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2009年03月13日

後藤雅洋 『ジャズ喫茶「四谷いーぐる」の100枚』

発売されましたねぇ、「いーぐる」マスター後藤さんの新刊。


ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚 (集英社新書 421F) (集英社新書 421F)/後藤 雅洋
¥756
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さあ、買え!

読め!


今までの後藤さんの著書の中では、もっとも読みやすい、というか、サクサクとページをめくれて楽しく読めます。

……って書くと、まるで今までの後藤さんの本は、読みにくく、難解だという誤解を生んじゃうか。


そうではなくて、スルスルと何の抵抗もなく、読める内容になっていますよー、ってこと。


後藤さんのデビュー作であり名著の、『ジャズ・オブ・パラダイス』は、ゆっくりと考えながら読むのに適した本だとすれば、こちらの新刊はエッセイを読む感覚で(実際、エッセイまじりの音源紹介といった趣きだからね)、電車に揺られながら、サラッと週刊誌をめくる感覚で読めちゃいますよ、ってこと。


ま、とにもかくにも、楽しめる内容なので、ジャズファンは目を通しておきましょう。




私信: 

◇奄美大島Sounds Pal のtakaraさんへ


後藤さんの新刊に、以下のような文章があります。

めっちゃくちゃグッときませんか?(笑)


▼引用

六〇年代には超弩級戦艦ジョン・コルトレーンは健在だし、大型空母ソニー・ロリンズもスキあらばコルトレーンを撃沈すべく遊弋(ゆうよく)しており、当時はせいぜい駆逐艦クラスにランクされていたスティットの出る幕はなかったのである。

それがコルトレーンは自沈し、ロリンズはドック入りし、時代はマイルス一派の電子線という状況に変化すると、ジャズ喫茶という局地的戦いにおけるスティットの存在価値が相対的に上昇したのだった。


滅茶苦茶、我々の世界観(情報屋スティット・笑)をうまく違う方法で表現してくれていますよね(笑)。

グッときまくり、グッときまくり。





posted by 雲 at 22:45| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

評論家でもジャズ喫茶マスターでもない、普通の人が選んだ「私のジャズ」50枚 企画

さて、以前配信したメールマガジンにも書いたのですが、

私のメールマガジンの読者さんからの投稿を中心に、

「私の好きなジャズアルバム・1枚」をテーマに、

本を作ったら面白いかな、と思っています。


印刷代のコストや、出来上がったときの執筆者への郵送コストがかかってしまうので、最初は電子ブック(pdf形式)として編集&発行をして、

ゆくゆくは、自費出版という形になればな、と思っています。


当然、取次は通さないので、置かれる場所は限られますが、

たとえば、タワーレコードやHMVのようなCDショップ、

あとは、懇意にしている書店さんに頼んでおいてもらう、ってことも面白いかな、と考えています。


コンセプトは、ジャズ評論家ではない、ごくごく普通のジャズファンが好きな1枚をあげていただき、1000文字程度で、その理由や思い出を書いてもらう。


で、これを50人ぐらいたまったら、1冊に編集する、という流れがいいかな、と思っています。


で、その際のルールとしては、必ず、年齢と職業、それも具体的な職業を書いてもらうの。


社保庁職員が休日に聞く癒しジャズとか、元赤福社員が事件のときに聞いていたジャズとか、できるだけ執筆者の顔が見えるようにしたい。そうしないと面白くないから。

そのかわり、本名ではなくペンネームでもOKにして。


社名や勤め先が出せない場合は、単身赴任1年半目の某大手ゼネコン関係社員、みたいな感じにしたい。


その某大手ゼネコン社員が、地方都市のバーで深夜に飲んでいたら、突然流れてきてハッとなったジャズ、みたいな、そんなシチュエーションや物語が思い浮かぶような内容にしたいです(笑)。


そうしないと、このアルバムは何年に録音されて、別テイクの何番目がよくて、このジャズマンはどこどこ州で、何年に生まれて、共演者のベーシストも出身が同じで……、みたいなこと書かれても、面白くないでしょ?読み手としては。

そういうのは、評論家が書いたものだってつまらないんだから(笑)。


できるだけ思いいれタップリの内容の文章を30人、いや50人ぐらいは掲載してまとめたいなーと最近考えています。

まだ、やる!と決めたわけではありませんが、「よっしゃ!やるで!」と思い立ったら、再度メルマガとこのblogで告知をしたいと思いますので、俺にも書かせろ!な方はぜひ執筆、投稿宜しくお願いいたします。


……ただし、ギャラは払えません(涙)。出来上がったファイル(データ)をメールでお届けするか、ダウンロード用のパスワードをお教えするぐらいになると思いますが、それでもよければ(笑)。


この企画についてのご意見、質問、提案があれば、遠慮なくご連絡ください。

▼メール

kumo.takano@gmail.com

posted by 雲 at 22:43| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄行ってきます

これから、沖縄に行ってきます。

週末には帰りますが、

それまでの間、更新滞る可能性アリ。


ではでは。

posted by 雲 at 22:37| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄「スコット・ラファロ」開店間近

読者のみなさん、

ここのところ、サボっていてスイマセン。


沖縄にどっぷり染まって、

ジャズのことを忘れてしまった!


というわけではまったくなくて、


むしろ、沖縄にいる間から、

ずーっと、ずーっと、ずーっと、

ジャズのことで頭が一杯だったのですよ。


ほら、20日に沖縄のコザに新しく

「スコット・ラファロ」というジャズカフェがオープンするじゃないですか?


いや、正確に言うと

開店は4月10日の予定だけど、

その前に、プレオープンパーティがあるのですよ。

20日に。


そのときの選曲をオーナーから頼まれていて、

選曲をしていたのですよ。


2枚のCDにフルに焼いたので、だいたい40曲弱です。

候補曲をどんどんiTunesのフォルダに入れていって、

かれこれ100曲ぐらいに絞った中から、

今度は流れやメリハリをつける作業をしていました。


DJじゃないから、その場の空気を読みながら臨機応変に、というわけにはいかなく、

先日下見をした店の内装工事中の風景から

店内が完成し、

そこに集まるお客さんたちの様子を

こちらで勝手にイメージしながら、流れを考えて、

盛り上げたり、盛り下げたり

超有名なナンバーから、

おそらくはほとんどの人が知らない最近の日本の新しいジャズの曲をこっそり混ぜたりして、

なんとか、完成しました。


昨日の朝に……。

なので、おとといの晩から今朝まではほとんど寝てません。


あと、開店当日に、オーナーからの要望で、

何曲かピアノを弾いたり、ベースを弾いたりするので、その課題曲の練習をしつつ、

さらには、アフターアワーズのジャムセッションに備えて、

先週一週間は、沖縄滞在のためまったく弾いていなかったベースの練習を再開、基礎練習でリハビリもしています。


これが、20日のための準備。


ま、それらはある程度ひと段落した感はあるのですが、

もうひとつ、大事なこと、

そう、翌日の21日に【音聴き会】があるのですね。


今回のテーマは、地元のジャズをよく知らない人たちもいらっしゃるということで、

知識ゼロの人でもジャズが楽しめる、ジャズに興味を持ってもらえるようなフックをいたるところに設けなければならず、さらにテーマが「映像で楽しむ」なので、家にあるLDとCDを片っ端から見返しています。


CDを再生するのと違い、映像ソフトは立ち上がりに時間がかかるので、なかなかサクサクといってはくれません。


で、さっきまで呑んでいたので(笑)、

帰宅したこれから、残りの選曲作業と、レジュメを作ろっと。


選曲はもう7割ほど出来ていますが、

けっこう面倒なのが、レジュメ作りなんですね。


「いーぐる特集」や【音聴き会】のときに配るレジュメ、

だいたい私はトロいんで、1週間から2週間かけて作っています。


書いては直し、校正しては修正してとやっているうちに、どんどん時間が経ってしまう。

(いーぐる特集のときは、プロの校正家にもお願いしています)


そんなんだから、明日にまでは、いや、もう今日か。

今日中にはなんとか仕上げたいのですが、

うーん、間に合うかな(笑)。


オーナーからの意向で、単なる講演のレジュメだけではなく、

来てくれた人が、後日ジャズを聴こうと思った際のオススメディスクも何枚か紹介するコーナーも設けなければならないし、

さらには、映像だけではなく、音だけ聴かせるコーナー、

それも演奏の側面と、

曲の側面から分かりやすいように解説できる構成にしなければならないので、さーてどうしようかな、と色々考えています。


というわけで、21日の夜7時からは、

沖縄のコザ、「スコット・ラファロ」にて、

高野 雲主催、第14回、【音聴き会】を催します。


沖縄にお住まいのジャズファンの皆様、

さらには、21日に沖縄に滞在されている方は、

「スコット・ラファロ」に終結だ!!!(笑)


場所や詳細は、お店のブログをごらんください。

http://ameblo.jp/tommy-tdo/


先週、内装工事の模様を見てきたのですが、

波打つカウンターにバリ風の籐の椅子が配され、

さらにはグランドピアノに、ドラムセット、ウッドベースにギターと楽器も充実、

そのうえ、ミニカウンターバーもあったりと、

なかなか洒落たお店ですよ。


posted by 雲 at 22:36| Comment(0) | 雑想 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スコット・ラファロ沖縄 プレオープンパーティ

昨晩、沖縄にプレオープンしたジャズカフェ「スコット・ラファロ」のパーティは盛り上がり、非常に楽しかった。



ラファロ看板


先週沖縄へ行ったときは、まだ店の中はガランドウで、カウンターが完成しかかっている、ぐらいの状況。
まだ、店内はガランドウで内装もあまり出来ていなかったので「本当に完成するんかいな?」と不安だった。

しかし、その不安も見事に払拭された。

グランドピアノ、ドラムセット、ウッドベースがちゃんと(?)配置され、壁一面にはジャズのレコードのジャケットで埋め尽くされ、インテリアはバリ風というか南国風のテイストを醸し出し(トウの椅子が多いからそう感じるのかもしれない)、JBLやプロジェクタもいい感じで納まっていた。



ラファロ店内


ラファロ店内3


お客さんも大勢集まり、座れない方も続出。

オーナーのtommyさんの姪で、来月より沖縄放送のアナウンサーとなる若菜ちゃんの美声による司会進行で、パーティは快適に進み、
私はベースにピアノにと楽器を弾くのに忙しく、あれほど楽器を弾いて汗をかきまくったのは久々の出来事だった。
いつもはそんなに汗をかかないんです。冷汗ならかくけど(笑)。



ラファロ客


閉店間際には、
どこで噂をかぎつけたか、


関係者の誰からも招待されていない、「大阪からやってきた」という中年ブルースミュージシャンの連中がタダ飯タダ酒にありつこうとゾロゾロとやってきて、
いつのまにか店内がブルースショーと化し、
和風ブラインド・ブレイク風のギターに、B級憂歌団的な歌詞とヴォーカルのコンビの演奏や、
ちんこ・まんこ・生理・郵便ポストが血のついたチンコに見える、ナスやキュウリじゃ物足りない、生理、チッコいチンコなどを、ビリー・ホリデイの《奇妙な果実》を替え歌しながら絶叫するコバヤシマリコとかいう名前の地元ではコアなファンがついているという「イタいおばちゃんによるイタいブルース」に客がドン引きしたり(面白いことは面白いが、いきなりパーティ終了間際に店にやってきて、ファンでもなく面識もない面々を前に歌う内容にしては、あまりに空気読めない選曲だったため)という一幕もあったが、そういうハプニングも含めて楽しい一夜ではあった。

べつに彼ら大阪のブルース集団たちのパフォーマンスに関しては面白かったから何も言うことはないし、いちいち目くじらを立てるほどのことでもない。

「大阪だからコテコテ」「大阪だから下品でゴメン」という、「大阪」を免罪符がわりに使う根性は私は気に入らないし、コテコテじゃない大阪の人に失礼だろうとも思うのだが、まぁ、それはそれでご愛敬。


オープン記念のどんちゃん騒ぎのなか、これぐらいの無礼講でメクジラ立てるほどのことでもない。

だって、私も、彼らのようなパフォーマンスを繰り広げ、客から顰蹙を買ったり、出入り禁止になったこともあるのだから。(下品なのは大阪だけじゃなくて、東京にだっていまっせ)


もっとも、中年になっても若い頃の私のようなバカエネルギーを持続させている姿には、呆れた感動すら覚えてしまった。どうぞ、一生、この芸風をマットウしてくださいね。


しかし、

彼ら大阪ブルース軍団の中で、ひとつだけ、カチンときたことがある。


それは、私が「もっと知名度高いブルースをしましょうよ。ここはあなたたちのステージじゃないんだから、ジャムセッションっていうカタチで。 たとえば《スウィート・ホーム・シカゴ》とかやりません? 俺ベースで参加するから」 といったら、「うっ!」と引かれて逃げられたことではない(笑)。


私が、ちょっと「むっ」ときたことは、

ブルース集団の司会者のようなオッチャン男性が、MCの最中、店名の「スコット・ラファロ」を一回もまともに言えなかったこと。

「えーと、なんだっけ、スコット・ラファローズ」とか、
「スコット、えーと、ラフェローズ」などと言っていたが、
それはいくらなんでも、店に失礼だろう。

どういう神経してんだ、バカタレが。

パーティなんだから、タダ飯、タダ酒に関しては、おそらく店のオーナーもマスターも怒ってはいないと思うけれども、自分たちのパフォーマンスのステージを、それも明らかに店の客の空気を読んでいないイタいステージの時間を30分近く提供してくれた店側に対して、店の名前を結局ただの1度もマトモに言えなかったことは犯罪に等しい。


この1点をもってしても、「表敬訪問」ではないことは明らか。

彼らは店を出た後は、「へへへ、大阪パワーで今日も新しい店に殴り込みをかけちゃったよ」と“本日の戦果”にほくそ笑み、地元に帰ったら昨晩の出来事を勲章のように話すのだろうけれども、もし関係者がこれを読んでいたら、今度沖縄に来たときは、また「スコット・ラファロ」に酒持参で挨拶にくるように。

なぜなら、昨晩のパーティの「参加費」は無料だが、参加条件として「日本酒・泡盛以外の洋酒を1本持ってくること(グループで来店する際は1グループにつき1本で可)」が満たされていないから。


これをやらない限りは、きっとあなたたちは「スコット・ラファロの客」には永遠になれないですよ。


ま、こういう出来事も沖縄らしいハプニング(?)も含めて、盛り上がりに盛り上がったパーティではありました。

今日、明日、明後日と「スコット・ラファロ」のプレオープン期間が続き、来週からは店はいったんお休み。

今回のプレオープンの経験をもとに店の内装やシステムをさらに充実させて、4月10日から正式オープンとなります。


地元の方、本土からの旅行者の方、是非、コザの町に立ち寄った際は、足を運んでください。

http://ameblo.jp/tommy-tdo/


そして、今晩7時からは、私が講演する【音聴き会】があります。来てね(笑)。


posted by 雲 at 22:34| Comment(0) | 雑想 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【音聴き会】 in 沖縄

先日、21日の金曜日、

コザにオープンするジャズカフェ「スコット・ラファロ」にて、

初心者向けのジャズの聴き方講座、【音聴き会】をやった。


いらしたお客さんは、前日のパーティと比較すると少なかったもものの、なかなか充実した内容で、気持ちよく進行できた。


先日、沖縄にいるオーナーに、「調子どうですかぁ?」と電話をしたところ、

「雲さんの評判いいよ、すでにコザの町は、口コミで音聴き会のことが広がって、今度はいつやるんだ?みたいな話が出ているよ〜」

と嬉しい報告があった。


いやぁ、いいねぇ、嬉しいねぇ。

さらに、コザの町に文化を! アカデミックな店を作りたい! というオーナーの思惑ともマッチした企画と、まさにオーナーが想定しているお客さんが店にやってきてくれたので、スコット・ラファロ、すべり出しとしては、良い感触なんじゃないでしょうか?


今週から、いったん店を閉めて、内装など細かいところを微修正。

来月の10日からはオープンになるので、皆さま、宜しくお願いします。


posted by 雲 at 22:33| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄・コザが、いまジャズ熱高まってきている!

今月は2度沖縄に訪問した。

夜は、いくつかのジャズの生演奏の店を訪問したが、はっきりいって、沖縄のジャズのレベル(演奏レベル)は、かなり高いと感じた。

さりげなく、とんでもない人たちがいる。

もちろん、ネームバリューの高い演奏者は東京のほうが多いし、来日ミュージシャンを演奏させる受け皿は東京のほうが整っていることは言うまでもない。

「ジャズの選択肢」においては、東京のほうが沖縄よりも充実していることは言うまでもない。

しかし、ビッグネームだからといって、必ずしも、私が聴きに行ったその晩に、素晴らしい演奏をしたとは限らないということは痛いほど味わってきた。

たしかに、沖縄で活動するジャズマンは、全国的には知名度が低いかもしれない。
しかし、演奏の内容の良し悪しはネームバリューとは関係ない。

彼らの演奏の素晴らしさの一要因として、基地の町だから、ということが色濃くあると思う。
米兵相手に演奏を繰り返してきた猛者がそこかしこにいるのだ。
修羅場をくぐりぬけてきたホンモノの表現。
様々なリクエストや、場の空気に応じた演奏をこなしてきた柔軟さと、どのようなタイプの音楽も、アメリカ兵を満足させるだけのクオリティを保ち続け生き残っていたレンジの広いホンモノの表現力は、バークリー出身という肩書以上の音の説得力を持つ。

たとえば、ピアニストの屋良文雄氏。
齢70に近い氏は、国宝級といってもいいほどの存在。

彼は、那覇に「寓話」という店をお持ちで、そこで夜な夜な3セットピアノトリオで演奏しているが、なんというか、心の襞に染み入るような演奏をする。

決して酒のBGMレベルにはとどまらないクオリティの高い演奏なのだが、まったく「我」というものを感じず、気が付くと音が自分の中に心地よく浸食してゆくことを気が付くと感じる。

また、沖縄市のコザも熱い。
「ジャズ・ジャングル」のマスター、エツ氏は凄まじいドラマーだ。

ジャズカフェ「スコット・ラファロ」オープンに際して、ドラムのチューニングを徹夜でやってくれたという氏は、最初は単なるドラム好きのドラムおっさんかと私は思っていた(笑)。

それぐらい、気さくで飄々とした華奢なオジサンだったのだ。
オープニングパーティのときも、我々の演奏に付き合ってくれて素晴らしいサポートをしてくれたが、まさか彼があの伝説のバンド「コンディション・グリーン」のドラマーだったとは!

このバンドは、「紫」とともに、沖縄に駐留するアメリカ兵に人気のバンドで、特にエツ氏のドラミングは米兵を熱狂させたほどの素晴らしいテク。

そんな凄い人が、コザの町の片隅に小さなジャズクラブを持ち、夜な夜な演奏しているのだ。

特にドラムソロが凄まじく、スティック、ブラシ、マレットを巧みに使い分け、たっぷり30分以上、飽きずに聴かせてしまうほどの内容。

打楽器だが、一音一音の音が歌っているのだ。


そして、彼の店でピアノを弾いていたトム稲川氏も凄い。

大学時代は、五輪真弓やユーミンのアレンジ、キーボードを担当。ゆえにお金も持っていたので、まだ群像新人賞を受賞する前のお金がなかった時代の村上春樹の店「ピーター・キャット」のオーナーだったのだという。

国分寺の「ピーター・キャット」といえば、村上春樹がマスターをやっていたジャズ喫茶として有名だが、まさか、そこに出資し、共同経営していたオーナーが沖縄にいたとはねぇ(笑)。

しかも、その後は16年アメリカに渡りスタジオミュージシャンとして活躍。日本に戻ってきて、いつのまにか沖縄に住みピアノを弾くようになっているという、なんとも、沖縄には、そのような凄い人が最終的に行きつく場所なんでしょうか。

もちろん、トム氏のピアノの腕も素晴らしく、さすがにアレンジャーをやっていただけあって、弾き出しは多彩。しかもトゲトゲしさは皆無で、どのフレーズにも包み込むような温かさがある。

もう一人、エツ氏の店の常連ピアニストに、前田りえさんという素晴らしいピアニストがいらっしゃって、彼女ともセッションさせていただいたが、ジャズのフィーリング満点なピアノを弾く。

あの華奢な身体のどこにそんなパワーが!と思うぐらい、聴きほれる旋律を紡ぎ出す。

しかも、とても可愛いラブラブ!


こういう素晴らしい人たちが、那覇やコザにはさりげなくゴロゴロいるのだ。

そして、こういう人たちが私とのセッションに気さくに応じてくれたのだから、もう感謝感激! 先週は楽しい夜を過ごさせていただきました!

コザといえば、シャッター街という印象が強く、ちょっと歩いただけでは、元気のない街に感じるかもしれない。事実、私もそう感じた。商店街なんか昼でも暗くて、入ろうという気がおきない。

しかし、よくよく歩くと、ジャズの生演奏の店、CDショップ、ミュージックタウン、ギター教室などなど、音楽に関係する看板が多く出ていることに気づく。

音楽の街なのだ。

しかし、故郷のコザに「スコット・ラファロ」を開いたtommyさんの話によると、送り手は多いが、聴き手が育っていない、だから、店を作ったとのこと。

そうなのだ、こんなに音楽にかかわる人や、店が多いにも関わらず、ジャズの店にはほとんど客がはいっていない。

『ジャズ・ジャングル』では、元気でイキのいい琉球大学のビッグバンドに所属する学生が何人か来ていたが、あとは近所のパスタ屋のシェフがカウンターにいた程度。

ベトナム戦争以降、ロック一色に街が染まり、そのロックも色褪せた現在、元来はジャズの町だったはずのコザも、時間の経過とともにジャズの熱気が忘れさられ、リスナーたちは、何を聴いていいかわからない、あるいは何も聞かない、夢中になれる音楽がないという宙ぶらりんの状態なのだ。

しかし、来月10日にオープンする「スコット・ラファロ」をキッカケに、ひとつのブレイクスルーが起きる可能性がある。

「ラファロ」のオープンをキッカケに、コザに住むジャズマンたちの表現欲求が日増しに高まっているというのだ。


新しいジャズを生み出したい、コザからイキのいいとびっきりのジャズを発信したい!
そのような爆発寸前の欲求が高まっている今、
ジャズカフェ「スコット・ラファロ」のオープン当日の夜は、コザのジャズマンたちが結集し、大セッション大会が繰り広げられることになる!

スーパーサックスのようなサックスユニットから、名前は失念したが沖縄では、1、2を争う大御所ピアニスト、齢78歳ながらもとてつもなくスケール大きく、大音量でテナーを鳴らすという沖縄在住のサックスの大御所ほか、さまざまな面々が4月10日「スコット・ラファロ」に集結する!

皆、やる気まんまん。
きっと、朝までのセッションになるんだろうなぁ。

オーナーのtommyさんも、

「ほんとはリスナーを育てるために店開いたつもりなんだけどなー、なんだかミュージシャンたちのほうが熱くなっちゃってるよ」と苦笑しつつも嬉しそう。


これを期に、一気にコザのジャズの勢いが吹き返すことを。
そして、このタイミングで沖縄にいらしている観光客の方も、もちろん、沖縄在住の方も、是非、「スコット・ラファロ」」を覗いてみてください。

沖縄のジャズプレイヤーたちが、今、こんなにも盛り上がっている!
リスナーも負けずに盛り上げていきましょうよ!

私?
オープン当日は、沖縄にいますよ(笑)!

なんだかドラムのエツ氏が「ベースの彼も呼んでよね、いいよね、奴のベース」とおっしゃってくださったようで、はははは(汗)、恐悦至極でございます(笑)。

拙いベースですが、私も演奏にくわわり、ぶんぶんベースを弾く所存であります。

posted by 雲 at 22:32| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今週の「PCMジャズ喫茶」

を聴いていたら、
なんと、来週から2時間枠になるという。

寺島さんいわく、「リスナーからの血判状がきて……」
とのこと。

へー、血判状がきて番組延長をせまられるほど人気なんだなぁ。

でも、わかる気がする。

なーんか引き込まれちゃうんだよねぇ、ついつい。

失礼ながら、出演者の中に語りのうまい人はいない(笑)。

フツーのラジオ番組に慣れていた私にとっては、
はじめて「PCMジャズ喫茶」を聴いたときには、
なんだ、この違和感は!
と感じたぐらいだから。

それは考えてみれば当たり前のことで、
寺島さんも、岩浪さんも
アナウンサーでもなければ、DJでもない。

そのようなプロの訓練は受けていないだろうから、
当然、滑舌も悪い。

俯きながらブツブツと文句を言うようなおっさん喋りに、ゴモゴモとした通らないトーン。
決してスピーカーの向こう側のリスナーに向けられた喋りではなく、自分の半径1.5m以内のエリアにいる人しか意識していないような喋り。

吉田照美などのラジオ番組のようなノリに慣れた耳からしてみれば、一瞬「なんだこれは!」な違和感を感じること十分でしょう。

しかし、結局は、それが良いのだ。

スピーカーの向こうのリスナーに語りかけるような空気が希薄なぶん、逆にリスナーはいつしか、寺島さんや岩浪さんとジャズの店のテーブル、あるいはカウンターに同席しているような錯覚に陥ってしまう。

しかも、寺島さんはときどき「ムカッ」とくるようなことを平然と言ってのける(笑)。
だから、つい身を乗り出し、いつのまにか、いい年したおっさんたちが“あれいい”“これダメだ”と飽くなく語りあうジャズ談義に耳をそばだててしまっている自分がいるのだ。

そして、流れるジャズにひと安心(休憩)。
音楽が終われば、再びいい年したおっさんたちの“あれいい”“これダメ”なジャズ談義に聴き耳を立てるという、じつは聴く側の気持ちの波にうまくのった流れにのった巧みな番組構造なのかもしれない。

よって、酒が進み、議論も盛り上がってくると、「マスター、もう一杯!」と酒をおかわりして、終電時間ぎりぎりまでカウンターに粘るような気持ちになり、きっと番組1時間じゃものたりなくなってくるのだろう。

そういういリスナーの多さゆえの、来週からは2時間枠、ということになったのかもしれない。

さて、今週火曜日にかかったカンジンのジャズの内容についてですが、
……特にいいもん、あんまりねぇ!(笑)
んで、書きません、というか、書けません、だって印象に残ったものあんまりないから覚えてないし、メモってなかったし。

もちろん、BGMとしては極上のものばかりかかってましたよ。
でも、ジャズ的スリルや、ジャズ的ガツーンがなかった。

でもそんな日があってもいいのだ。
彼らの語りのリズムにも、なんとなく慣れてきたから。

さて、2時間枠となった来週からは、1曲ぐらいは、ガツーン!とくる曲がかかるものでしょうか? それとも、延々と語りが続くものなんでしょうか?

ものすごく楽しみというわけでもないが、ぬるーく楽しみに待ってまーす(笑)。


▼聴きたい方、登録はこちらからです。

http://www.musicbird.jp/request_order.html

posted by 雲 at 22:31| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

4/10 沖縄「スコット・ラファロ」 スーパーセッション! 凄い奴らのジャズを聴け!

先日も告知しましたが、

4月10日は、沖縄・コザにジャズカフェ「スコット・ラファロ」がオープンします。


それを記念して、地元の熱いジャズマンたちが集結、

ジャムセッションを繰り広げます!


ポスターも完成したので、

こちらにペタリ!


スコット・ラファロポスター

凄い奴らのジャズを聴け!


が、


マイルスを聴け!

とか、

エヴァンスを聴け!

とか、

コルトレーンを聴け!

とか、

新しいジャズを聴け!

とか、

ビートルズを笑え!(あれ?)

みたいで、

「ジャズ本」の常とう句を踏襲しつつも、

それでもなお

勢いが失せていないところが、かえって新鮮なキャッチコピー!(笑)


posted by 雲 at 22:31| Comment(0) | イベント ライブ 講演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

凄まじいお誕生パーティ/ジャコ・パストリアス『バースデイ・コンサート』

バースディ・コンサート/ジャコ・パストリアス
¥2,447
Amazon.co.jp


編集の人から、

「4月10日まで本の告知しないでくださいね」

と釘をさされているので、

あえてここでは、出版社も書名もあげませんが(笑)、


4月23日に某落語家と作ったCD付きのジャズの本が出るんですけどね(3月末と以前は告知していたのですが、すいません、どうも諸々の事情があって遅れてます)、

その落語家さんのお家で、ジャズのCDを選んでいるときに、

「ジャコ・パストリアスは何がいい?」

って話になって、

やっぱり私はオーソドックスなお勧め盤を書く立場として、『ワード・オブ・マウス』、『ジャコ・パストリアス』、そして、じつは一番ベースのプレイにおいては傑作だと思っているジョニ・ミッチェルの『ミンガス』を挙げたんだけど、それをうけた某落語家の方は、

じゃあ僕はコレ!と出したのが、『バースデイ・パーティ』だった。


うーん、急所を突かれたなぁって感じ。

これも、すごくいいんですよ。


ブレッカーが(笑)。

もちろん、ジャコもいいけど。


「ブレッカーとミンツァーのやり合いがスゴ過ぎるんですよぉ!」


そのとおり!


凄まじいお誕生パーティなのだ(笑)。


posted by 雲 at 22:29| Comment(0) | ジャズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


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