはビックリ。しかし、シックリ。

特に、暗黒大陸のバケーションって感じのスローでダークな《イパネマの娘》は、「こんなイパネマ聴いたことがない!」ってほどのオリジナリティに溢れており、うーん、ミステリアス、ミステリアス。
また聴いてみたい。

posted by 雲 at 07:59| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マイルスの冒頭の捻りラッパ、コレ聴けるだけでも最高な21曲目/『死刑台のエレベーター』

マイルス・デイヴィス
死刑台のエレベーター[完全版]

えーと、輸入盤で聴いているので、日本語タイトル分からないのだけれども、

『死刑台のエレベーター』の《Florence Sur Les Champs-Elyusees》が最高。


もういきなり、冒頭のマイルスの捻ったラッパの音とフレーズが最高なんであります。


もっとも、ストイックな美学に貫かれたこのアルバムはトータルで楽しめるのだけれども、輸入盤でいうところの21曲目、そう21曲目の曲、持っている人は、是非とも“指名聴き”してみてね。


今日は時間ないから、ここまで。

ゴメン!

posted by 雲 at 07:39| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第5回「音聴き会」、無事終了です。

8/6の「第5回音聴き会〜サマータイムを聴きまくる!」は無事終了いたしました。
ご参加された皆様、ありがとうございました。

えーと、当初、かける予定だったアルバムも、時間の制約でかけられないものもあり、残念でしたが、参加された皆様がお持ちになったアルバムを楽しむことが出来、大変興味深い内容でした。

そもそも、この企画は、私の友人の勧めだったのです。


一緒に飲みにいったときに、「音聴き会の企画、夏はなにがいいかなぁ?」と軽い気持ちで彼に聞いたところ、「夏はやっぱりサマータイムでしょ!」と彼。

「思い入れのあるCD持っていって解説もするから」

というような話にまでまとまり、とにもかくにもサマータイムの特集をやることが決定。


じつを言うと、私としては、それほどサマータイムは好きな曲ではなかったのですが、これを機会にいい勉強になるかもな、と様々なサマータイムを聴きまくり、なおかつ原典のオペラの映像まで入手して鑑賞することが出来ました。

ところが、その友人からは、「ごめん、当日仕事でいけなくなった」とのメールが。
ガーン( ̄Д ̄;;

中には、「自分で言い出しておいて、来れないとはナニゴトだ!」という声も無きにしもあらずでしたが、私としては、これほどまでにサマータイムをまとめ聴きし、なおかつ原典にもあたる機会を作ってくれたのは、彼の「サマータイム特集やってよ」の声がなければ出来なかったことなので、感謝の気持ちもあります。

でも、彼と彼の奥さん来て欲しかったなぁ…。

今回は人数が少なかったから(涙)。
毎回、店を借り切るために、相応のお金を支払ってるのですが、昨日のような人数だとウン万の赤字だからねぇ…、ってお金のことはべつにイイんだけど、いや、よくないか(笑)、今回のような10人を切る人数だと、今後は基本料金を見直さなければならないかも…(涙)。

以下、先日かけたアルバムを紹介します。



〔イントロ〕
ジャニス・ジョップリン→コルトレーン→エリントンのサマータイム

●まずは、オモチャの音で暑気払い
スヌーピーズ・ジャズ (参加者持参CD)


●ブルーノート初のヒット曲はサマータイムだったのだ
Sydney Bechet (ss)
Sidney Bechet The Blue Note Years (Blue Note)


●サマータイム決定版?キリリと美しいマイルスの“名唱”
Miles Davis (tp) & Gil Evans (arr,cond)
Porgy & Bess (Columbia)


●原典も鑑賞してみましょう
〔オペラ〕The Gershwin's Porgy & Bess (EMI Classics)


●芸術的高みまでに達したエラ&ルイの名唄
Ella Fitzgerald-Louis Armstrong
Porgy & Bess(Verve)

・このメロディ、アメリカの民族音楽採集者が拾ったメロディなのかな?
 W.C.ハンディも、ガーシュインも同じメロディを曲に投影している。
〜セントルイス・ブルース
Louis Armstrong (tp,vo)
Playw W.C. Handy (Columbia)

●絶叫・咆哮・マイペース。俺の名はアイラーだ!
Albert Ayler (ts)
My Name Is Albert Ayler (Debut)


●イキそうでイカない蠱惑的かつ甘美な寸止めプレイ
Art Pepper (as)
Modern Art (Aladin→BlueNote)


●ピアノトリオは、絞りに絞ってこの1曲
Walter Bishop Jr. (p)
Summertime (DIW)


〔休憩タイムに小ボリュームで〕

・Nara Leao (vo,g)
Onde Quando (Philips)

・Horace Parlan (p)
Headin' South

・Sonny Criss (as)
Go Man!



●全体的にはイマヒトツ。ただし、ショーターとペトルチアーニがいい
〔ライブ映像〕Manhattan Project (東芝EMI)


●ノリの良いオルガンとピアノ。パリの香り。素晴らしい名演
Eddie Louis (org) & Michel Petrucciani (p)
Conference de Presse... (Dreyfus Jazz)


●ベースのリフがムードを決定
How My Heart Sings! (Riverside)
Bill Evans (p) 〜途中まで

Stan Getz (ts) & Gary Burton (vib)
Getz Au Go Go (Verve)


●弦のこすれる音が気になる
Joe Pass & Oscar Peterson(参加者持参CD)
Porgy And Bess (Pablo)


●レイラ・ハサウェイの歌いっぷりは、お父さんそっくり
Marcus Miller (b) (参加者持参CD)
Live & More(PRA Records)


●やっぱりロックの定番はジャニス!
Janis Joplin (vo) (参加者持参CD)
18 Essential Songs(Legacy Records)


●キャット・アンダーソン(tp)のハイノートに痺れる
Duke Ellington (cond,arr,p)
Duke Ellington Presents (Bethlehem)


●締めはエラの子守唄で
Ella Fitzgerald (vo)
Ella in Berlin (verve)

posted by 雲 at 07:29| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

手軽に彼女の魅力に入門できる廉価盤/ザ・グレート・ニーナ・シモン

Nina Simone
The Great Nina Simone

ニーナ・シモンは、これから入門すると良いかもしれない。


地の底からわきあがるような独特の野太い声、そしてこの声とピッタリとしたマッチングを見せる彼女のピアノ、そしてエキサイティングなライブの演奏など、彼女の魅力を過不足なく堪能することが出来るのが本ベスト盤だ。


初期の名唱《アイ・ラヴズ・ユー・ポーギー》、《ムード・インディゴ》も収録されており、ジャズヴォーカルというよりも、ブラックネスさムンムンのソウルフルな彼女の歌声を堪能出来る。


彼女のこのダークでまったりと重たい声は苦手な人も多い。

だから、とにもかくにも「ニーナ・シモンってどんな歌手?」という人は、価格が1000円を切るこの廉価版のベストを聴いてまずは軽く探りを入れてみるのも一興だ。


とにもかくにも、手軽に入手し、楽しめるニーナ入門盤。




posted by 雲 at 07:25| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

元気な本を読んだ後は、元気のないジャズ/チェット・ベイカー『ホェン・サニー・ゲッツ・ブルー』

昨日紹介した原田和典氏の新刊を読了。
いやはや、面白かった。楽しく読ませていただきました。


私の場合、ジャズ本読むときって「勉強するぞ〜!」っていう気合が希薄なんだよね。

もちろん知らない情報や知識は吸収するつもりはあるが、ある程度ジャズに慣れ親しんでくると、どの本を読んでも取り上げられているアルバムってだいたい持っているものや、聴いたことのあるものが大部分を占めてくる。


そうすると、自分が知っているアルバムをこの人はどう評価しているんだろう? 自分が感じていることをどのように表現してくれているんだろう? といった興味のほうが大きくなる。

知っているアルバムを通して、本の奥にいる書き手の人間性やセンスに触れるのが好きなのです。


そういった意味では、原田さんの文章はとても面白かった。
自分の「好き」を、読者にどう伝えよう、どう書けば自分の「好き」が伝わるだろうと、一生懸命もがいている姿、あるいは楽しそうに試行錯誤している様子が浮かんでくるのだ(実際はそうじゃないのかもしれないけど)。


だから、読んでいてとても楽しめたし、読み終わった後は、すごく元気になった。

「よし、もっともっとCD買いまくって、聴きまくるぞっ!」って。


とても、元気なジャズ本です。


原田 和典
世界最高のジャズ


で、元気なジャズ本を読んだ後は、元気の無いジャズを聴きたくなる(笑)。

だから、チェット・ベイカーの


Chet Baker
When Sunny Gets Blue


を聴いた。


いきなり最初の数音からラッパの音がヨレている。
《イズント・イット・ロマンティック?》のヴォーカルは、今にも死にそう。
青寒いジャケットのベイカーの顔も死にそうな顔。

クタびれたトランペットの音色。


でも、なぜだかほのかな暖かみを感じてしまうんだよね。
味わいもあるし。


ラストの『ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ』にもジワリとくる。
元気のないジャズだが、こちらの元気までは吸い取られない。

むしろ、心が暖かくなったぶん、元気になったのかもしれない。チェットはその点においては、ボロボロになりながらも、最後の最後までジャズマンだった。


posted by 雲 at 07:00| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ショーターとトニーに鼻血/『コンプリート・アット・ザ・プラグド・ニッケル』マイルス・デイヴィス

朝からドタバタで、きっとこの状態、明日の朝まで続くと思われるので、今日はお休みです。


▼オールブルースの変幻自在なトニーのドラミングと、

 たったの1音や2音でブリッ!と吹くだけでも、

 圧倒的な説得力を有するショーターに感嘆

Miles Davis
The Complete Live At The Plugged Nickel 1965
posted by 雲 at 06:58| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ストレートで溌剌としたラッパ/チェット・ベイカー『チェット・イズ・バック』

チェット・ベイカー, ボビー・ジャスパー, ルネ・トーマ, ダニエル・ユメール, アメデオ・トンマージ, ベノア・クエルシン
チェット・イズ・バック

チェット・ベイカーの人生は、麻薬とは切っても切り離せなかった。いや、彼の麻薬が彼の人生そのものといっても過言ではない。
麻薬をやるか演奏しているか。それ以外の時間は、麻薬をどう手に入れ、どう人を騙し、ラリり場所をいかに確保するか。

彼の伝記『終わりなき闇』を読むと、これでもか、これでもかというほど、麻薬話が出てくる。ほんと、ウンザリした気分になれるよ、読めば読むほど。

ジェイムズ・ギャビン, 鈴木 玲子
終わりなき闇 チェット・ベイカーのすべて


しかし、べつだん、著者はチェットに悪意を持って書いているわけではなさそうだ。彼の行動の軌跡を丹念に追いかければ追いかけるほど、麻薬の話ばかりが浮かびあがり、それを時系列順に丹念にルポしているに過ぎない。

とくに、晩年、どの血管もボロボロになってしまい、それでも注射を打てる血管を全裸になって夢中に探している描写などは、おぞましい。

生涯直ることのなかった彼の麻薬癖。
そのキャリアの初期を飾る(?)大きな出来事といえば、イタリアでの刑務所生活だろう。その際の裁判では、人々はまるでスターを見るような目線で彼を見ていたという。

結局、チェットは、イタリアで17ヵ月の拘留生活を送るが、その出所後直後の演奏がこれだ。
このときは、歌は歌わず、トランペットの演奏だけに集中している。
さすがに、クリーンな身体になった上での演奏なのか、溌剌とした彼のトランペットが楽しめ、バランスの良い仕上がりとなっている。

冒頭の《ウェル・ユー・ニードント》から快調。
この何の変哲もないのだけれども、チェットがストレートに吹くこの曲のテーマが好きで、時々無性に聴きたくなる。

数日前、そんな発作がおこりそうなタイミングに「いーぐる」に行って席に座ったら、なんと、このアルバムのA面、すなわち《ウェル・ユー・ニードント》が勢いよくかかった。
なんたるタイミングの良さ!

posted by 雲 at 06:54| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ボーっとしながらチェット・ベイカーボーっとしながらチェット・ベイカー

ここのところ、

呑み、疲れ、睡眠、

睡眠、呑み、疲れで

ぶっはぁー!な状態なので、本日もお休みです。


今日は、ボーっとしながら、

Chet Baker
Chet Baker & Crew

を聴いていた。


posted by 雲 at 06:53| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第6回「音聴き会」は、坂本龍一特集

早くも第6回を迎える「音聴き会」のお知らせです。

音聴き会とは、 音楽好きが集まる、音楽を大音量で浴びる会です。

毎回テーマがあり、そのテーマに即した選曲を、ワタクシ高野 雲が行い、曲や演奏の解説をいたします。

次のテーマは「サカモトリュウイチ」。
題して『アーリー・坂本龍一 1978-83』でいきたいと思います。
たまには、ジャズ以外の違うテーマでやってみます(笑)。

最近の教授(坂本龍一)ではなく、初期の教授。
YMO散解前後ぐらいまでの音源を中心に流そうかと思います。

「あの頃の教授は尖っていてカッコ良かったよね」という方、
あるいは、
「今の教授は好きだけれども、昔の教授もこれを機会に知りたいな」という方も、この際、参加してしまいましょう!

posted by 雲 at 06:47| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

しんみりと訥々とストーリーテリング/『アローン・イン・サンフランシスコ』 セロニアス・モンク

セロニアス・モンク
アローン・イン・サンフランシスコ+1

いろいろなところで、モンクの書くメロディの多くは童謡みたいに素朴なものが多いと書いているが、《リフレクション》もその一つ。


しんみりと、昔、どこかで聞いたような、優しいメロディ。

これを聴くと、実際には体験していないはずの映像が、バーチャルな思い出として頭の中が勝手に記憶の再構築を始める。


彼は何度かこの曲をレコーディングしているが、私にっとては、ピアノソロの『アローン・イン・サンフランシスコ』のバージョンが一番。

訥々と、ピアノでストーリーテリングをしてくれるモンクに、いつも以上の親密感を感ずる。


posted by 雲 at 06:38| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「音聴き会」無事終了

昨日の第四回「音聴き会」は無事終了しました。

今回はテーマがテーマなだけに(チャーリー・パーカー)、選曲や下調べ、レジュメ作りにドタバタしてしまい、blogの更新もままなりませんでしたが、なんとか終了。

普段パーカーについて考えていること、感じていること、通説への疑問などの思いのたけのほぼ8割は、今回の音聴き会で喋ることが出来たと思います。
喋りながら、どんどん言葉が浮かんでくる。最後は自分で喋りながら、「へぇなるほどぉ、そうだったのか」な状態に。ヤバいです(笑)。

でも、私、喋り過ぎましたかね。
今回は3時間を超える、これまでにない長時間な内容になってしまいました。ご参加いただいた皆様、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。

取り急ぎのご報告です。



posted by 雲 at 06:37| Comment(0) | 雑想 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

このサウンドが鳴り響いている空気すら愛おしく感じる/ナラ・レオン『いつか、どこかで』

ナラ・レオン
いつか、どこかで

ボサノヴァの女王(ミューズ)、ナラ・レオンが、ジャズのスタンダードにトライしたアルバム。

予想以上の成果、というか、これを聴くと、ジャズの4ビートとはなんともブッキラボウなリズムフィギュアなのか…、と一瞬思ってしまう。

それほど、柔らかでデリケートなタッチで蘇る、聴きなれたスタンダード群。このサウンドが鳴り響いている空気すら愛おしく感じる。

ながら聴きが大好きな私にとっては、日常の心地の良いBGMとしての1枚なのでーす。

posted by 雲 at 06:35| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

精悍なジョー・パスのジャケ写で買い!/『ジョーズ・ブルース』 ジョー・パス&ハーブ・エリス

Joe Pass
Joe's Blues

精悍な顔の若々しいジョー・パスのフォト。
それを引き立てる青いジャケットデザイン。
まずは、理屈抜きにジャケットがカッコイイ。


しかも、千円を切るこの値段。お買い得だ。


もっとも、このジャケットからだけだとジョー・パスのリーダーアルバムのように映るが、実際は、ハーブ・エリスとの双頭リーダー作とでも言うべき内容。


なぜ、ジョー・パスのほうがこれほどフィーチャーされているかは謎だが、ひとまず演奏内容は良い。
ギターの名手が、肩肘張らずにリラックスしてセッションしたら、こうなりました的な内容。

だから、聴き手のこちら側もリラックスして聴けるのが良い。


《ユー・スティープド・アウト・オブ・ア・ドリーム》が個人的にはお気に入り。

posted by 雲 at 06:34| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ノリノリの3人がフィーチャーされた簡潔名演/カウント・ベイシー『エイプリル・イン・パリ』

Count Basie
April in Paris

鋭利で空気をつんざくようなトランペット(ジョー・ニューマン)

→ふくよかで空気たっぷりのフルート(フランク・ウェス)

→スインギーでノリノリのピアノ(もちろんカウント・ベイシー)


この順番がたまらないですよ、

の、

《ミジェッツ》。


軽快に繰り広げられる4バース(4小節交換)も気持ちが良い。

サクサクと簡潔なナンバーながら、このアルバムのキモでもあります。




posted by 雲 at 06:27| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

9/3の音聴き会

8月の「音聴き会」(8/6)のテーマは
「サマータイム」ですが、
9月の「音聴き会」(9/3)のテーマは
「坂本龍一」です。

セロニアス・モンクにする予定でしたが、延期します。
11月あたりかな。

テーマタイトルは、

「“毒”としての坂本龍一」(仮)

にしようかな、と考えています。

ま、私が好きな教授の曲、教授参加の曲をかけるだけな内容になっちゃうかもしれまえんが、要するに、《メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス》も《ラスト・エンペラー》も《フローティング・アロング》もかけない。

今井美紀とのデュエットや、中谷美紀への提供曲(岡田有希子にも同じ曲提供してたな)もかけないもんねぇ。

村上龍絶賛の『ビューティ』もかけないもんねぇ。
《東風》だってかけないかもしれない。

とにかく、(私の)脳髄がピリリと痺れる、どちらかというとアーリー寄りの坂本龍一を中心に選曲&解説していこうと思います。

なにせ、ジャズを聴きだす前の私がもっとも刺激と影響を受けたミュージシャンの1人なもんで、熱が入りそうです。というか、もう頭の中でだいたいの選曲が出来あがってしまった(笑)。
たまには、ジャズがテーマじゃない「音聴き会」もいいかな、と。

神経ザワザワ、醒めた陶酔、ゆらめく微快楽。

あなたが知らないかもしれない、もう一つの坂本ワールドを紹介したいと思います。

会場はいつもの「Burn」でやります。


あ、もう9月の告知してますが、

8月にももちろん「音聴き会」やりますよ。

8月6日の日曜日です。


テーマは「サマータイム」ですよー。

皆様のサマータイムをかけるコーナーを設けますので、思い入れのあるアルバム、持ってきてください。

よろしく。


posted by 雲 at 06:25| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャズ好きもハマりそうなツボ満載/カヒミ・カリィほか

Kahimi Karie, Tomoki Kanda, Koki Takai, H.Meilhac, L.Halevy, Katerine, Kanda Tomoki
Trapeziste

完成度高し。
んでもって、心地よさ天井知らず。

ジャズ、あるいはフリージャズとの不思議で違和感の無い融合。
ゴチャマゼなくせして、混濁感の一切が感じられない洗練された音。

ブリジット・フォンテーヌの『ラジオのように』を彷彿とさせる曲にニヤリ。
菊地成孔の参加もよろし。

高級感と微量なキッチュ感。

要するに、トータルにセンス良し。
この気持ちよさ、ダテではない。

ま、今回の紹介はガシガシのジャズじゃないけどさ、バタバタして忙しいときのちょっとした時間の合間に聴きたくなっちゃうのよ。まさに、今のオレにピッタリなの。

そういった意味では、


菊地成孔
南米のエリザベス・テーラー(DVD付)


もいいですね。
あ、仕事する気なくなってしまうな、こりゃ。酒が恋しくなる。

ああ、まだ落ち着いてジャズが聴けなひ…。


posted by 雲 at 06:25| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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